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バンコク駐在妻のモラトリアム

バンコクに2年間滞在した駐在妻の記録。
今回は、バンコク滞在で生まれるキャリア上の空白期間について「何を考えどう過ごしたか」書いていきます。

悩みと対応策

悩みは、ブランク期間が長くなること、業界と職種を変えられるのかということの2点です。

1点目は、ブランク期間が長くなることです。
子持ちで年齢も重ねているため、再就職が難しくなるのではと感じていました。

2点目は、業界と職種を変えられるのかという悩みです。
来タイ前は証券会社で営業をしていました。適性の観点から、次に働くなら全く別の分野を希望していたのです。

対応策は、自分の好きな分野のスキルを上げること、就職面接時にアピールできそうな経験を積むこと、人と会うことの3つです。

1つ目は、自分の好きな分野のスキルを上げることです。
私の場合は、英語と教育でした。TOEICの勉強をしてテストを受けに行く、英会話教室に通う、オンライン英会話の授業を受ける、TESOLの資格を取る、ということをしました。
特に資格試験に取り組むことで自信がついたように思います。

2つ目は、就職面接時にアピールできそうな経験を積むことです。
例えば、資格取得、無料英会話教室の開催、幼児プレイグループのボランティアが挙げられます。
ボランティア活動では、利用してくださる方々に恵まれ、たくさんの経験を積ませてもらえました。

3つ目は、人と会うことです。
ボランティア活動や英会話教室の他に、スポーツサークルやSNSを通してたくさんの人と会うことができました。
色々なキャリアのお話を伺い、より具体的に将来の自分の姿をイメージすることができたのだと思います。

ボランティアの成果

私の場合、無料英会話教室と幼児プレイグループボランティアの、2つの活動をしていました。

1つ目は、無料英会話教室です。
約1年間、毎月受講生を募ってきました。平均して週に1回1時間、1対1または2対1の授業を、オンラインまたは対面で行いました。
結果、ありがたいことに約40名とたくさんの方々にお会いすることができました。中には毎月続けて受講してくださる方もいらっしゃいました。

簡単なことしかできませんでしたが、教えることの楽しさや難しさを学びました。教えるからには自分自身の英語力も高く保ってなきゃいけない、という程よいプレッシャーに包まれていたと思います。あれができなかった、もっと英語勉強しなきゃ、みたいな反省が多かったです。
日本語では話しにくい、授業の中だと聞きやすい話題なんかも持つことができ、非常に興味深かったです。たくさんの経験を積ませてもらいました。

2つ目は、幼児プレイグループのボランティアです。
こちらは約4ヶ月間週に1回開催されたプレイグループへの出席や準備などです。個人的には意外にも、セッティングや後片付けなど肉体労働の負担が少しありました。
小さな子どもとたくさん触れ合えてエネルギーをもらったように感じます。
また、自分にはあまり小さい子に接する仕事は向いていないのかな、という気付きも得ることができました。声かけが下手すぎて。これは、将来教育系の仕事をする際の参考になるのかなと思います。

ボランティアに取り組むことで、自分の適性を改めて知れたように感じます。教えるのは楽しいけれどそれだけじゃないってこと、幼児は可愛いけれど自分にはうまく接していくことが難しいってこと、実感しました。

人と会うこと

自分の中だけで考えるよりも、人と会って話してみたり他人の考えを聞いてみたりすることで、視野を広げられたと思います。

特に貴重な出会いだなと感じたのは、英語学習を通して知り合った仲間達です。同じ方向を向いて頑張ってる方々と話すのは、刺激的でした。

他には私の場合、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、Meetup)での出会いが多かったように思います。
外国人とはFacebookやMeetupでサークルを探して参加し、やり取りをしました。実際にアポイントを取って出会うこと、サークルの集まりに参加することで、色々な方とコミュニケーションを取ることができたと思います。

ただ、とにかく色んな人との接点を増やそうとした結果、どうしても刹那的な出会いに留まってしまうことが多かったです。
自分自身、もっと人と長く付き合ってもらえるような、魅力的人物にならなきゃいけないなと強く感じています。根本的なコミュニケーション能力が低いことも原因の1つでした。

反省点を含め得たことを活かして、日本に帰国してからも頑張っていきたいと思います。
具体的にはNative campの講師活動を考えています。色んな人と出会って英語を頑張り、長く関係を続けてもらえるような講師になりたいです。

よかったこと悪かったこと

バンコク帯同という予期せぬモラトリアム期間、たくさん考え行動して足掻いたと思います。

考えさせてもらえたこと、制限がありながらそれでもある程度やりたいように行動させてもらえたこと、感謝しています。

考えすぎて辛くなったり、やりたくてもできないことがあったり、よくない部分もありました。

けれども総じて良い経験だったと、今は振り返ってそう言えます。

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