自分の心が幸せをもたらす
5月から始まる呼吸トレーナーの講座のため、今月は自分が持って言える呼吸関連の本を出来るだけ多く読もうと思ってます。
でも、ずっと呼吸なのもなんなので、息抜きの本を一冊読みました。
「今日は人生最悪で最高の日」(ひすいこたろう著)
ひすいさんのYouTube「名言セラピー」で紹介されてて、先月発売されたばかりなんですけど、一気に読めちゃいました。
いろんな人の最悪の出来事がつづられていますが、その最悪からどう方向転換させて最高の人生へと導いていかれたのか。
つまり最悪な日が後から振り返れば「最高の日」だったと。
最悪の日というのは長い目で見れば、通過点だったということ。
でもこの本に出てくる最悪って、結構最悪です。
その中でも私が一番印象に残ったのは、野村望東尼(ぼうとうに)の話。
めっちゃ不幸なんですよ。
そんなに不幸が続きますか?ってぐらい、悪いことばかり起きる。
子供が生まれるたびになくなるとかね。
「幸せになれー!」と思いながら読んでました。
内容を書くのは良くないと思うので詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、少しだけ。
子供失うだけでなく、60歳のときに望東尼さん、牢屋にいれられちゃう。
読んでて苦しいです。
でも望東尼さん。54歳のときにある素晴らしい言葉を受け取っています。
「避けることのできない苦しみを避けようとは思わないこと。」
「四苦八苦をそのまま受け入れることが大事」
「心とは山河大地なり」(心そのものが大自然であるという意味)
本当はもっと長いですが一部です。
道元の言葉だそうです。
そこで望東尼さんは、「避けることのできない悲しみを避けないこと。」「どんなことが起きても自分の心次第」
これに気がつかれたそうです。
なので60歳で牢屋に入ってもお好きな和歌も詠めるくらい心穏やかに過ごせたのは、まさにその状況に心がのみこまれなかったのでしょうね。
後にどうなるかはぜひ読んでいただきたいです。
ただ最後は幸せな生涯だっただろうと言えるエピソードです。
自分に起きている出来事、その事実をどう捉えるか。
その状況に心を持っていかれるのか。
それとも事実を受け止めて、自分の心を通して何を見るか。
心の置き処って、本当に大事なのだな、と思わせてくれるお話でした。
そのほかには、孫正義さんや、長嶋茂雄さん。
私の大好きな宮沢賢治、本田宗一郎の最悪で最高なエピソードが書かれています。
人生って長い目でみたとき、苦しみも味わいなんだろうなと思いました。
でも苦しい最中ってやっぱり苦しいけですけど。
事実は事実。それをどうみるか。その中で感謝できることっていっぱいある。
「心に傷はつかない」とはそういうことですね。