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短編小説集

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笑いとは別に短編小説を書いていきます。
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2023年12月の記事一覧

「体内の火で燃やす食べ物」

体の中に火が生まれてから、どれほど年月が経っただろう。二日だ。二日しか経ってない。だからみんな、てんやわんやしている。 熱い!その声が、あちこちで聞こえ、それは全人類が言った言葉かもしれない。 最初に体内に熱さが来て、次に体内は温まりだし、次第に安心感のようなものが体内を包み込み出した。 そして、何を食べても、美味しく感じるようになった。 どんな冷たい食べ物も、生物も、体内で一番良い火加減で燃やしてくれて、旨みが大量に溢れた状態で味が喉まで逆流して口の中に広がる。 火加減