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うつつ、ゆめ


予告編付きの夢を見た。これから自分が見る夢の予告を見るのはかなり不思議だったけど、予告の中の私は、やさしいキャラっぽい人物に最終的に顔を潰されていた。ああそういう展開があるのねそれはヤバいぞと思った。これは起きてから気付いたけど、予告なのにそんな大事なネタバレ的部分見せたら全然意味ないじゃん。下手くそかっ。
私は夢の中でとにかくその予告編で見た場面が来るのを怯えてた。だって顔潰されるもん、嫌でしょそんなの、山場を知ってしまったんだからしょうがない。予告が終わって本編の夢が始まったとき、さっそく私の顔を潰す予定のヤツが登場した。絶対に絶対に顔を潰されたくない私は、どうにかしてあの場面を無しにできないかなと、顔潰しさんのご機嫌を取ったり、意味があるのかは分かんないまま何かの時間を稼いだりした。最終的に、あんまり覚えてないけどたぶん、誰かを盾にして自分の顔を潰されるのはなんとか防いだ気がする。(サイテー)
起きたらテレビからアメトークが流れてた。


私は本当によく夢を見るし(まあみんな夢は見てるんだろうけど)、それを起きてからもよく覚えてる。夢の中で既にいま自分が夢を見てることに気付く、みたいなやつ多分ほとんどの人が経験したことあると思うけど、それもよくある。私の夢はだいたいいつも最後ナイフを向けられたり痛いことをされたりなどころされる的なやつがほとんどで怖いから、夢と気付いた時点でできればはやくここから覚めたいと思う。覚めろ覚めろと念じても、1回目を瞑ってまた開いてみても、逆にめちゃくちゃ目をかっぴらいてみても、どうしても自分の意思でなかなか夢から出られなかった。
でも、何度かそういう試行錯誤をしていくうちに、高いところから飛び降りれば夢から覚めることができるという画期的システムを発見した。最低でも2階建ての一軒家の屋根くらい高さがあるところから飛び降りれば、着地する直前に絶対に目を覚ませられる。飛び降りてる途中はジェットコースターに乗ってる時のあのおしりがフワっとする苦手な感覚に襲われるけど、まあ我慢する。ころされる恐怖と戦うよりかは幾分マシなので。穏やかそうな夢だとしても、暗雲が漂ってきたら高いところを探して飛び降りればいいことに気づいてから、だいぶ楽になった。

私の夢にはよく、全く現実と変わらないすごくリアルな自宅のベランダが出てくる。うちのベランダは飛び降りるのに最適な高さをしてるから、何度もこのベランダを使って夢から覚めたことがある。誰かに包丁を持って追いかけられたり銃を向けられたりして、こんなの現実なわけがないし、これは見たくない夢だ見ちゃダメだ…と思ったら、走って逃げながらベランダまで行って柵を乗り超えてそのまま落ちる。夢のくせにやっぱりどうしてもおしりがフワッとしてかなり嫌だけど、浮遊時間はけっこう短めで割とすぐに地面が近づいてくるから耐える。いつも、(うわぁ今日ばかりは下に叩きつけられそう、そんなの超痛いやだよ…)と思うけど、絶対にその前に目が覚める。
ありがた〜〜。よかった〜。嫌なもの見なくて済んだ〜。こわかった〜。


また逃げたくなったら、ベランダからね






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