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残業時間別リアルな生活イメージ~45時間で心が死に始める

2024年4月に起業予定のあると🎻(Twitter: @alto_va)です。日系金融、大手外資、ベンチャーで10年ほど働いてきました。

Xを見ていると、評価制度&残業100時間&年間休日の少なさで迷いながらも退職を決断したというポストが流れてきました。

私は残業月100時間はそれだけで十分に退職する理由になると思っており、以下のポストを投稿しました。

今どき残業時間月100時間というのは滅多に聞きません。
激務で知られる戦略コンサルや投資銀行でも月100時間を超えることは少なくなってきていると聞いています。
大多数の会社においては、月45時間を超えることさえ珍しくなってきています。
この背景には2015年ごろから、多くの企業で残業を急速に削減させる動きがあり、また労働基準法で100時間超の残業は禁止されたからです。
(2015年に安倍内閣が「日本再興戦略」改訂2015で長時間労働の是正と働き方改革を進めることを打ち出したことや、同年の電通の新入社員の過労自殺を発端とした労基の引き締め、2019年の働き方改革関連法の施行などが背景にあります。)

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しかしながら、残業が少なくなってきているとはいえ、コンサルや投資銀行、ベンチャー企業ではいまだに残業が多い場合もあるようです。
そこで、就職活動をしている学生の方や、現在残業が少ない会社に勤めている方が、残業が多い会社に就職する可能性が出てきた際に、どのような生活になるかリアルにイメージを持ってもらうために、残業時間別の私個人(独身男性)の生活・経験を思い出してみました。


月0~20時間

・1日1時間未満
・基本的に8時45分~18時15分で勤務、たまに19時まで残業があるけど、予定がある日は18時きっかりで帰宅
・電車が遅れても遅刻しないように早めに出社して、定時になったら片付け始めて帰宅
・仕事終わりにいつでも買い物や趣味、飲み会が楽しめ、自炊などの家事ができる

月20~45時間

・1日1時間~2時間
・基本的に8時45分~19時で勤務、仕事が溜まっている日は20時すぎまで残業があるけど、ノー残業デーや予定がある日、金曜日は18時すぎに帰宅
・仕事終わりに自炊などの家事はできるけど、平日の買い物や趣味、飲み会は週に1-2回だけ

月45~60時間

・1日2時間~3時間
・基本的に8時半~20時で勤務、仕事が溜まっている日は21時や22時まで残業がある。体調がすぐれない日や予定がある日だけ19時で帰宅だが、調整が必要で、平日に予定を入れなくなる
・周りの社員もあまり余裕がなく、助け合いの雰囲気ではなくなる
・仕事終わりに家事をすることが難しくなり、食事はコンビニが中心になる。週末にまとめて家事をするようになる。部屋が散らかり始める
・平日のプライベートの予定を入れられなくなり、ストレスを抱えるようになる。金曜日の20時スタートの華金には行ける
・週末はプライベートを満喫できる
※36協定の原則的な上限である月45時間を上回っており、年に6回以上行ってはいけない。厚労省も過労死との関連性があると考えている

月60~80時間

・1日3時間~4時間
・基本的に8時半~21時で勤務、仕事が溜まっている日は終電まで残業がある。体調がすぐれない日や予定がある日だけ19時で帰宅だが、調整が難しく、平日に予定を入れることを諦めるようになる
・"仕事が終わらない"感覚になり、ストレスを大きく抱え、仕事のパフォーマンスに悪影響が出てくる
・周りの社員もあまり余裕がなく、助け合いの雰囲気ではなくなる
・平日に家事はできず、食事はコンビニ。深夜にドカ食いで太るか、食べる気力がなくなり痩せるようになる。全ての家事を週末にまとめて行うようになり、部屋も散らかる
・平日のプライベートの予定を入れられなくなり、ストレスを大きく抱える。金曜日の20時スタートの華金は行けるがたまに遅れる
・週末は家事で一日潰れ、また仕事のことが脳裏によぎり、仕事とプライベートとの切り替えが難しく、満喫できなくなってくる
※36協定の原則的な上限である月45時間を上回っており、年に6回以上行ってはいけない。厚労省も過労死との関連性があると考えている

月80~100時間

・1日4時間~5時間
・基本的に8時半~22時で勤務、仕事が溜まっている日は終電まで残業がある。平日にプライベートの予定は入れられない。無理やり入れたときは土日で挽回することになる
・平日は起きている時間ほぼすべて仕事をしている状況。更に、睡眠時間を削る必要がある
・"仕事が終わらない"感覚が常態化し、ストレスを大きく抱え、仕事のパフォーマンスに悪影響
・周りの社員もあまり余裕がなく、助け合いの雰囲気ではなくなる
・平日に家事はできず、食事は仕事をしながら食べるか、食べる気力がなくなり痩せるようになる。全ての家事を週末にまとめて行うようになるが、週末でカバーしきれず、部屋が荒れる
・週末は家事で一日潰れ、休息でもう一日潰れる。さらに、「来週楽になるために進めておこう…」と土日に仕事をするようになる。仕事最優先の生活になる
・もう二度としたくありません。電通の新入社員の方の過労自殺も月100時間だったと言われています
※36協定の原則的な上限である月45時間を上回っており、年に6回以上行ってはいけない。厚労省も過労死との関連性があると考えている。労働基準法の特別条項で月100時間までの残業が許されているが、いかなる理由があっても2か月平均で月80時間を超えてはいけない

月100時間超

・生活もままならず、家族や友人に迷惑をかけながら、仕事だけをしている毎日
・もう二度としたくありません。電通の新入社員の方の過労自殺も月100時間だったと言われています
・すぐに転職を検討するべきだと思います
※労働基準法の特別条項も違反しております

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私個人の経験では月45時間をストレスを抱え始め、月80時間を超える働き方は二度としたくないと考えています。
また、残業が多い会社では、従業員に心の余裕がないため、協力しあう文化がなく、雰囲気がギスギスしがちです。
もし仕事やキャリアで悩みがあれば、私でよければ相談に乗りますので、お気軽にX (Twitter: @alto_va)からDMをいただければと思います。

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