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格ゲーの「読み合い」ってなに?

スーパー初心者によるウルトラ初心者向けのスト5記事です。
「格ゲーは読み合いっていうけど、どの辺が?」「読み合いの雰囲気だけ知りたい」「そろそろ格ゲー座学始めてみたい」って人向け。
専門用語を極力排除するために厳密じゃなくなることもあります。打撃/投げ重ねのことそのまま打撃、投げって呼んだり。

いちばんわかりやすい読み合い「ダウンの後」

足払いなどは、相手を転ばせることができる。

相手をダウンさせることができた!

ナイスダウン!
格闘ゲームの世界はスポーツマンシップに則しているので、ダウン中はだいたい無敵状態になっている。つまりダウン中は攻撃しても意味がないことが多い。

まずは、この無敵が切れる起き上がった瞬間に打撃(パンチやキック)を当てることで、相手をいじめる状況を考えよう。

打撃は「当たる」か「ガードされる」か。

当たるorガードされる

打撃は、ガード以外のだいたいの行動に対してダメージを奪える。コンボをつなげるともっと多くのダメージを与えられるので、打撃はかなり「通したい択」のひとつ。

当然相手もそれをわかっているので、起き上がりに「打撃が来る!」と思った相手はガードをする。打撃はガードしてしまえば、大きなダメージを受けることはない。

投げは「当たる」か「投げを抜けられる」か。

当たる(通る)or投げ抜けされる

投げは、そんなガードに対してダメージを奪える。
打撃を読んだ相手はガードをする。そのガードに対して効果的なのが、投げること。投げはいわゆるガード不能技で、めっちゃつよい崩し方。

これに対し、起き上がりに「投げが来る!」と思った相手は投げ抜けをする。投げ抜けは、「投げられかける瞬間に投げを押す」ことで成立し、また、スト5は投げを見てから抜けることはできない

ダウンさせた後は、この打撃か投げかの2択?

実は2択になっていない。格ゲーはゲームなのでズルをすることができる。

打撃はガードで防げる、投げは投げ抜けで防げるんだから、ガードしながら投げ抜けをすれば打撃も投げも防ぐことができる。

このガードしながら投げ抜けという要素読み合いにとても重要

格ゲーのとっつきにくいところ「遅らせグラップ」

遅らせグラップで両対応!

具体的には、一瞬ガードしてから投げを押すことで、ガードしながら投げ抜けをすることが出来る。この一瞬っていうのはだいたい0.1秒くらい。ムズい。この防御方法には名前がつけられていて、遅らせグラップとか遅らせ投げ抜けとか言う。

ちなみにグラップは投げ抜けのこと。グラップディフェンスの略。ピアノみたいな略され方をされてしまってる。

ここで大事なポイントは、打撃も投げも防げる手札を持ったズルい奴らが存在すること。相手に択を仕掛け読み合いに発展させるには、このズルい選択肢に勝てる選択肢を用意する必要がある!

なぜ遅らせグラップなんてできるの?

(ロジックの解説なので、読み合いのことだけを知りたいなら読まなくても良い部分です。)
結論から言うと、ガードしないといけない瞬間と、投げ抜けできる時間が違うから。

投げ抜けは、「投げられかける瞬間に投げを押す」ことで成立するって説明したけど、より正確に言えば、「投げ攻撃を受けてから7フレーム以内に投げを押す」ことで成立する。
つまり、ガードは攻撃をもらった瞬間にしておく必要があるのに対し、投げ抜けは投げをもらってから7フレーム以内ならどこでしてもいい、ということ。

これを利用して、投げ抜けのタイミングを7フレームいっぱいまで遅らせる、言い換えると、一瞬ガードしてから投げ抜けを押すことで、相手の打撃重ね/投げ重ねを防ぐことが出来る。

3つめの選択肢、投げと見せかけて打撃

投げを避けて殴る!

鉄壁の遅らせグラップに対しておしおきできる選択肢のひとつが、投げと見せかけて打撃をすること。

遅らせグラップは、相手が投げてくるのを読んで投げ抜けをしている(見てから抜けているわけではない)ので、投げると思わせてから、後ろに下がって間合いの外に出ると、投げ失敗モーションが出る。

投げ失敗モーション中はガードをすることができないので、この瞬間は打撃が絶対に当たる!この投げをスカらせて殴ることは、シミーって言われることもある。
そしてこれができて初めて、遅らせグラップにリスクを付けられる!

いちばんシンプルな読み合い

※打撃がガードに△なのは、実はガードさせることで有利に立てる場合もあるから。
シミーが最速投げ抜けに△なのは、投げをスカす前に投げられちゃうことがあるから。

これまでの内容を踏まえ、攻撃側/防御側お互いの選択とその結果について、攻撃側目線でまとめるとこうなる。お互いにこれを理解したプレイヤー同士で、どちらかが十分に近い距離でダウンを奪った瞬間、このじゃんけんが発生する。つまり、読み合いになる

もちろん、攻め方はこの3つだけではないし、守り方もこの3つだけではない。また、今回は密着状態でダウンを奪った直後に限定して話を進めてきたが、ダウンの奪い方によっても状況は異なるし、そもそもダウンをとらなくても本当にいろいろな場面で読み合いは発生する

ただ、ダメージを奪う場面はこの3×3の関係が中心になっていることが多い。読み合いの第一歩として、ここを押さえておいても良いのかも。

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