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"門番"としての意地

はじめまして。
何度でも何度でも彼には門番として全ての者を跳ね除け、新日本プロレスのヘビー級の意地を見せ続けてほしい
そう願っているだけのものです

先日こちらの記事を見て、もっと多くの人に高橋裕二郎にも光が当たった抗争があったんだと知ってほしいとこのnoteを書いています。
作者様のXアカウント⬇

この記事にもある通り、高橋裕二郎といえばvsオカダ、vs内藤など"不遇"だったり"嫉妬"といったマイナスな感情を出した抗争が皆さんの記憶に強く残っていると思います
高橋裕二郎という男はファンの目で見ても超人や大スターというような選手ではないと思います。
彼はすごく人間味溢れる選手だとそう思っております
不安に感じている人がいれば寄り添うし仲間の危険には乱入でもして救いに向かう。初来日したパートナーにも積極的に声をかけ、得たいものを得る為ならばどんなに汚く醜くても足掻くその姿にある種の共感や"頑張れ"と思う気持ちが込められていく
そう個人的には思っています。

そんな彼ですが、HoTが結成される以前に"意地"や"プライド"を全面に出した抗争をしているのはご存知でしょうか?
今回はその新日本プロレス一筋の熱い男がヘビー級としての意地を見せつけた試合を振り返っていきます。


ヘビー級としての意地

舞台は2017年
まだバレットクラブがケニーオメガの時代で、当時USヘビー級王座が新設された辺りの頃です。
7月のアメリカ大会、当時ロッキーロメロとタッグを組みJrヘビー級戦線で戦っていたバレッタ(現AEW トレントバレッタ)がヘビー級への転向とRPGヴァイスの解散を宣言します

その年のG1では裕二郎、バレッタ共にエントリーされなかったのですがアフターG1の9月のDESTRUCTIONシリーズ開幕戦の名古屋で裕二郎は対戦相手のバレッタに向けて

俺は認めねえ。(中略)新日本プロレスのヘビー級は甘くねえよ

とバレッタを一蹴
それもそのはず。Jrからヘビー級に転向するというのはかつて高橋裕二郎と内藤哲也のNO LIMITが通った道と同じ道です
2010年の東京ドーム凱旋以降ヘビー級として戦い続けた男にもプライドがあります。

そして2日後の後楽園大会、裕二郎は直接バレッタからピンフォールを取ります。
フィニッシュも自身が再起を図る為に発案したピンプジュースをバックスライド(逆さ抑え込み)から繋げる新パターンでのものでした。

この試合日がピーターさんの誕生日で裕二郎さんの勝利とピーターさんの誕生日でダブルでおめでたい日となっていた覚えがあります
その2日後の後楽園大会ではバレッタが裕二郎から丸め込みで勝ちを収め、言われたままじゃ終わらないぞと火花を散らす熱い抗争の幕開けとなったのです

その後も各地でタッグマッチにて対戦する両者。
裕二郎はバレッタに対してこう言います

オマエのために言ってるんだよ

これは言葉通り受け取るのであればJrでベルトに絡めてた頃と比べてヘビー級はチャンスがないからやめておけ
という意味で捉えられると思います。

一方で穿った見方をすると"無理してヘビー級に転向しても怪我をしてキャリアを縮めるだけだぞ"という彼なりの思いもあったのかもしれません。
本当の意味がどちらであれ、このままいくと2人は直接シングルでぶつかるしか道がないように思えました

そして迎える広島大会
裕二郎からバレッタへシングルを要求しました
ヘビー級としての意地を見せつけるシングルマッチ
vsヤングライオンを除くと2017年初めのNJC以来となるシングルマッチが行われる事となりました。

9.24 神戸決戦

負けたよ
負けたよ
全部出し切って負けたよ

滅多にやらない雪崩式フィッシャーマンもマイアミシャインも東京ピンプスも出した上で負けたよ
勝敗はもうこの際仕方がない事

ただ一番大切なのは高橋裕二郎がヘビー級の門番として意地を見せつけたかどうかだ

新日本プロレスワールドで2017年のDESTRUCTION KOBEが解禁されたら是非見てほしい

あの試合、高橋裕二郎の意地とプライドが全て出ていたと思う
その意地をも飲み込んだバレッタがあの日強かっただけ(メイン後バレッタがケニーのUS王座戦に挑戦するのかなと思ったらYOSHI-HASHIが「俺のハートは砕けたか?」と迷言かましてて失笑されていました。)

何度ワールドを探してもこの試合が見つからなかったので配信されたら添付します 多分。

まとめ

ベルトも一切かからず勝ったからといって何があるという訳でもない互いの意地と意地がぶつかり合うだけのヘビー級というプライドを全面に出した高橋裕二郎とバレッタの抗争
この抗争により、高橋裕二郎という男が"門番"として多くの外敵や新顔と向き合っていく事となりました。

私はよくXで"裕二郎"と検索してはニヤニヤするような奇妙な人間なのですが、その際こういった意見をたまに見ます。
「裕二郎にもっと光をあててほしい」
「裕二郎は内藤と比べて〜〜〜」
「裕二郎不遇」

裕二郎さんはなあ!ちゃんとなあ!光ってんだよ!
与えられた場面でしっかり自分の魅力や輝きを見せてくるのを俺達が見逃してるだけなんじゃねえのかなあ!!!???
といつも思っております。

新日本プロレスのヘビー級には棚橋弘至という強い光がいます。彼はシングルプレイヤーとしては素晴らしいレスラーですが、それに見合った結果をタッグでは残せていません。それは彼の放つ光があまりにも強いからと考えています
逆に高橋裕二郎は陰です。一見すると暗く不気味に見えますが彼のタッグの試合を見ると細かな所作や介入、分断のタイミングがすごくうまいんですよ

また彼のパートナー(内藤哲也&ハングマンアダムペイジ)は彼から巣立った後、光溢れる道を進んでいますよね。
彼という陰が光を更に輝かせて次の道に送り出した、ポジティブな人間なのでそう捉えています

また文字にしたい事があれば何かやる予定ですので是非その際はお付き合いください
推しはいつでもどんな時でも輝いている、その光を見逃さないようどんな時も愛を注いで見ていきたい
そう思いながらお別れです。
ここまで読んでくれてありがとうございました

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