2000円で可愛い女の子と飲めるなら

2000円でかわいい女の子と飲めるならどんなに仕事が忙しくても飲みに行く。
どんなに彼女と上手くいっていても、今日仕事で遅くなる。だとかありきたりな嘘をついてまで飲みに行く。
そうやって人は癒しを求めて楽しい時間に会いに行く。

夜の世界とはそういう場所だと思う。
「いつ崩れるか分からない橋と安心して渡れる橋、君ならどっちを選ぶ?」。そんな事をどこかの社長から言われたことがあった。知らないよと思いつつ、「安心して渡れる橋かな」と答えた。
そう答えると社長が続けて「一瞬にして信頼が、関係が壊れることってあるんだよ。だから君は今を生きるんだ。僕みたいにならないように、今を見て今を楽しむんだよ」

そう哀しい目をして私に伝えたお客さんは今、どうしているのだろうか。
その頃まだ10代の私は率直に大人だな、と思ったっけ。

絶対なんてないけれど、絶対この人は自分を裏切らないだとか、この人になら裏切られてもいいみたいな人に出逢えると、その人越しに人生を見るようになって、毎日が潤うってなんだか安心する。

可愛さって純粋に顔だけぢゃなくて、愛嬌とか仕草とか言葉遣いとか笑顔とか色々あると思う。

自分を楽しむキラキラ女子にはみんないつの間にか惹かれてく。その人越しにキラキラした世界を見たいと思うからね。


たぶん。

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