Skeb運営の、生成AIイラストについての態度が謎な話
Skeb(スケブ)は、クリエイターにイラストや音声・動画作品などの制作を気軽に有償で依頼できるコミッションサービスです。 Skebサイト内では、投げ銭付お題募集サイトと表現しています。 Skebでは、「依頼する人」のことをクライアント、「依頼を受けて制作する人」のことをクリエイターと呼びます。
だそうですが、なんか妙なところがあるのでそれについて書きます
・生成AIイラストは禁止→判断に生成AI判断AIを使用する
納品する際、作品をいったん運営に提出します。
目視でわからない部分はハイブとかいう判定AIにかけてダウトなら永久にBANされます。
ハイブさんが判定ミスしたらどうするんです?という問いには答えていません。
それに、ハイブがどうやって判定するための学習を行ったのかは公表されていない模様です。
どういうことだってばよ。
・背景に生成AI素材が使われていたらダウト
イラストACなどでダウンロードした背景素材が生成AIで作成された作品だった場合、上記のハイブ君が判定しダウトになればBANです。知らずに使っても問答無用です。
ハイブ君が絵師の生殺与奪を握っています。
絵師が生成AIに仕事をつぶされる!みたいなあれが間接的に行われていませんかこれ・・・
AIに判断委ねるのも反AIがよく言う「手書きイラストかAIイラストかわからない」からであり、それほどまでに進化した技術を延々否定し続けるためにはハイブ君もどんどん進化する必要あるのですが
一体どうやって学習するんですかね・・・?
・一枚3000円からスタートいう仕様
実績を積めば自動設定の金額も上がるよ!と書かれていますが、デフォルトの自動お任せ金額の初期設定は3000円です。
この金額、連携したツイッターやピクシブなどから一定判断されているようで、5000円とかだったりもします。
これは結構認知されてます。
勝手に自動でデフォルト3000円の価値とか決めるってどうなんですかね・・・
・Skebの将来
勝手な推測ですが、
今はまだ手描きイラストが主流なのでこの運営は成り立っています。
しかし例えば漫画の背景を生成AIで作画する漫画などが普通になった場合、Skebはその作家さんをBANするのでしょうか?
あと、すでに生成AIイラストを使用し市場の一部で活躍されてる方もいるのも事実です。が、その方々を蹴っていることになりますが、それは利用者を運営サイドが選んでるということでしょうか?
この運営方法ではそのうち別のサービスが出現し、競争に負けると思います。
どうにも、「絵は手描きじゃないとダメ!」という現状の風習に乗っかっているだけのような気がします。
私は思うのですが
気軽に有償で依頼できるコミッションサービスと言っている以上、依頼者側が生成AIイラストで作ってるイラストだと知っている前提ならコミッションは成り立つのでそこに運営が関与するのはおかしいと思います。
無料サイトならまだしも、中間マージンはしっかりとっているので、なおさら関与するなら依頼者と作家の関係を尊重すべきではないでしょうか?
依頼者とクリエイター間の中抜きをするSkeb運営の顔色をうかがう必要があるのか分からないです。
・まとめ
私はAI推進でも反AIでもありません。
しかし依頼者側が生成AIでもOKというならそれでいいじゃないかとも思います。
だったらSkeb使わなければいいだろう、と言われそうですが、依頼者と作家のあいだの金銭や納期のごたごたを無くす(=だから気軽に依頼できる)のを売りにしているでニーズが高いのは事実です。
しかしニーズは永久ではありません。このスタンスで「運営がだめだと決めたらダメ!」を貫き続けたら、他のサービスが出てきたとたん手のひらクルーしそうな気がします。
あとハイブの学習素材を公表しなさい。
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