風に吹かれるような風に

火のように熱く燃え君を焼き尽くすほどに
水のように低きに流れすべてを包みたいと
風のように色を持たず手柄を誇りもせずに
木のように根を張りそこにいて風に揺蕩う

そんな風にあれないからこそ
そんな風であれることに憧れ
そんな風であろうとするのさ

他と違うのは生まれついたときからで
だから誰かと同じが少し嬉しいわけで
わかってもらいたいことと
わかってたまるもんかの狭間で ほんの一瞬
わかりあえたのかものときに灯る淡い炎が
たとえあっさり吹き消されても

だって君をわかりたいんだもの
だって君とわかちたいんだもの

わかりたいということと
わかってるということは
大きく違うけれど

わかりたいという気持ちでいることは
たとえわからないとしても
わかってるよと言われたいのだ

君が好きだ そんな風に生きる君が
僕が好きだ そんな君を好きでいる僕が

いろんなとこがとめどなく来ては去るけれど
今日もそして明日もきっと いい日 そう いい火だ
風に吹かれるような風に ふうふ と名付けよう

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