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生徒さんのお土産

先日、アルファ実験教室に通っている5年生の生徒さんからお土産をいただきました。ありがとうございます。箱から中身を取り出してみると...

生徒さんからのお土産


ん?石?溶岩や化石などが袋に包まれています。
よく見てみると...

「ジオ菓子」

お菓子だあああ!実はこれ、静岡・伊豆半島のジオパークで見ることができる溶岩や化石などを忠実に再現したお菓子でした。伊豆半島のジオパークには行ったことがないのですが、縄状溶岩やスコリアなど、日本の他の地域で同じようなものを見たことがあるので、そこで撮った実物の写真と比べてどれくらいお菓子で再現できているのか勝手にレビューしたいと思います。

三島市白滝公園の縄状溶岩

まずは左上のお菓子から。

縄状溶岩のお菓子

これは静岡県三島市白滝公園で見ることができる縄状(なわじょう)溶岩を再現したお菓子です。お菓子の下には実際の写真があります。

が、ここは、僕が伊豆大島の地学実習で見てきた縄状溶岩と比べてみましょう。縄状溶岩とは流れ出たマグマが冷え固まった時にまるで縄が重なっているかのようにでこぼこができている溶岩のことです。でこぼこがありますが表面はとてもツルツルしています。パホイホイ溶岩(ハワイ語)とも呼ばれています。

実際の縄状溶岩(大島地学実習より)

どうでしょう。もうちょっとでこぼこしててもいいのかな?食感は溶岩のように固くはなく、サクサクしてました。メレンゲクッキーみたいです。ふと思ったのですが、こういうジオパークにある岩石とかって博物館にはあまり展示されていないですよね。削り取って持ってくることはできないし、あったとしても似せて作ったサンプルとかだと思います。サンプルって触ると壊れちゃったりするから、手を触れないでくださいとかよく書いてありますよね。ジオパークに行く楽しさは、触り放題ってところだと思います。アルファ実験教室が開催している伊豆大島の地学実習では、パホイホイ溶岩のツルツルした感じも、触りたい放題なのでとてもよくわかります。でこぼこが激しく、ゴツゴツしているアア溶岩だって触れます。なんならパホイホイ溶岩を台代わりにしてテキストを書いてる子もいました。

縄状溶岩を台代わりにテキストを書く子

こんな感じで自分の肌で感じ取ったことって記憶に残りやすいですよね。そこがジオパークの良さだと思います。

富士山のスコリア

ということで長くなってしまったので残り3つはささっと。次は富士山で見ることができるスコリアです。

スコリアのお菓子

スコリアとは、火山の噴火ででできたもののうち、水蒸気が抜けた穴がたくさんあってスカスカで、小さくて暗い色をしているもののことです。これも伊豆大島の三原山で見ることができます。

三原山のスコリア(大島地学実習より)

分かりづらいですが、小さくてスカスカなやつはスコリアです。地学実習ではこんなスコリアの上を歩きながら三原山の火口を一周します。

一生懸命スコリアの上を歩いて火口を一周する子どもたち
(大島地学実習より)

これは再現度バッチリ。スカスカで軽い感じも表現されています。味も美味しいです。

下田市爪木崎の柱状節理

次はは下田市の爪木崎で見ることができる柱状節理です。

柱状節理のお菓子

柱状節理とは、溶岩が冷え固まる時に規則正しくできた割れ目のことです。溶岩が冷えて体積が小さくなる時に、均等にエネルギーがかかると六角形っぽく割れ目ができます。ハチの巣みたいな感じです。これは僕が福井県の東尋坊に行った時に見ました。
お菓子でも六角形っぽさが再現されています。

福井県東尋坊にある柱状節理
赤い丸で囲った部分が六角形に近い

伊豆市 有孔虫化石

最後は伊豆市で見ることができる有孔虫化石です。

有孔虫とは石灰質の殻を持ち、体に小さな孔(穴)がある生き物だそうです。石灰岩の中で見つかるのかな?この有孔虫化石はまだ実際に見たことがないので、比較できません...今度見に行きたいと思います。それまでお菓子はとっておこう。

おわりに

他にも伊豆半島で見ることができる地形をお菓子にしているみたいです。

実際に行って、見て、触って、最後食べることまでしたら絶対に忘れることができないと思います。気になった方はジオガシ旅行団を見てみてください。アルファでは、食べる機会は提供できませんが、見て触る機会は提供できます。秩父や伊豆大島(三原山)の地学実習を開催していますので、ぜひ来てください。お土産ありがとうございました。

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