大学の後輩バンドに勇気をもらった話。
雑多な情報で溢れかえるTwitterを眺めていた折
ふと目に留まった故郷のライブハウスのオンラインチャリティLiveの告知。
たまたまテレワークの合間を縫って帰省していたのも何かの偶然かなと思い
ちょっとばかし、覗いてみることに。
実はこのライブハウス、私が高校時代に組んでいたオリジナルバンドで
お世話になった先輩たちがでっかい夢を掲げてゼロから作りあげた箱。
懇意にしていただいた先輩方や当時の仲間は今でも「音楽」を続けており
彼らが日々、豊橋の音楽シーンを盛り上げ、守り、酒を肴に語らい
そして、僕らにいつでも帰る場所を提供し続けてくれています。
そんな中での突然のコロナウイルス。
所謂アンダーグラウンドの扱いを受けるローカルの音楽シーンは
世間の風当たりも厳しく、聞き及ぶところではやはり、営業も苦しいそう。
緊急事態宣言に伴う入場制限などで思うような活動が制限される中
今回の無料チャリティイベントもその支援の一環でとのこと。
さすがTHC!転んでもタダじゃ起きねえ!!団結力が違う!!!
おっ…ループ職人か、上手だねえ…。
これだ!このライブハウスの音響感!
バンドを辞めて永らく忘れていたこの感覚、、、懐かしいよ…!!
となんだかんだ没頭して見続けていると、
なんだって私の出身大学の軽音サークルのバンドも出演するらしい。
う、うめえ( ^ω^)・・・
展開が神すぎる( ^ω^)・・・
とジャズ好きの私はアドレナリンが止まらず興奮状態。
とても興味深くなったので、インスピレーションの源泉担当の1人と思われるギターGetpa氏のnote(リンク)を覗いちゃいました。
個人的には,研究で新しいシステムを創って,バイトで新しいシステムを創って,バンドで新しい音楽を創って,とこれまで経験したことのないくらい創造的タスクが並列してますが,人生修行の一つと思って全部頑張ってます.それに,バイトもバンドも,せいぜい修士のうちしかできないことです.バイトはDになったらやめた方が身のため(かつ収入には困らない予定)だと思っていますし,バンドは他のメンバーがM卒しちゃうので否応なくやめることになるでしょう.なので,めっちゃ忙しい日々なんですが,今しかできないことを今のうちにやってます.
このコロナ禍においても、時間を無駄にしない意識が凄いです。
僕とは対極の人間みたいです、尊敬する。
僕は留年を4回しているので、所属していた軽音サークルとジャズ研でも
扱いずらい仙人のような腫物扱いをされていました。
結局大学には10年間居ましたが、組んだバンドはすべてコピー。
「消費者」に徹した10年間、どうあがいても創作活動ができませんでした。
理由は今でもわからない。
でも彼らは理不尽なコロナ禍に負けずにお洒落な曲を次々繰り出してくる!
そんな彼らを見ていると、なんだか勇気が湧いてきました。
僕らTUT生は勉強や研究だけに打ち込んでいるイメージが強いと思いますが,こうした文化的活動もやってる人がたくさんいます.ゲームやスポーツに打ち込む人,旅に打ち込む人,そして僕たちのように音楽に打ち込む人もいます.勉強や研究だけが能というわけじゃないんです.
僕たちが今回オリジナルバンドをやろうと思ったのも,間違いなく先輩バンドの方々が残していった土壌があってこそだと思います.軽音楽部には非常に質のいい機材がたくさんあって,これは先輩方がずっと継続して購入してくださったからこそあるものです.実際そこらのライブハウスと遜色ない環境で部内ライブできるだけの機材があります.そして,この機材を見て,使って,演奏して,先輩バンドの活躍を聞いて,僕たちもやってみようと思えたわけです.
読んでいて、感動してしまいました。
僕らが熱意をもって活動した日々が、こうやって紡がれていくんですね。
さて豊橋を離れた私は現在、メーカーで設計職をしています。
手にする武器は4つの弦のギターから3つのボタンのマウスに代わりました。
お客さんのことを想って、何かを「生み出す」仕事です。
ようやく「消費者」から「創作者」になれるかな。
明日も頑張ろう。
そんなことを思う夜でした。
<編集後記>
関係者の方々、素晴らしいイベントをありがとうございました!
配信ライブのフルバージョン動画はリンクが公開されています。
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デジタル版もあるみたいなので、私も買います!がんばれ豊橋!