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コーヒーCUP上半期メタゲームレポート

今回はリーグ戦であるコーヒーCUPのメタゲームの推移について見ていこうと思います

WEEK1


まずはこちらのシートをご覧ください

WEEK1対戦戦績



僕が勝手に作った分布図(一部略称・テーマ名称変化)

分布数1位

全チームがティアラメンツを使用しておりその勝率は83%、ミラー(※1)を除くと脅威の100%を誇ります!

(※1)同デッキタイプ同士の対決の俗称

圧倒的なデッキパワーで評判の高いティアラメンツだが、その対戦相手にも着目して欲しい。それぞれのチームが上手く”ティアラメタとなるデッキ”と対戦していないのである。最強のデッキを確実に通しに行くという執念が感じられるオーダーです。

分布数2位

次点で多いのはサイバースデッキ(シート上では斬機表記)である。サイバースデッキの特徴は”ティアラメンツ”に対してはイシズが非常に辛く勝ちを諦めるレベルで不利を取るものの、その他のデッキに対しては圧倒的なデッキパワーを持っていることが挙げられる。コーヒーCUPは同テーマを一つの対戦で複数卓で使用できないというのがあり、どのチームもティアラメンツを出場選手計三人のうち一人しか使用できないというのがあるためそれを逆手に取りティアラメンツ以外のデッキを潰すために採用したという風に見受けられる。勝率は33%と芳しくなかったが、これはメタ外ティアラメンツと運悪く当たってしまったことや似たような役割で上位互換に近いデッキであるスプライトと当たってしまったため結果が振るわなかったというように感じます。

分布数3位

そして斬機に近い立ち位置であるデッキとしてメルフィースプライトと烙印がそれぞれ二人ほど分布を確認できました。また、展開に寄せたデッキである鉄獣スプライトも同数確認できた。

また、分布1にはセフィラ、エクソシスター、地属性GS等を確認することができました。

4位以降

分布数1、2のデッキを役割別に分けてみると
・展開形(鉄獣スプライト、セフィラ、地属性GS)
・中速形(烙印、メルフィースプライト、エクソシスター)

に分けることができます。
展開形デッキの合計勝率は25%と非常に低いがこれはマッチ戦特有のサイド札による対処のしやすさが裏目となってだろう。唯一非常に返しにくい盤面を形成する事が出来るセフィラはペンデュラムキラーであるエクソシスターと当たってしまったのが運の尽きでした。

一方、中速形のデッキも合計勝率は25%と展開形と同じく結果は芳しくないがこちらはデスピアが単純にカードパワーで押された結果の敗北というのが多く見受けられました。一方エクソシスターとメルフィースプライトだけならば合計勝率が66%と比較的高くポテンシャルを感じる結果となりました。

統括

総じてWEEK1のメタゲームに関してはチームが各々デッキの相性、BO3適正や各対面の強さなどを手探りしながらそれぞれがどのようにして”ティアラメンツ”を通しに行くのか。そしてティアラメンツに次ぐ”パワーデッキ”の模索をしているように感じる結果でした。まずは小手調べとも言えるデッキチョイスであったためWEEK2以降の各チームのティアラメンツへの回答に期待ができます。

WEEK2

WEEK2対戦戦績
僕が勝手に作った分布図2(テーマ名称一部変更)

分布数1位

こちらも変わらずティアラメンツが採用率100%の堂々1位となりました。しかしその勝率は前週と異なっておりマッチ勝率50%にまで落ちています。圧倒的なデッキパワーを擁するデッキではありますが墓地に依存し過ぎており墓地効果及び融合召喚を止められてしまうとリンクとエクシーズしか攻め手が無くなる弱点があるデッキのためそこを後述するメルフィースプライト等にうまく突かれた結果戦績があまり奮わなかった様に見受けられます。

分布数2位


分布数2位はメルフィースプライトでありその母数は脅威の使用者5。ほぼ全てのチームが採用している事がわかります。その理由は前述したティアラメンツに対してデッキ及び手札から墓地へ送られるカードを除外させるという圧倒的な制圧力を誇る”虹光の宣告者”、そしてそのカードを戦闘突破から守れる”蒼穹の騎士アストラム”によって展開が成立すれば非常に有利が取れつつ豊富なデッキスロットを活かした誘発によりティアラメンツ以外のデッキに対しても部のいい勝負が出来るといったところが評価されたのでしょう。その勝率は66%(ミラー含めると丁度6割)でありさらに対ティアラメンツのみに関して言えばまさかの勝率100%を記録しています。ティアラに対して非常に強く出れるデッキの中では”メインギミックで”一番強く出れるデッキであり結果が出たという印象です。

分布数3位


分布数3位はエクソシスターでその使用者は2名。そしてその勝率はなんと100%となっています。これらの理由はティアラメンツを意識した構築、サイドカードの選択をすればする程エクソシスターに刺さるカードが減っていったためメタゲームに非常によくぶっ刺さったと考えられます。上手く環境の隙間を縫うデッキチョイスではあったもののバレると弱いデッキ筆頭候補であるためWEEK3だと一気に変わる可能性も非常に多いでしょう。

分布数4位以下

(エンディミオンとSPYRALを合わせて展開形と呼称します)
展開形は2戦2敗、これらはサイドデッキによる対応のしやすさ、手札誘発を多く採用しているデッキの流行により結果を振るわなかったというように見受けられます。

逆に斬機は1戦1勝、刺さるメタ範囲の狭さや豊富な自由枠による対応力で勝利をもぎ取ったように見受けられます。

統括


ティアラメンツの母数自体は変わらなかったものの研究が進んだ結果メタが台頭し思うように勝つことが難しくなってきているように見受けられます。また、ほとんどのチームがサブデッキにメルフィースプライトスプライトを採用しておりチーム全体としてこちらが2ndデッキとしてほぼ固定という共通認識が芽生えています。また、先週に続き展開形が思うように結果を奮っておらず、サイド後のメタを強く受けすぎるのがネックであるように感じます。

WEEK3

WEEK3対戦戦績
僕が勝手に作った分布図3(テーマ名称は一部変更)

分布数1位

今回も分布数1位を飾ったのはティアラメンツとなりました。その勝率は60%(drowを除く)となっており先週よりも高くなっております。今週はティアラメンツ側がなんとかメタデッキを掻い潜った結果着実に勝利を手にした形のように見受けられます。しかし、WEEK1と比べ勝ちにくくなっているのもまた事実、メタられる側となったティアラメンツのこれからの動向に注目したいです。

分布数2位

前回に引き続きメルフィースプライトが分布数2位となりました。ティアラメンツに対して比較的有利に戦えるデッキの中では誘発の量と対応力共に高水準でありほぼ全チームにおける2ndデッキの共通認識となっている様に感じられました。勝率は75%と非常に高く、そのデッキパワーの高さが伺えます。

分布数3位以下

分布数2以下はこちらでいっせいに紹介させていただきます。

・ティアラ対面に対して有効なメタデッキ(ふわんだりぃず、エクソシスター)
・展開デッキ(セフィラ、エンディミオン、ナチュル、LL鉄獣)

大まかにこのふたつのデッキに分けさせて頂きます。

メタデッキは合計勝率は50%となっています。高いとは言いきれない値となっておりますが実はこれらのデッキ、突き詰めて行くとなかなか面白い結果となっています。

2ndデッキとして確実に立ち位置を築いているメルフィースプライトに対してはエクソシスターが強く出れ、そのエクソシスターにはふわんだりぃずがかなり有利でありふわんだりぃずはメルフィースプライトに狩られる綺麗な三つ巴となっています。これらの関係性から2ndデッキを巡る環境トップのティアラメンツ置いてけぼりのメタゲームが展開されている形です。各チームがどの対面をどこまで重く見るかでかなりデッキ選出に違いが見れそうです。

一方展開系デッキの合計勝率は0%となっており先週に続き結果を奮っていません。各デッキに

・サイド後の対応力の低さ
・メタカードがティアラメンツと被っているためついでに狩られる
・誘発多めに入れれるデッキが増えた
・後手手数で押し切りにくい対面がある

これらの弱点が複数該当しており展開デッキ自体かなり風向きが悪いように見受けられます。

統括

先週と比べるとふわんだりぃずが一気に増え、先週少数ながら結果を出したエクソシスターに対して増えるであろうという読みをしてのオーダーであると見受けられます。また、各チームのほぼ共通認識が1stデッキがティアラメンツ、2ndデッキがメルフィースプライトとなっておりそれぞれ3rdデッキを模索する方向性となっている様に見受けられます。また、展開デッキは先週に続き結果を残せていませんが僅かにでも要素が噛み合えば格上すら食えるポテンシャルを持っているため確実に採用を切る判断は難しくなっています。

コーヒーCUP上半期

WEEK1

圧倒的ティアラメンツ、メタデッキ自体が各チームできておらずそれぞれが様々なアプローチから2ndデッキを模索

WEEK2

ほぼ完全に全てのチームがメルフィースプライトというデッキを2ndデッキとして使用、メタデッキの台頭によりティアラメンツの勝率が大幅ダウン

WEEK3

1stデッキ、2ndデッキが全チームほぼ共通認識となる。それぞれ3rdデッキに対してティアラメタか展開かふたつのアプローチを仕掛ける。

最後に

突如サムネ制作を投げたら想像以上のクオリティで制作してくださったグプタ氏、突如この記事を叩きつけたら快く公開許可をくださった小倉カフェ氏に多大な感謝を。

また、この機会にコーヒーCUPに興味を持って下さった方は小倉カフェ氏のyoutubeチャンネル青木葵氏のyoutubeチャンネルにて配信されている事が多いのでチャンネル登録しておくといいかもしれません。

もし良ければ配信に来て楽しんで下さると嬉しいです。一緒に「黒牙カフェさんちっすちっす。墓地の魔法使い族蘇生しないんすか〜ww」とかいう脳が溶けたかのようなクソコメを打つ事を楽しみにしてます。

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