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2020/03/05

今朝のショーアップは通常より遅めの0900。初便は一時間ほどの短距離デッドレグ。

TAF:
27008KT 9999 SCT020
INTER 0501/0600 VRB15G25KT 3000 SHOWERS OF MODERATE RAIN BKN012

METAR:
36006KT 9999 SHOWERS OF MODERATE RAIN SCT033 BKN053 BKN064 27/25 Q1009

とくに目立った天気はなく、ちょっと風が強いぐらいで運航自体には全く問題なし。出発予定時刻がINTERと被っているけどTEMPO分の燃料を積んでいるので、これもまたオッケー。雲が多いのでIFRでフライトプランを申請した。
滑走路32を離陸後、右旋回をしながらトラック050をインターセプトしていく。デッドレグで機内は空っぽなので、機体がどんどん昇っていこうとする。050をキャッチしたあとオートパイロットに切り替えた。旅客機のようにハイテクではないので、クライムレートやレベルオフなんかはボタンでいちいち操作しなければいけないが、風に煽られながら手動で操縦するよりはるかに楽である。もう今後オートパイロット未装備の飛行機は乗りたくない。。。

空港から北東6マイル、2500フィートほどの高さから雲に入った。気象レーダーなんていう「極上装備品」は搭載されていないので雲の回避はすべて目視である。そのまま計器のみをたよりに6000フィートまで上昇しレベルオフしたが、この時点でも一向に雲は晴れない。雨雲をすぽっと通り抜け視界に青空が広がる瞬間が、飛んでいて二番か三番目くらいに気持ちい瞬間なのだけど、今朝はおあずけ。なにも見えない雲の中で、フロントガラスに豆粒のような大きさの雨がポツポツと当たり続けている。降下開始の31マイル地点になってもまだずっとIMCだった。雲の中というのは一面真っ白でじつにおもしろい世界だけれど、周りが見えないとあまり気持ちが落ち着かない。揺れるし。

降下地点手前より、降下計画について副操縦士とブリーフィングをする。この季節、風は常に北西から吹くことが多いので今回も同じだろうと予想。滑走路は12/30でRwy30を使用。25マイルMSAは1800フィート、10マイルから1500フィートなので、25マイル圏内では1800フィートを目指して降下しそれでも視界が晴れない場合はRNAVアプローチでサークリングミニマの820まで降ろしてインサイトできるか試してみよう、ということになった。

離島なのでATISやAWISなどはなにもない。実際に目の当たりにするまで目的地の天気情報は何もわからない。
ToD(Top of Descent)地点に到達。パワーを抑えオートパイロットに機首を下げるよう指示する。3000フィートを通過、横窓から下をのぞくとポツポツ雲の合間が見え始めた。海がうっすら見えるが、目の前はまだ真っ白だ。2000フィート通過、ちょっとずつ晴れてきてはいるがまだビジュアルではない。1800フィート到達、雲は晴れないが海がしっかりみえるようになった。クラウドベースは1500フィートあたりと予想。RNAVへ移行しようかとも考えたが海が見えそうなのと、10マイルMSA圏内に入ったのでこのまま1500フィートまで降りてビジュアルアプローチをすることにした。予想は(たまたま)的中し1500フィートに到達すると雲は晴れ、滑走路が見えた。レフトベースからファイナルへぐるっと降下旋回をしながらestablish。右前方からのガストにより速度変化が著しく、結構なパワーを入れながらショートファイナル通過。視界は晴れてもまだ雨は続いている。滑走路がウェットなのが見える。右に左に煽られつつ地表50フィートからゆっくりパワーを絞り、風上メインギアから順番に降ろした。

初便完了。あとはこれの繰り返しである。


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