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アスファルト擡ぐ菫や雨後の空

本日の季語 菫

みなさん、こんにちは。

休みの日は朝夕2回、ゆっくり時間をかけてわんこの散歩にでかけます。
(平日は父にお願いしています。)
ドッグランなども利用しますが、歩くのが好きなわんこなので1回の散歩で1時間ちょっと歩きます。
わんこを見ながら周りの状況を把握しながら、なので下を見たり前を見たり、いろんなところに気を配りながら歩きます。

どうしても下を見る機会が多いのでこのような光景に出会うことが多く、去年はイヌフグリがアスファルトを穿つ様子を詠みました。
その時は 穿つ だと思いました。
今日は 擡げる だと思いました。

あすふぁるともたぐすみれやうごのそら
人工的な固い地面を、小さな菫が持ち上げるかのように咲いている。
道路の端っこでひっそりと、けれどもしっかりと咲いている。
下を見て歩かなければ気づかなかったかもしれない。

今日はちょっとだけ真面目な話を。

俳句を詠むようになって、三度目の春が来ました。
三年続いた、というのはすでにライフワークの一部になっているように思います。
もっとも最近は時間がないことを理由にサボりがちですが。(笑)
詠み始めたころは、長く続けようとか考えていたわけではなく、ただ詠むことに没頭する時間が自分を救ってくれたように思っていました。

人生って限りがある。
その有限な時間をどのように消化していくのか。
楽しい、そして意義のある時間の使い方だけできれば本望なのですが、人ってどうしても嫌なことがあったり辛いことがあるときは、そのことばかりに意識を取られがち。
悩んでも悔やんでもどうにもならないこととわかっていても、頭から離れない。多くの人にこのような経験があると思うんですよね。
私は長い間、そのような無駄な時間の使い方をしてしまった。
これからも多少なりともしてしまうのだろうと思うけど。

嫌なことを考えるのをよそう。
と思っている時点で、すでにその嫌なことに洗脳されている。
じゃあどうしたらその嫌なことに費やす時間を減らすことができるのか。

例えば、こういうことをしてみてください。
右手は2拍子、左手は3拍子で指揮をとってください。
右手は上下に 1,2,1,2
左手は三角を描くように 1,2,3,1,2,3

今、何を考えていましたか。
別々のリズムを刻むことでいっぱいだったと思うんです。
嫌なことを考える余裕はなかったはずです。

嫌なことを考える余裕がなくなるようにする。
少しでもなにかに没頭する。
その手段が趣味であればなお良い。
クロスワードパズルでも、手芸でも、読書でも、スポーツでも、なんでもいい。換気扇の掃除やスニーカーを洗う、などもいいと思います。

私にはその手段が俳句だった、ということです。

17音のパズル。
いかに自分の詠みたい景が伝わるか、美しく詠めるか。
詠みたい景を探すことは、四季の移り変わりに敏感にしてくれた。
美しく詠みたい、そのために勉強もした。
知らないことをたくさん知れた。
動いていなかった右脳が動き出した。

そうして詠んだ拙い句を、よんでくださる方々がいる。
コメントをいただいたり、褒めていただいたり。
たくさんのご縁があり、今に至っている。
嫌なことに占拠されていた左脳は、感謝であふれるようになった。
俳句は楽しい 楽しいことなんだ。

今日もへたっぴの句をよんでくださり、ありがとうございます。


俳句は楽しい
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