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不調の肉体から心を離す

「中村天風伝Ⅱヨーガに生きる」(今回読むのは二回目)を最後まで読んで思い出したことがある。このⅡは、中村天風さんが当時重い病であった肺結核にかかって、それを克服するためヨーガの里で修行をする話なんです。
その中に「その対象から心を離す」ということがあります。

例えば、心配なことがあっても、その心配事から心を離す。
どこか痛みがあったら、そこから心を離す。

そんなことできるのか?って最初は思ってた。
でも練習すればできます。おそらく誰でも。

私は瞑想を毎日しています。
これは約3年続いていますが、私自身がとても変わったなー、と思わせてくれるようなことをいくつかもたらしてくれています。
そしてその中の一つが先ほどの「その対象から心を離す」です。

私、昨年一度、熱を出したんですね。
たぶん20年以上ぶりだと思います。熱はつらくないんですが、背中の痛みと頭痛が酷くてすごくつらかったんです。
でも私はそんなときでも瞑想しようと思ったんです。
正直できるかな…とは思ったんだけど、5分でもいいと思い瞑想を始めたんです。そしたらなんと!

全く辛くない…というか、背中の痛みもなく、頭痛もなく。正確にはそれらの痛みを感じていない、というのが正しいです。
いつもの状態で瞑想できたので、5分どころか20分ぐらいしてました。
これって肉体の不調から心が離れていたんだろうな、と思ってこの本を読んで思い出しました。
これも正確に言うと、「肉体の不調を感じている心が、肉体の不調から離れたため心が自由になった。みたいな感じかな。
もちろん「あっ、痛くない」って思った瞬間に、心がまた戻ってくるんですけどね(笑)

そのとき心は不調じゃなく、私の不調はあくまでも肉体だった。
なので一番自然な状態だったのかもしれない。

そこで紹介したいカリアッパ先生の言葉。


「病や心配事があっても、心がそれから離れているなら、たとえ身に病があっても、その人は病人ではない。また、よからぬ境涯におかれていても、その人は悪い境涯に生きてはいない。」

「反対に病がなくとも、病のことを考えていれば、その人は病があるのと同じだし、よい境遇であるにも関わらず、思い煩ってばかりいれば、悪い運命に陥ったのと同じ。」

天風先生に対し「お前の病もこれからは肉体だけのものにして、心にまで迷惑かけるな。」
(ヨーガに生きるⅡp232)

心身は繋がっていると言うけれど。
どちらかをポジティブにすることでも良いつながりとして活かせるのではないだろうか。
「笑いが病に効果的」みたいなのもそういうことなのかも。
これを実証されていることですよね。
だから「肉体が辛くても、心まで病ませない」というので成果がだせたら大きいですね。




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