無
何故人は死ぬのに生まれてくるのかとずっと考えている。誰かにはかなしい思いをさせるのに何故なのか。
母が突然亡くなった。7年間あちこち手術したが復活してきた母。とうとう力が尽きた。実家から深夜かかってきた電話ではまだ声が聞けた。その数分後息絶えたらしい。病院ではもうぐったりしていて、生の不在とはこんなにも人間を小さくするのかと。最後に声を聞かせてくれたんだとそう思っている。ありがとう。
ただこれから人生に迷った時、話を聞いてくれる人がこの世にいないのだから、私は産んでくれた事を感謝して恥ずかしくないように進むしかない。いつか母に再会した時にいっぱい話せる様に。
生というものを初めて実感した。これからは終わりに向かっているのだから終活して行こうと思う。まず、母との事を書き溜めて、それをいつかの私の棺に入れてもらって母に会いに行こうと計画している。
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