日々是雑感2018/10/10(2)

過日、名古屋ボストン美術館が閉館した。
9月の帰省中に寄ってみた。

20年の契約期間の中でたくさんの人が入ったというが、個人的には気になる作品は本当に来たのか疑問が残る。あの美術館の本来の目的と、最後の企画展との乖離はなかったのだろうか。そしてアメリカボストン本体は、本当にやりたかった事なのか、些か疑問の残る取り組みだったと思う。

印象派やボストンコレクションもさることながら、名古屋ボストンといえばこれという目玉作品が展示できなかったのはとても痛いと思う。自分はあの方式は非常に無理があると思う。

箱物ながら成功しているように見える国立新美術館も、正直な話、虚しいとしか言いようがない。国立新美術館といえばこれという企画は、正直外部団体展だけという悲しい有様だからだ。

本当に日本に芸術が根付く事とは、どういう事だろうか。名古屋ボストン美術館の閉館に思案を巡らせずにはいられない。

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