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海賊vs方舟〜海賊船"鈴木軍"が飛び込んだ新世界〜

早いことで鈴木軍が解散してからもう一年です
一年って早いですね
はじめまして。筆者はシェルトンベンジャミンにもベルト挑戦のチャンスがあれば良かったのになと思うプロレスオタクです。

プロレスにおける団体全面対抗戦はお互いの意地をかける熱いものだと皆さん想像するでしょう
しかし約8年前、団体vs団体ではなくユニットvs団体の全面対抗戦が行われました。
それが表題にもあります鈴木軍vsプロレスリング・ノアです

長年新日本プロレスを戦ってきた鈴木軍、皆さんたくさん思い出はあると思います。
そんな中でもこの抗争を一番の思い出とあげる人は多くはないと思います。
なぜか?
新日本プロレスではない場所で全て起きた出来事だからです。
今ではWRESTLE UNIVERSEやABEMA TVで主要大会をノアは放送していますが当時はスカパーの日テレG+が放映権を独占していました。

そこでこの抗争がどれだけ熱く重たいものだったのかをこのnoteで振り返りながらあの頃を思い出していきましょう
どうかこれを機に古い時代のノアもサブスク解禁されてください


始まりはYTR!? 海賊王、宝物を見つける

矢野通と鈴木軍

なんと鈴木軍がノアに参戦するきっかけを作ったのは皆さんご存知敏腕プロデューサー〜(以下省略)〜で登別市観光大使こと矢野通です

当時矢野通のパートナーであった飯塚高史がCHAOSを裏切り鈴木軍に加入した事から矢野と鈴木軍の抗争は激カしていきました。
そこに当時まだCHAOSのメンバーであった桜庭和志も参戦し、お互いの歴史に因縁がある鈴木みのるvs桜庭和志の争いも激しくなってまいりました。

そんな彼らの大勝負、行われるは東京ドーム
そうイッテンヨンでございます。
その日、矢野通は3人のXと組みランスアーチャー、デイビーボーイスミスJr、シェルトンXベンジャミン、飯塚高史と戦うこととなります。(鈴木みのるは桜庭和志とのシングルマッチ)

結果としては鈴木軍の惨敗
これでめでたしめでたしと思ったのですが流石は海賊王
転んでもタダでは終わりません
桜庭和志の首を片手に次の冒険に向かいます

鈴木軍 侵攻

そして日がたち1月10日
ノアの後楽園大会メインイベントGHCヘビー級王座戦 丸藤正道(c)vs小島聡の試合後に突如鈴木軍が"フルメンバー"で乱入をします

丸藤正道、TMDKをKOしノア全体に向けての宣戦布告
売られた喧嘩を買った形ではありましたが鈴木軍にとってこれは渡りに船だったのかもしれません

当時の新日本プロレスの状況としてはヒールといえばバレットクラブ、それに相対するのは本隊とCHAOSでした。
鈴木軍としてもタイトル戦線に絡む試合も多くなく、当時はまだNEVER6人タッグもないためノーテーマの試合やアンダーカードでの試合が大半でした。
そこでノアという大きな獲物で自らの強さの証明を今一度全世界に見せつける機会がやってきた訳です

結果として鈴木軍vsプロレスリング・ノアの頂上戦争の幕が開けました。

第1ラウンドはタッグ王座
当時NWAヘビー級タッグ王座を保持していたランスアーチャー&デイビーボーイスミスJr組のK.E.SがTMDKへと挑戦
TMDKには大きな期待が寄せられていましたが

必殺のキラーボム炸裂

2人の合体技キラーボムが決まりK.E.Sが一発奪取
GHCとNWAのタッグ2冠王となりました

スミス以外の3人は2023年も新日本参戦中

最凶のタッグが強さを見せつけ勢いに乗る鈴木軍、攻勢はまだまだ続きます

Jr勢もそれぞれ狙いを定めます。
小峠篤司が持つGHCJrヘビー級王座にはザックセイバーJrとの次期挑戦者決定戦を制したタイチが、超危暴軍の大原はじめ&拳王が持つGHCJrタッグ王座には原田大輔&平柳玄藩が挑戦を表明していたがそのにTAKAみちのく&エルデスペラードが横槍を入れ3wayに

これにより3.15有明コロシアム大会で鈴木軍が全ベルトに絡むこととなりました。
丸藤正道(c)vs鈴木みのる
K.E.S(c)vsTMDK
小峠篤司(c)vsタイチ
大原はじめ&拳王(c)vs原田大輔&平柳玄藩&TAKAみちのく&エルデスペラード

この有明大会、誰もが想像をしなかった衝撃的結末を迎えます

本格抗争開幕

王様ゲーム序章 有明の大事件

結果から振り返っていきましょう
プロレスリング・ノア、全敗
4大ベルト全て流出です

K.E.Sの防衛と鈴木みのるの戴冠は予想がついたのですがすっかりコメディぽさのついてしまったJrトリオの戴冠には驚かされましたね

伝説のタカタイチ入場曲で有明がヒエヒエだった記憶

Jrタッグはキャリアと経験を活かしたTAKAみちのくのインサイドワークとエルデスペラードのぽっちゃり(当時)フロッグスプラッシュで王座を掠め取りました
またタイチは反則介入何でもありの無法勝利
今ではJ5Gでベビーのタイチ、当時は「タイチは帰れ」の大合唱が起こる超大物な小物ヒールでした
このタイチという男、やりたい放題小物ムーヴするのに最後はしっかりブラックメフィストで強さを見せて決めていくあたり本当いいレスラーでしたよね
今後彼は浅子覚(タイチが勝手に名付けただけ)や永源遙(タイチが勝手に名付けただけ)との防衛戦が続いていきます

敗れたノア側も丸藤正道を旗手に乱立していたユニット(超危暴軍を除く)をまとめ、一丸となって鈴木軍に向かっていく結束を意思表示しました。

王様ゲーム開幕 グローバルタッグリーグ

そして4月にヘビー級戦線はグローバルタッグリーグへと向かっていきます
弾丸ヤンキースやTMDKなど数多くのビッグネームがエントリーする中個人的に紹介したいタッグが2チームあります。出場全チームはこちらから⬇


まず1つ目はBIG in USA
このチームは試合が面白いの一言に尽きます
カバナとヒーローが組んで面白くならない訳ないですしね、見れる文献があれば是非見てみてください

ベルトの本数が足りず何にも挑戦が出来なかったベンジャミン、タッグリーグでも余り物となってしまいブライアンブレーカーとタッグを組むこととなります。
この男、名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。彼と同一人物です

グローバルタッグリーグに出た翌年、WTLに出場というなんとも珍しい事をしています
パートナーはハーリーレイスの息子ことリーランドレイスです。特に印象に残ってないタッグでしたが初物に弱い高橋裕二郎&ハングマンペイジ組が初戦であっさり負けたせいで決勝に行けなかったため個人的にはいい印象がありません

そんなタッグリーグ、K.E.SがBIG in USAには負けたものの4勝1敗で決勝進出、反対側のブロックも杉浦貴と田中将斗の弾丸ヤンキースが決勝へ

決勝では弾丸ヤンキースが勝利し、その勢いのままタッグ王座へ挑戦をします。
両者の再戦は5.10 横浜文化体育館にて組まれます

その大会では弾丸ヤンキースvsK.E.S、小峠篤司vsタイチ、小川良成&ザックセイバーJrvsエルデスペラード&TAKAみちのく、丸藤正道vs鈴木みのるの4試合が王座戦として組まれました。

王様ゲーム 第二章 5.10 横浜文化体育館 

鈴木軍全勝です。
団結し、ベルト奪還を目指したノア
全て届かず、鈴木軍にまたしてもいいようにやられてしまいました。

同大会では森嶋猛涙の引退宣言がありましたが大枠に影響はないのでここでは割愛します。
というか彼は触れると色々マズイので勘弁してください

タッグ選手権はベンジャミンの介入などもあり、タッグリーグ連覇の弾丸ヤンキースでもダメだったかあと衝撃を覚えました。
Jr勢も乱入介入姑息な戦法ナンデモありでまたしても防衛

翌日の会見では王様ゲーム第三章としてそれぞれ"生贄"(鈴木みのる談)が選ばれました。

GHCヘビーには前日飯塚&ベンジャミンから勝利したマイバッハ谷口が、GHCタッグにはK.E.Sが唯一予選で敗れたBIG in USAを、Jrタッグは"安牌"である平柳玄藩と熊野準を挑戦者として指名しました。
また、ベンジャミンはタッグ戦で攻撃をした杉浦貴に狙いを定め、タイチもプロレス界入って以来の憧れである浅子覚戦を果たすために浅子覚を次の挑戦者と指名をしました。(※ここでの浅子覚は原田大輔のことである)

そして6月といえばプロレスリングノアにとってはメモリアルな月
三沢光晴メモリアルツアーの開幕です

王様ゲーム第三章 三沢光晴メモリアルツアー 

三沢光晴メモリアルツアーでは各地で四大王座戦が行われていきました。

まず三沢光晴メモリアルナイトとして開催された広島大会、ここではタイチが浅子覚(原田大輔)を相手にまたしてもセコンドの数の暴力や凶器攻撃で防衛、TAKA&デスぺラードも安牌としていた平柳玄藩、熊野準に思わぬ苦戦をしながらも防衛に成功とJr勢は好調をキープします。
また、このシリーズ後に王者タイチへの挑戦者を決める(タイチ談)Jrシングルのリーグ戦が行われる事となりました。

続く大阪大会ではマイバッハ谷口が、後楽園大会ではBIG in USAがそれぞれ負けたことでGHC王座戦の連敗数がただひたすらに伸びていきます。


王様ゲーム第四章 友との決別&Jrリーグ戦

止まることを知らない鈴木みのる
そんな彼の前に現れたかつての盟友 高山善廣がGHCヘビー級王座への挑戦を表明します。

高山善廣といえば以前は鈴木軍のメンバーとして新日本プロレスで暴れていましたが、この当時はかねてよりノアに参戦していたためどういった立場で鈴木軍と向き合うのか注目されていました。
帝王の選んだ道、それは緑のマットを守ることでした

帝王vs海賊王
袂を分かった2人の戦いが幕を開けます。

同時に行われたJr選手によるグローバルジュニアリーグ戦が行われます。
同年BOSJに小松洋平(現CHAOS YOH)が参加していましたが、もう1人のヤングライオンである田中翔(現HOUSE OF TORTURE SHO)はこのリーグ戦に参加をしております。

TAKAみちのく、エルデスペラードは鈴木軍同士の決勝をテーマに参戦をしておりましたがそんな2人の突破を阻止した(タイチ曰く)2人の男、浅子覚(原田大輔)なんて日だ(小峠篤司)による決勝戦が行われ、原田大輔が優勝。
タイチは原田の地元である大阪でJr版王様ゲームの最終章を宣言しました。(この辺りからタイチの北斗の拳ネタが始まった覚えがあります)

またタイチvs原田大輔は後述するジュニアタッグリーグ戦期間中に行われる予定です。タイチは不参加ですが、原田はパートナーは未定ながらも参加が見込まれていました。
こういうリーグ戦期間中にタイトルマッチやるのあんまり好みじゃなかったのですが皆さんはどうでしょう?
好みの違いだと思いますがベルトの権威は大切にしてほしいです。

ヘビー級戦線も鈴木みのるvs高山善廣も帝王高山善廣の意地が見えた試合で今でもあの日のことを思い出せるくらい記憶に残る強烈なものとなっております
無法地帯となったリング、飯塚高史の椅子で頭をぶち割られた高山善廣、緑のリングを真っ赤な血で染め上げながらも必死に抵抗するその姿に感動すら覚えました。
そんな高山の抵抗も届かず、防衛を果たした鈴木みのる
彼の目の前にはプロレスリングノア強さの象徴杉浦貴が現れます。
2人には2011年以来の因縁がありますが、思想が激しいものかつ個人の価値観により分かれるものなのでここでは割愛します。このテーマは簡単に触れるものではないと個人的には考えておりますので気になる方はご自身でお調べください

王様ゲーム最終章 強さの証明

王様ゲーム最終章として、鈴木みのるvs杉浦貴。そしてタイチvs原田大輔の試合が決定している中、残りの2つの王座も動きがありました。

まずヘビータッグに関してはアメリカで行われたROHの大会にてK.E.SがWar Machine(現WWE Viking Raiders)のレイモンドロウとハンソン相手に負け、2人はノアでの王座戦を要求します。

Jrタッグもシングルのリーグ戦でTAKAが大原はじめに負けたことにより組まれた防衛戦で勝ちを収めたあと、残すはJrタッグリーグ戦のみとなっていました。
正直なところ、超危暴軍のケンオーハラも倒しザック&小川も倒してしまった以上彼らの相手は残っているのだろうか?と思っていました。

桃の青春タッグ再結成です

原田大輔と小峠篤司によるタッグが再びノアで輝きます。

大本命が現れたことでジュニアタッグリーグは彼らの優勝で幕を閉じますが、彼らは2人ともタイチに2回ずつ負けている事や2月から全て王座戦で負けている事からもノアファンからは「また負けるんだろ」と野次を飛ばされる苦い優勝となりました。
2人の王座戦については後述します。

そんなタッグリーグ期間にあった9月のエディオンアリーナ大阪大会、ここではタイチvs原田大輔、K.E.SvsWar Machine、鈴木みのるvs杉浦貴の時間無制限完全決着戦が行われました。

ここでも鈴木軍が全勝したのですがこの大会にはノアの強さに対して鈴木軍が持つ強さの証明をした大会であると個人的には思っています。

タイチvs原田大輔では、これまで姑息な手を使い、狂気反則なんでもありで卑怯なタイチとしてやっていました。この試合でも途中負けそうなタイミングでの介入はあれど試合終盤、タイチの中に眠っていたデンジャラスな魂が呼び起こされます。

半ばカウンター式のように繰り出したブラックメフィストだけでなくコーナーへのハイキック、ジャンピングハイキック、スライディングキックと各種蹴りを加えながらもタイチ式ラストライドに最後は雪崩式のブラックメフィストと大技を繰り出し続け完勝を収めました。
地元大阪で錦を飾ろうと意気込んだリーグ戦優勝者の原田大輔と彼に期待と祈りを込めたノアファンの心を折る強い戦いでした。
この試合が今の新日本プロレスで見れるタイチの戦いの礎となったターニングポイントというべき試合だと思っているのですが未だにサブスク解禁されていないのでユニバースでもワールドでもいいので早く載せてください

そしてメインの鈴木みのるvs杉浦貴
この試合は両者の希望により
・試合決着は3カウント ギブアップ KOのみ
・時間無制限一本勝負
・両者セコンド介入禁止(フェンス内立ち入り不可)
・メインレフェリー&サブレフェリー3人制

の言い訳のしようがないルールです

そんな戦いでお互いの魂をかけた死闘を生き抜いたのは鈴木みのる
執拗なスリーパーに最後はゴッチ式パイルドライバーで3カウント
鈴木みのるの勝利に歓声があがるほどとなっていました。

試合後、ノアの選手がリングを取り囲みもう一度挑戦させろと迫ります。
しかし魂をかけた鈴木みのる、対価を要求します。
それはプロレスリングノアの解散
自らの団体の将来を賭けての挑戦を要求しました。

続くグローバルリーグ戦で鈴木みのるは一度でも負けたらベルトを渡すと宣言し、自らが持つ強さの証明を高らかに行いました。

王様ゲーム延長戦その1 逆襲の狼煙

一度でも負けたらGHCヘビー級王座をその者に渡すと宣告したグローバルリーグ戦
鈴木みのる含め鈴木軍のメンバーとノア軍はどのような成績を残したのか、星取表で確認していきましょう

鈴木みのる無敗
同門対決であるvsベンジャミンは時間切れ引き分けにより両者勝ち点1、vs飯塚高史は何を血迷ったか飯塚高史が両者リングアウト負けとなり大会規定により勝ち点0となったことで無敗ながらもベンジャミンが決勝進出となりました。
Aブロックでは丸藤が決勝進出となり会社の未来を賭けた副社長丸藤正道vsシェルトンXベンジャミンの戦いが行われました。

また、その間にエルデスペラード&TAKAみちのくvs桃の青春タッグのGHCJrタッグ王座戦が行われ、その試合ではデスぺラードが首の負傷で欠場せざるを得ないほどの大ダメージを与え、王座奪還を果たしました。

ただそれでもノア側からするとベルトが1つ戻ってきただけ
絶望感がある中での丸藤vsベンジャミンとなりました。

リーグ戦決勝は意地のポールシフトにより丸藤が優勝、鈴木みのると最後の一戦に臨むこととなりました。
ここまできたらベンジャミン勝ってプロレスリング鈴木軍(仮)で同門対決やってくれ〜〜〜と筆者は思っていました。

またタッグ王者のK.E.Sもリーグ戦で敗れたクリスヒーローへの復讐戦でBIG in USAに敗れた事から年内最後のビッグマッチにて再度雌雄を決する事となりました。

王様ゲーム延長戦その2 時限爆弾とWho is NOAH?

そんなこんなで年内最後のビッグマッチである大田区大会では以下の四大王座戦が組まれました。
鈴木みのる(c)vs丸藤正道
K.E.S(c) vs BIG in USA
タイチ(c)vs石森太二
TAKAみちのく&エルデスペラードvs小峠篤司&原田大輔(c)

しかしここでノアにあの男が帰ってきます。

潮崎豪フリー転向&ノア参戦

かつて未来のエースとして期待されていた潮崎豪が全日本プロレスを退団しフリー転向、新天地として古巣であるプロレスリングノアを選択しました。

そしてこの時、鈴木みのるは"時限爆弾"という言葉を頻繁に使うようになります。
誰が時限爆弾なのか、本当にノアは解散してしまうのか?
そう誰もが不安と興奮に包まれながら大田区大会が始まります。

結果から見ていきましょう

鈴木みのる(c)vs丸藤正道
→丸藤正道勝利 新王者誕生
K.E.S(c) vs BIG in USA
→K.E.S勝利 王者防衛
タイチ(c)vs石森太二
→石森太二勝利 新王者誕生
TAKAみちのく&エルデスペラードvs小峠篤司&原田大輔(c)
→桃の青春タッグ勝利 王者防衛

このようにK.E.Sのみが防衛となりました。
最終決戦と銘打たれていたためK.E.Sの防衛に当時すごく不思議に感じていました。
丸藤が勝利し、ノアを守り大団円という雰囲気のなか不敵に笑う鈴木みのる
彼が仕掛けた時限爆弾が爆発しました。

杉浦貴 鈴木軍入り

はい。語弊を恐れずに言うと誰が望んでんねんという王様ゲームシーズン2が開幕した瞬間でした。

個人的には一年間強さを示してきた鈴木軍が翌年2016年のイッテンゴで中邑真輔vsAJスタイルズの勝者やオカダカズチカvs棚橋弘至の勝者に対して示した強さと宝をもって舞い戻るのではないかと考えていたのでこれにはショックが大きかったです。
当時選手に対して物を投げつけたり、直接暴力を振るったりトラブルを起こそうとするようなファンがノアには多かった(今は知らない)のでこれ以上絡んでほしくないなと思っていました。

その一ヶ月後には潮崎豪のパートナーとして参戦していた金丸義信が潮崎を裏切り鈴木軍加入
その後は「俺は止まらねえ〜」一本で乗り切る中嶋勝彦や丸藤&矢野タッグとかJrタッグ王者邪道外道とかなにそれ???のオンパレードだったのでここでは12月の大田区大会までで終わりにしたいと思います。

余談ですがこの年の12月にノア待望の新人デビューが行われました。

"人は変われる"

清宮海斗(19歳)のデビューです

彼のデビュー戦を貼っておくので是非見てみてください
・激太眉毛
・顔があばれる君
・胸元のエルボーが精一杯
・緑一色のショートパンツ

ととんでもないスタートから始まった清宮ですが今ではダルトンキャッスルばりの孔雀ガウンに金髪とかなりイケイケですよね
当時からドロップキックの打点はものすごく高いので5年後くらいにはスーパースターになっていそうだなと思いました(同時期にデビューしたシュンスカイウォーカーという天才(化け物)に目を背けながら)


これから先は筆者個人の感想、そして当時の参戦選手の証言などからなんでなん?と思っていたことを書いていきます。
これを読んでどう思うかは自己責任でお願いします。
読んだ結果どう思おうと責任は取れないのでご了承ください。

ここから先は自己責任でお願いします


謎のマスクマン キャプテンノア

皆さんはこの人物をご存知でしょうか?
かつて新日本プロレスに存在したキャプテンニュージャパンらしき選手ですがマスクにはNOAHとロゴが書かれています。
このキャプテンノアという選手が鈴木軍侵攻後突如ノアに現れました。
マスクマンの中身を言うのはご法度ですのでそれは言いませんがどうやらこのキャプテンノアと親交のあるとある人がその当時のノアのマッチメーカーをしていたらしいです。

残念ながら元動画は削除されているものの当時参戦していたS選手が海外メディア向けに
・ノアのマッチメーカーはキャプテンノア
・参戦ブッキングは新日本プロレス経由
・新日本はノアに資金援助をしている

といったような事を仄めかしていました。

もしこれが本当であればノアは新日本プロレスに足を向けて寝られないのではないかと思ってしまいますね
当時新日本プロレスと提携をしていたROHのWar Machineが突然参戦した理由なども見えてきました

この一年間と翌年の結果、そして2016年のニュージャパンランボーを見るとその人には兄弟と違ってその才はなかったのかもしれないですね

突然のプロレスリングノア撤退

2016年終盤、当時は丸藤正道&矢野通がGHCヘビータッグ、邪道外道がGHCジュニアタッグを保持していましたが立て続けにノアの生え抜きの選手が王座となり、杉浦貴も急に鈴木軍から脱退をしました。
なんか変じゃないですか?
それもそのはず、このような事が起こったからです。

2016年11月1日、プロレスリングノア事業譲渡

"本当に新日本プロレスから資金援助を受けていた場合"、彼らはその負債を全て踏み倒して新体制で新たな船出という道を選んだのです。

また翌年の2月には当時社長であった田上明ただ1人を旧会社に残して破産申請を行いました。
法関係に詳しくないので細かい言及は避けますがちょっとこれは有り得ないなと今でも思っております。

田上明がインタビューに答えた記事もこちらです

特に衝撃的だった箇所がこちらです。

新会社への移行後、旧プロレスリングノアに残っていたのは田上明1人
ただひとりで当時抱えていた約4億円の負債を抱え込む事となりました。
なぜ彼1人だったのか?
当時取締役として経営陣に加わっていた丸藤正道や杉浦貴が既に離れていたからである

プロレス団体云々の前にかつてのレジェンドでもある田上明への仕打ちとしてはあってはならない事だと思います。

新しい会社だからもう借金ナシ!負債なんてしーらない!田上が全部引き取ったもの!で始める新たなノア、そこを受け入れたいと当時の私、いや、今でもあの時を肯定したくはありません。

EVILvs清宮やHoTのノア参戦疑惑について思うこと

最近EVILが清宮に何かと因縁をつけてますよね。
SNSではこれはHouse of Tortureがノアに継続参戦するのか?や1/2のノアのビッグマッチに参戦するのでは?のように言われていますがここではHouse of Tortureがノアに継続参戦することについて考えていきたいと思います(筆者は大の高橋裕二郎ファンです)


結論から言うと百害あって一利なしです。

まず初めに、ノアと新日本プロレスの年間あたりの試合数を見ていきましょう

年間興行数
新日本 ノア
  251       84       2021年
  219       83       2022年
  172       73       2023年(12/9現在)
 

https://www.cagematch.net/?id=8&nr=7&page=19

https://www.cagematch.net/?id=8&nr=8&page=19

上記リンクから数字は参照しました。
一年間でダブルスコア以上試合数つくなんてことあります?
当初の想定より試合数が少ない、約半分になる。
即ち若手が成長する機会が失われるという事です。
現在House of TortureにはEVIL、SHO、成田蓮と伸び盛りの選手が3名もいます。
彼らは試合をしていくことで試合もコメントも伸びていくことを特に前者2人は証明し続けています。
特にバレットクラブ加入初期はbotのように同じコメントをしていたEVILは数年経った今、言葉遊びやとんちの効いたコメントを出すほどまでに成長しました。
また継続参戦すると新日本本線から外れBOSJ、G1、WTLと世界レベルの選手が集まるハイレベルの大会についても蚊帳の外となります。
これは選手にとっても彼らを応援するファンとしても誰も得をしません。

次にプロレスリングノアにおけるヒールユニットです。
ノアでのヒールユニットは全くと言っていいほど定着せず、ヒールで始まったつもりがいつの間にか人気になり、いつの間にかベビーになってしまうユニットなどもありました。

あの頃の鈴木軍よりも更にブーイングを浴び、ファンの神経を逆撫でするような勝ち方をするHouse of Torture、鈴木軍ですら物を投げられたりファンから喧嘩を売られたりするのにどうなるんですか

鈴木軍がいなくなっても選手へのストーカー被害が発生したり、興行中にファンがリングへ上がり思いを叫ぶ団体の何を信じられるんですか

この動画を見ていただけると不安に思う部分は理解していただけると思います

誰も得をしません。
本当に絡んでほしくないです。
ノアから帰ってきた鈴木軍が明らかに立場を上げたかというとそういう訳でもないのでただ単純にスピードや流れが早い新日本プロレスのストーリーに置いていかれてしまう無駄な時間を過ごすことになります。

バレットクラブや鈴木軍でヒールに慣れた新日本プロレスのファンでも過激なリプライ(中には誹謗中傷も)を送るくらいなのにそれを行動に移すノアファンなんて想像するだけで嫌な気分になります。

裕二郎、金丸、東郷はキャリアの後半に入ってきていると個人的には思います。
そんな彼らが大して試合も組まれない、試合をした所でファンから何をされるか分からない、若手も育成出来ないからSHOや成田のライバルも見つからない
そんな団体で試合が見たいかと聞かれるとNOですよ

遅くとも1月2日の有明大会で全てを清算してくれる事を願っております。
不義理を働いた副社長もまだ経営陣の中にいますしね。

私は新日本プロレスでWDや本隊、CHAOSにUEやTMDKとバチバチに戦うHouse of Tortureを見ていたい。

そう願いながら明日のWorld Tag League決勝に備えて寝たいと思います。

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