#6 尺貫法

先日、尺貫法でミス(クイズでの話)をしたので、いっそのことまとめちまえ、ということでやっていきます!

現在、日本において計量の単位は、「計量法」(平成4年法律第51号)第3条及び別表第一において「国際度量衡総会の決議その他の計量単位に関する決定及び慣行に従」うこととされており、いわゆるメートル法に拠ることが定められている。
そのため、尺貫法は大っぴらには使えない。
以下、旧計量法施行法(昭和26年法律第208号)に基づいて記載する。(尺貫法関係の数字は整数値の場合、漢数字にて記載)

・長さ

「尺」が基準。

一尺=十寸=10/33 メートル
※「一寸」と書いて、「ちょっと」と読むのは覚えておいたほうがよさげ。

一寸=十分(じゅうぶ)

一丈=十尺
※『方丈記』(鴨長明)の「丈」はここから。彼の庵が方丈の広さであったことから。(自分も調べて初めて知りました)
※仏像の標準的な大きさを「丈六」(じょうろく)といい、一丈六尺(≒4.8484…メートル)を意味する。これは、釈迦が常人の2、3倍の身長であるとされたことによる。

一間=六尺
※一間を一辺とする正方形の面積が坪である。

一町=六十間=三百六十尺
※この時の「町」は「丁」と表すこともある。

一里=三十六町
※「一里塚」とかいうときのそれ。およそ3927メートルほど。

・面積

「坪」が基準。

一坪=三十六 平方尺
※尺貫法においても面積を表す際は「平方〇」で表すことができる。
1平方メートル=0.3025坪
一坪=十合
一合=十勺

一畝=三十坪
※「せ」と読む。
1アール一畝であり、農業においてはメートル法への移行がスムーズに進んだ模様。

一反=十畝
※もともと、一反とは米一石(こく)分の収穫量を上げられる面積を示し、一反=三百六十坪とされていた。その後、生産効率が上がったことにより、豊臣秀吉の「太閤検地」から一反が三百坪に改められた。

・体積

「升」(しょう)が基準。

一升1.8リットル
※江戸幕府により定められた「新京枡」を基準とし、縦横それぞれ四十九分、深さ二十七分となっている。すなわち、六万四千八百二十七 立法分となり、計算すると約1.8リットルちょっとになる。

一升=十合

一斗=十升
※いわゆる「一斗缶」は、現在正式には「18リットル缶」と呼称されている。

一石=十斗
※一石は、成人一人が一年間に消費する米の量とされている。

・質量

「貫」が基準。

一貫=3.75キログラム

一貫=百両
一両=十匁
※ここから、1匁=3.75グラムとなり、五円硬貨の1枚当たりの重さに等しくなることがわかる。

また、
一斤=十六両という換算もある。

以上です。つまらない記事で失礼します…

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