運指改造計画〜質問に答える〜

こんにちは。全消しPです。

運指改造、ならびに前回の投稿に対し多くの反応があり、大変嬉しく思っています。その中で弐寺仲間から多数の質問をいただいたので、せっかくならここに文章として残そうと思います。質問に答えていく中で、今の実力や弐寺に対する考え方などを自己紹介していきます。

【旧運指について】
⚫︎ 元々手首皿だと思ってた
→ これから実際に手首皿プレイヤーになります。

⚫︎ べちゃ押しメインだと思ってた
→ べちゃ押しは何度も使ってきましたが、ほぼ皿複合専用運指でした。それ以外で積極的に使えた場面は、123212…のいわゆる螺旋階段が来たときくらいで、大体の場面では薬指が勝手に反応してすぐquasar式の構えに戻っていました。この悪癖がミスにつながったときも少なくなく、今回の運指改造に至った理由の一つでもあります。

⚫︎ べちゃの精度をあげても解決できたのでは
→ 結論から言うと、旧運指の延長でべちゃ押しをものにすることは難しかったと思います。理由は、
①左の薬指がホームポジションの1鍵に戻りたがる悪癖があり、皿複合地帯の精度が落ちる+一連の処理時に割かれる脳のリソースが大きすぎて右手側が疎かになる
②立ち位置と手の位置の問題で、高密度譜面はともかく、長い連皿を回しながら鍵盤を取れるほどの信頼がない(手首を始めてから気づきました)
③今まで薬指と中指が担ってきた負荷をいきなり親人に集約するのは譜面認識的にも身体的にも難しいと直感した
からです。

特に②に気づけたことは、運指改造を始めて得られた大きな成果の一つと言えるほどです。考えてみれば当たり前ではありますが、そもそもがquasar式をメインに運用するための立ち位置だったわけで、そのままべちゃ押しに移行しようものなら、皿は回らない、鍵盤は押せないでたちまち挫折していたでしょう。

また、③に関しては、今まで皿複合という一瞬のみ使っていた親指を常時使うことになるだけではなく、13同時押しもこなさないといけないとなると、シンプルに親指を弐寺用に鍛える必要があります。まずは1048式の動きの中で親指の可動性を高め、手首皿だけでは対応できない譜面に対し、新たな立ち位置、手の位置のべちゃ押しを導入したほうがよさそうだと判断しました。

⚫︎ 2軸の螺旋階段はべちゃ押しの守備範囲ではないのか
→ 実際その通りなのですが、私の場合は上述の悪癖が邪魔をして指同士が干渉する or 拾うことが関の山でした。上達の過程で、皿がないとべちゃ押しに移行できない条件付き反射で学習してしまった影響もあると思います。

⚫︎ quasar式になった理由は
→完全に見栄です。私が弐寺を始めたころは、対称固定、1048式、3:5半固定などの運指を愛用するプレイヤーが多かったように思えました。それなら自分はあまりやっている人がいなさそうな運指で遊んでみよう、という考えが全てです。プレー開始時からほぼ一貫してquasar式(+皿複合用の謎運指)しか使ってきませんでした。

⚫︎ quasar式の強みは
→ 皆伝を取得するまで愛用した運指だけに、メリットもあるのだと言いたいところですが、結論、他の運指に勝る部分はほぼありません。
この運指が1番光る場面は、皿がない、かつ階段要素のないばらけた高密度の譜面を処理するときです。1048式のように親指をくぐらせることもないため、脱力して薬指、中指、人差し指の3本を可動させることができます。1-3トリルが比較的押せることも強みの一つです(ちなみに私は1-3トリルが大の苦手でした)。

が、それ以外に強みはなく、むしろ弱点の塊のような運指です(前回投稿参照)。噛み砕いて説明するなら、quasar式は皿が降ってくるたびに運指のくずしを強要される、くずしを前提としている、あるいは皿がない場面でのみ使える運指と言えます。実際、某動画サイトにアップされているquasar氏の手元動画を見ると、氏も3:5半固定、1048式を必要に応じて使い分けています。

総評すると、運指の切り替えのわずかな瞬間にすら大量のノーツを処理しなければならない昨今の高難易度譜面には対応できる運指ではない、というのが現実です。

⚫︎ 親指スリスリ(1、3鍵の親指でのゴリ押し)で難しいと感じるbpm帯は
→ 遅い曲の1-3の8分刻みですらおぼつかないので、まるで実用に足るレベルではないです…1-3の16分トリルはbpmに関係なく、雰囲気で左の親指をこれでもかとスライドしまくるという、なんとも不器用さが全面に出た押し方をしてきました。皿が絡んだ場合は早々にスライドを諦めてあんみつしていたと思います。

⚫︎ 最終的に1048式の手首皿なのか、小指で完全固定にするのか
→ 小指の完全固定を習得するのが理想ですが、現状、皿との同時押しが何一つ上手くいかないので、手首皿を使いつつ左手の経験値を稼いでいく方針です。小指完全固定を目指す理由は、手首だと左手のガチ押しが指主体のもの(指ガチ押し?)になるので、左手が不器用な私だと上手くいかない or 伸び代が少なくて需要に能力が追いつかないのではと危惧しているからです。小指完全固定であればある程度は腕押しもスナップも出来るはずなので、その結果、より多くの譜面に対応できると考えています。

⚫︎ スコア面での最終目標は
→ アリーナランクについてはA1まで登り詰められればいいですが、正直なところ、私にとっては全白よりも更に実現の見込みがない目標な気がしているため、目標としては考えていません。また、DJランクAAAの曲数を目標にする案も頭の中にありましたが、なんとなく性に合っていない感じがしたため、一度クリアすれば残るランプに目標を定めるに至りました。…このゲーム特有の、作品の切り替えでスコアが消えてしまう煩わしさがなければ、目標になり得たとは思います。

⚫︎ 最近の新規イージー / ハードランプ
→ イージーでの特攻はしばらくやっていなかったので記憶が定かではありませんが、嬉しかったのはMare Nectarisのアシストイージーです。ハードはSigmund†です。旧運指でよく点けられたなぁと思います。

⚫︎ PF粘着マン
→ 皆伝に合格して以来、アップを除けは常に☆12をやりたかったので、特に新作の稼動初期でPFと相性の良いハード粘着、EXH粘着が自然に習慣となっていました。当然、地力の上限がなかなか伸びないプレースタイルですから、上述のSigmund†を最後に目立った成果は残せず、パセリを浪費した感が否めません。弐寺に熱中しすぎて軽度の腱鞘炎になってしまったほどで、しばらくは地力を高めるプレースタイルに戻ろうと考えています。
※ クリアランプは自己ベストの更新という、モチベーションに直結する成果がわかりやすく得られるため、私も長い間メインの目標として据えていたのでしょう。割と惰性でゲームを続けられる性格なのですが、どういうわけか弐寺には続ける理由が必要だったらしい。

⚫︎ 全緑は目標にならなかったのか
→ 既に多くのハードクリアを点けたフォルダに、それ以下のランプを残したくない、という見栄で、最終目標を全白に定めています。他の理由としては、旧運指ではイージークリアですら見込み薄の譜面ばかりが残っていますが、運指改造がうまくいけば全緑は無理なくこなせるくらいの地力向上があるからです(もっと早く改造に取り組むべきだったのは重々承知です)。全緑を通過点に出来るレベルの実力にならないのであれば、改造計画は失敗と判断せざるを得ません。

⚫︎ 一つの譜面を正しく演奏すると、その曲の新たな良さを発見できるとはどういうことか
→ 我ながらよくわからない主張を投稿したものだなと思いますが、実際の曲と譜面に即して言えば、
・Illegal Function Call†が難しすぎて何の音を叩いているのかが全くわからないし、イージークリアできたとしてもかなりの確率で粗末な打鍵音になるため演奏し切った、やり切った感が少ない→ハードクリアできる実力なら、さすがにまともな演奏ができる(希望的観測です)
・Somnidiscothequeもかろうじてキックがわかるくらいで、どういう曲なのかよくわかっていない→1曲きちんと打鍵音を鳴らせば、聞こえていない or  聞き逃しているフレーズが見つかるかもしれない(希望的観測です)

このような感じです。抽象的な話題に対して抽象的な説明になっていますね…
同じことはズレハネ譜面全体に対して言えると思っています。聞こえてくる音と譜面とのギャップが、あのカテゴリの譜面を難しくしている要因ですが、そのズレた打鍵はどの音を拾っているのかに思いを巡らすこともまた面白いのではないかと思います(音楽の知識が豊富であればわかることなのかもしれませんが、少なくとも私には難しい)。ハネに関しては、私は打鍵音を鳴らすまで気づかなかったという場合がほとんどです。

結局、DJシミュレーションをしているのだからメインフレーズとリズムだけではなく、他の細かい要素も拾えるようにしたい、くらいの心構えだということです。

⚫︎ 運指改造初日からガチ押しを練習しているのは何故か
→ 左手のガチ押し力の無さが、旧運指時代からの明確な弱点だからです。thunder (HOUSE NATION Remix)†のような皿の少ない譜面ならともかく、BITTER CHOCOLATE STRIKERのような縦連+皿複合の構成を非常に苦手に感じていました。どのような運指にするにしろ、quasar式の弱点克服とガチ押し皿複合の克服は自分にとって至上命題なのです。

⚫︎ 手首皿のS13の処理は(特に前腕・手首の動きを)どうしているか
→ 気持ちの上では前腕全体で皿を回転させるイメージでいますが、自分の手元動画を見ると、時折、手首の力だけで皿を回している瞬間もあります。おそらく、両方の動きを場面に応じて使い分けるスタイルが強いのではないかと考えています。

⚫︎ 手首皿でも、腕押しは難しくてもスナップ押しは出来るのではないか
→ 今の私では、少なくとも皿から手首を離してプレーできないので、今後の練習次第になると思います。右手であればガチ押しもスナップ押しも必要に応じて使いますが、それに釣られて左手もガチ押ししたくなってしまうので、これも練習していく中でいい形を見つけられればと…

⚫︎ 始めたての割にはマレ(BP152)がうまい
→ ありがとうございます。乱で程よく崩れた譜面であれば、という条件こそ付きますが、思ったより慣れるのが早くて嬉しい誤算でした。

質問は以上になります。これだけ(最初の質問以外全て)の質問を投げてくださった現ライバルの山岡さんに厚く御礼申し上げます。私自身も見えていなかった細かい部分の気づきが得られて、この文章を書くだけでも目標がまた一段とはっきり捉えられるようになったと感じました。

これまでは降ってくるノーツを地力で叩きまくる脳筋ビートで通してきましたが、試行錯誤の末に地力を得ようとするビートもまた、面白いなと思う今日この頃です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。