【香川旅行】金毘羅さんに登った
先日家族5人で香川へ日帰り旅行に行ってきた。
香川県は数年に一度訪れる旅先のひとつだ。
目的はやはり讃岐うどん。
朝から晩までうどんを食す。
食事の合間に観光を挟む、というのが香川旅行の我が家の定番スタイル。
今回はひさしぶりに金毘羅さんへ行こう、ということになった。膝が悪い義父はどうするかな…と心配したが『大丈夫そうだから、いっしょに登る』と言う。
金毘羅宮のふもとについたのは昼過ぎ。何故か山の斜面にある【海の博物館】に立ち寄ってから、金毘羅さんの参道階段を上り始めた。
おそらく、家族の中ではいちばん体力のない私だが金毘羅さんは上ったことがあるのでなんとか上れそうと思っていたし、ひーひー言いながらもひたすら足を前へ進めた。
『しんどいー』『まだなん?』とネガティブワード連発するのは中1男子と小5男子だ。ふつうに体力があるくせに、こういった運動にブチブチ言うあかんたれ達。
だんだん足に疲労が溜まってきたが、目的地までは頑張るしかない。700段てそこまでひどくないと思うけれど、ひたすら目の前に並ぶ階段を見てると『あぁ、いつ辿り着くのだろう』とちょっと弱気になる。
ようやく本宮に到着。
登り終えた人々で混雑している。
さくっとお参りを済ませ、御朱印をいただき、子どもたちはすっかり「さぁ、降りよう!」雰囲気の中、疲労困憊の母(私)が口を開く。
『なぁ、奥社まで行ってみない?』
!!! ← こどもたち
主人『そやな。せっかくここまで登ったしなぁ。行くか。』
義父『もう次来るときは登れるかわからんし、登る。』
大人たちはすっかり【もういっちょ】モード。
かくして、金毘羅さんの奥社へさらに階段を上ることに。
700段超の本宮のところからさらに600段ほど上ったところにある奥社を目指す人は多くなく、あまり人に会わなかった。
山の中の参道はどこまで続いてるのか、どのあたりまで来たのかわからぬまま…ひたすらに階段を上る。
「あー、足がだるくなってきたなぁ」と思いながらも、一方で『こんな階段を上ることが出来る我々は、健康ってことだよなぁ。ここまで来ることができるって、恵まれてるんだなぁ。』という思いでいっぱいになってきた。
からだの具合が悪ければこうやって旅にでることなどできない。足腰が悪ければこんな階段を上ることもできない。ここへ足を運ばせてもらえたことこそ、最大の恩恵なのかもしれないな…と階段を一歩一歩上りながら感じていた。
そして同時に整った階段についても、こんな山の上に階段を設置するのって大変だっただろうなぁ…と思いを巡らせ、そんな大変なことでも成し遂げようと思った人々の信仰心て強いものだな…と思った。私にそんな強い信仰心はないけれど、こうやってお参りさせていただくことで古くから脈々と受け継がれてきた日本人の【信じる力】を感じることが出来る。
無事に奥社が見えたときにはなんかじわーっと泣きそうになった。
その歩みを止めなければ、
いつか必ずたどり着く。
今年はやっぱり、いろんな寺社仏閣に足を運びたいなと思う。
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