こんなきもち

今夜は全てを忘れて、やっぱり無視することのできない恋の予感について告白する。

やっぱり初めからそう感じてた。やっぱり私の直感は合っていた。
一眼見た時、すっごくかっこいい人だなと思った。

少し時間が経つと、内側が気になってきた。
残念なことに、私が思っていたより彼は自由奔放だった。
当時の私には許せないくらいに。

また少しすると、どうやら彼はある女の子に恋をしているようだった。
話している時の距離、表情、楽しそうだった。2人の世界だった。
妬いた。
その頃には彼のことをいいなと思う気持ちはほとんど消えてしまっていたはずだった。それでも妬いた。
自分でもよくわからなかった。

そんな彼を見ていると憎たらしく見えてきた。
初めて会った時、私の直感がビビッときたから、私の人だと思ってた。
それが私の人じゃなかったことのショックは認めざるを得ない。
もっと素敵な人だと思っていたのに。

またもっと時間が経っていった。
グループでどこかへ出かける時、彼も一緒にいることが多かった。
以前より喋るようになった。そこで印象がまた変わった。
すごく優しく、繊細な人。周りがよく見えてて気遣いのできる人。
中途半端に近い距離にいた私は、少し距離が縮まったことで彼の本当の人柄を感じることができた。

区切りの時期が訪れた。
その時はまだ、彼に対して純粋な恋のような気持ちはなかった。
今日が終わったら数ヶ月会わなくなるんだな。少しだけ寂しい気持ちだった。
一度、食事に誘おうかと思っていたけどやめておいた。
理由の一つはそこまでする必要はなかったから。二つ目はあの子といい感じで話していたから。多分2人で出かける予定でも建ててるんだろうと思っていた。

お休みの期間になって、あるタイミングで、彼を含むある人たちと出かけられそうな日があった。
すごく自然に私からみんなを誘った。
みんなで食事へ行った。すごく楽しかった。すごく穏やかだった。

お休み明けのチームが彼と一緒だということがわかった。
打ち合わせという名目で2人で会うことになった。

その頃には私は彼を「気になる人」として見ていた。友達にも話してしまうくらいには鬼になる存在だった。
その前にひょんなことから2人で飲むことになった。誘われたのはすごく嬉しかった。が、次の日に別の女の子と出かける予定があることを知った。
ものすごくショックだった。それを聞いて人の話が少し聞こえなくなってしまうくらいにはショックだった。

だから私は「気になる人」ではなくした。人たらしな人だと思うことにした。その状態で2人で飲んだ。
何を言われても「あ〜たらしな人。」と思って過ごしていた。つもりではいた。

その心持ちを保ちつつ、打ち合わせのために2人で会った。なぜかとても素敵な場所で。正直すっごく楽しかった。
そこを出て食事するお店を探しているときに「早い解散にするでもいいし」といわれたのは内心結構悲しかったのは忘れない。笑
でも結局遅くまで一緒に時間を過ごした。
彼といると、心が穏やかな海のようになる。無言でもいいし、楽しい時は楽しい。居心地がいいのです。

次の日も一緒に行動した。やっぱり楽しかった。
彼が私の知人と初めて会った。その時の居方がすごく理想的だった。立ち振る舞い、人に対する姿勢が本当に素敵だった。
私はだんだん彼を「気になる人」だと思うようになった。戻った。

彼の態度が変わった。私に対して少し前のめりな姿勢になったような気がする。今すぐに恋人になりたいってわけではないけど、彼と一緒にこれからの辛いことを乗り越えられたらいいな なんて考えたりもしちゃったり。

外見だけじゃなく、内側にある穏やかさ、暖かさが本当に素敵。

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