ふつおた「パブロフの犬」

※ネットラジオの番組「囲碁将棋の情熱スリーポイント」内のコーナーで採用されたメールで、配信期限を過ぎて聴けなくなったものをアップします。

ラジオネーム ほぼ赤ちゃん

文田さん根建さん、マネーの虎の小林社長こんばんは。

皆さんは「パブロフの犬」という言葉をご存知でしょうか。パブロフの犬というのは、ロシアの生理学者、イワン・パブロフによって発見された生理現象で、犬に対して、ベルを鳴らしてから餌を与えるということを繰り返した結果、ベルの音を聞いただけで犬が唾液を出すようになったという実験からその名がついています。

さて、パブロフはこの実験で犬を使いましたが、この生理現象がみられる動物は犬だけではありません。そのため、パブロフが猫を用いてこの実験を行っていた場合、この現象は「パブロフの猫」と呼ばれていたでしょうし、牛を用いていた場合は「パブロフの牛」、トドを用いていた場合は「パブロフのトド」と呼ばれていたでしょう。

また、この現象は人間にもみられるものなので、パブロフがこの実験に人間を用いていたということも考えられます。例えば、ずんのやすを用いてこの実験を行っていた場合は「パブロフのやす」、『あまちゃん』の主演を務めた能年玲奈を用いていた場合は「パブロフののん」になっていたでしょうし、ウッチャンナンチャンの内村光良を用いていた場合は「パブロフのチェン」になっていたでしょう。

さらに、パブロフがこの現象を見つける事が出来ず、後の人物によって発見された場合は「犬」だけでなく「パブロフ」の部分も変わっていた可能性が考えられます。例えば、坂上忍がペットと遊んでいてこの現象を発見した場合は「坂上の犬」、哀川翔が自宅で昆虫を愛でていて発見した場合は「哀川のカブトムシ」、イモトアヤコが『イッテQ』のロケ中に発見した場合は「イモトのコモドドラゴン」になっていたでしょう。猿回し芸人のゆりありくがネタ合わせ中に発見した場合は「ゆりあのりく」になっていた可能性もあります。

そしてここからは、実現可能性が極めて低い推察になるので振り落とされないようにして欲しいのですが、元横綱の白鵬が力士引退後に学問の道に進み、偶然知り合ったニッポンの社長のケツを用いた実験でこれを発見した場合、この現象の名前は「白鵬のケツ」になっていたでしょう。

ここまでの話を聞いて下さった皆さんは、「パブロフの犬」についての認識が大きく変わったのではないでしょうか。これからテレビなどで、相撲をとっている白鵬のお尻を見る度にパブロフの犬を思い出すようになるかもしれませんね。しかし考えてみてください。白鵬のケツを見ただけで本来全く関係がないはずであるパブロフの犬を思い出す。これはまさしくパブロフの犬の典型例です。あなたたちは私の手によって今までのあなたたちではなくなり、ベルを鳴らされただけでよだれを垂らす犬のように、白鵬のケツを見せられただけでよだれを垂らして喜ぶ変態人間になってしまったのです。

文田さん、根建さん、マネーの虎の小林社長。相撲中継をご覧になる際はくれぐれもご注意下さい。

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