英語の実力をつける勉強法

手間はかかるが実力はつく

これから書く勉強法は、非常に手間がかかりますが、確実に英語の実力は
付きます。どの教科にも共通すると思いますが、勉強に即効性のある方法はなく、地道な努力がものをいいます。でも、ただ長時間勉強していればいい
というのではなく、効率的に勉強する必要はあります。
説明の都合上、学校の予習を例にします。

準備するもの

1.英単語帳 
学校指定の単語帳が3000語程度なら、別にそれより上級レベルの英単語帳を購入して下さい。お勧めは、鉄緑会の『鉄壁』や桐原書店の『データベース4500 英単語ノート』
2.英語の参考書
学校指定の英文法や英語総合の参考書がもし基本的すぎるなら、それより上級の参考書を購入して下さい。

普通の予習

多くの人が教科書ガイドを使っていると思いますが、まずは意味の分からない英語を教科書ガイドを見て意味を調べ、それから英文を日本語に訳し終わったら、予習は終了だと思います。これだけだと、普通の予習で、ライバル達と差はつきません。差をつけるために、ここで一手間かけます。

派生語を拾う

例えば、既に知っているsuccess(名:成功)が本文中にあったとします。もう知っている単語であっても、その派生語(動詞・形容詞・副詞など)が思い浮かばなかったら、英単語帳で調べましょう。そうすると、succeed(自動詞:成功する、他動詞:~の後を継ぐ・に次いで起こる)、successful(形:成功した)、succession(名:継続)、successive(形:連続する・引き続いての)、successor(名:後継者)が出てきますので、これをノートに写して、丸ごと覚えてしまいます。これをイチイチやっていると手間がかかって仕方がないのですが、ボキャブラリーは一気に増えますので、模試で威力を発揮することになります。

学校や塾で文章を読んで、そのたびに新しく出てきた単語1個だけを覚えていたのでは、効率が非常に悪いのです。以前、中堅私立の入試問題を教えている時に、tendency(傾向)という単語が出てきましたが、生徒に意味が分からないと言われました。ではtendは知っている?と聞くと、”(~する)傾向がある”ですと答えました。tendencyの中にtend入っているよねというとようやく派生語だと気付いていました。もし分からない単語が出ても、このように推測することができるのです。

熟語・反意語を拾う

look up to (~を尊敬する)という熟語がありますが、英単語帳を見ると、一語で表すとrespect だし、反意語は、look down on, despise と出ています。私立の入試問題でこの辺の知識を問われることがありますので、地道に拾いましょう。

take ~ for granted (~を当然とみなす・~を当たり前だと思う)のような慣用表現もよく出題されますので、英単語帳・参考書・英文法書でも巻末の索引で確認しておきましょう。英単語でも、滅多にお目にかからないものもたくさんありますので、受験用の英単語帳・参考書等に掲載されているものに絞って、暗記することをお勧めします。

実際にこの方式で予習すると、莫大な量の英単語に出会うことになりますが、これを辛抱してやっていくと、受験に頻出の英単語に何度も出くわすことになり、回数が増えればそれだけ記憶に残りやすくなります。そのうち
英単語が自然と頭の中に入って、気付いたら英語の文章が読めるようになってきます。

(追記)

国立トップ・早慶上智では、必要な単語の絶対数が増えますので、最高レベルの単語帳や英検準1級や英検1級の教本を参考にするのも1つの手です。
また、理系の推薦入試や二次試験でレベルの高い学力試験が課せられる大学は、理系科目の資料集の後ろに、専門用語の英語が掲載されているものもありますので、それも参考にして下さい。医学(看護も含む)系は、大きな本屋さんの医学部受験コーナーに、医学専門分野の英文を読むのに必要な英単語帳が置いてありますので、それを補強として勉強して下さい。

以上、皆様のお役に立てれば、幸いです。

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