アラインです。よろしくお願いします。

そろそろアンコンのシーズンですね。僕は今年もアンコンに出れないので(…というか、そもそもどこの団体にも所属してないから当たり前だ!)、アンコン出たいなぁっていう気持ちを今年も動画にぶつけようかなと思います。(何の曲をするかお楽しみに!)

はい。前置きはこのくらいにして。

去年もそうだったんですが、アンコンのシーズンになると、私の動画のコメント欄に「○○パートだけの動画ってありますか?」っていうのがポツ…ポツ…現れます。

正直、困惑します。

だって、特定のパートだけの音声なんて裸を晒すようなもんですよ。できてないところがバレるやんかと。それに、例えば、ケーキ屋さんに行って、ショートケーキを指差してイチゴだけ下さいって言ってるようなもんじゃないかと。

ケーキ屋さんはショートケーキを完成させるためにイチゴ選びやクリームやスポンジづくりをがんばってるわけですよ。

私は作品の完成形を目指して4本の楽器を練習しているわけですよ。

なので、ちょっと困惑します。

おそらく中高生の方々なんだと思うんですが、完成形の音源から自分の音を耳で探れなかったら上手になれないよ?って思うし、僕のパート別音源を聴くことに何のMeaningがあるの?って思うし、一応、これでも吹奏楽指導をさせてもらっている身としては、もし自分の生徒さんがそんな事してたら多分止めるし。耳が育たないよって。

困惑です。

そういうニーズを逆手にとって、ある出版社は練習アプリなるものを開発したようですし、動画投稿者はパート別音源の動画を投稿して数稼いでいるようですし。

いやいや、君たちは自分たちの利益のために若者の成長を阻むのかと。僕はそう思ってます。

たしかに、便利だし、もし、プロの人たちが四重奏曲のパート別音源集のCDとか作ったら絶対買うけど!

でも、やっぱり全体が鳴ってる中で自分のパートの音を探すって言うのは大事な能力だと思うし、ひいてはそれが大人数の合奏にも生きてくるわけだし。だって、自分と同じ音のパートを耳で探せないと合わせられないじゃないか!

迷います。

そりゃ、頼られるのは嬉しいし、聴きたいって思ってくれるのも嬉しいけど、それよりもあなたの成長の妨げになるんじゃないかなと思って僕は困惑しながら、音源をつくっています。

難しい。僕はただ単純に「サックスアンサンブルって聴いてみたら素敵だね」って思ってもらえるように動画つくってるけど、それとは関係無い反応をいただくと、モヤモヤした気持ちになります。

まぁ、ある程度は割り切らないといけないのかな。

というわけで、今回はここまで。