大阪のぬいぐるみ病院に我が家のぬいぐるみを預けた話
皆さんの家にはぬいぐるみはありますか？
私の家にはぬいぐるみがそれなりにいます。
３歳の頃、近所のマダムがプレゼントしてくれた手作りのうさぎのぬいぐるみから、ヴィレヴァンで買ったIKEAサメのそっくりさんまで、色々います。
SNS上で見る、いわゆる「ぬい活」はしているわけではありませんが、大事なぬいぐるみ達であることには変わりません。
そんなぬいぐるみ達も、長く付き合っているとクタクタになっちゃいますよね。また事故などで怪我をしてしまうことも…。
そんなぬいぐるみ達を治療してくれる施設があるんです。
名前もそのまま『ぬいぐるみ病院』（リンク先は公式ホームページです）
このぬいぐるみ病院は、患者さんはもちろん医師さんも看護師さんもみんなぬいぐるみ。
人間が通院する病院と同様に内科や外科、整形外科やリハビリテーションがあり、重症の患者さんを治療するためのICU（集中治療室）もあります。
今回は、そんなぬいぐるみ病院に我が家のぬいぐるみを預けた話をします。
治療をお願いしたマイアちゃん
今回ぬいぐるみ病院に治療をお願いしたのは、我が家に20数年前からいる恐竜のぬいぐるみ、マイアちゃんです。
20数年前、遠方の恐竜博に父と行った際にグッズ売り場で出会い、当時マイアサウラ推しだった私は一目惚れ。
そんなマイアちゃんには、20数年の付き合いでクタクタになったのはもちろん、私が乱暴に扱ったせいで首元に穴が開いてしまって…それにずっと申し訳無さを感じていました。
なのでぬいぐるみ病院で直してもらえるならと…申込みをして2年ほど経ったときについに入院準備完了のメールが届きました。
まずは問診票を記入します
入院準備完了のメールが届いたあとは、病院に着く日を決めます。（複数日から選べます）
私の場合は年末に入院準備完了のメールが届き、１月１０日頃に病院に着くように手続きしました。
その後に送られた問診票をダウンロードして項目を埋めます。
問診票には
入院の手続きや、入院～退院までの流れ
住所、名前、年齢などの記入欄
綿入れなど治療に対する細かい希望
その他オプション
などなどの項目があり、それらをひとつずつ埋めます。
結構な枚数ですが、しっかりと埋める必要があります。
書き終わったら、問診票をぬいぐるみと一緒に入れて送り出します。
送り出し
入院日が決まったら、その日に病院に到着するように事前に宅配便で送り出します。
到着したらメールが来ます。
その後、いのの先生による診察のもと、治療内容と治療費が見積もられます。
まず身体のサイズによって『基本のご入院費用』が変わります。
サイズの目安はホームページに測定方法が記されているのでご参考にしてください。
マイアちゃんの場合は『ハムスターさんクラス』でした。
マイアちゃんは首元に穴が開いているので直して欲しいのでオプションで縫合手術をお願いしましたが、診察の結果全体的な縫い目が弱くなっていたらしく縫い直しをお願いしました。
また、基本的な治療として中身の綿を新品のものに入れ替えるというのをしますが、マイアちゃんの中にはやはりウレタンが入っていました。
ウレタンは年月が経つにつれぬいぐるみを内側から傷つけてしまう可能性があるらしく、マイアちゃんの今後のことも考えて抜いてしまうことにしました。が、そこで小さな不安が。マイアちゃんのフォルムはウレタンによるものもあったので、全て綿にしてしまったらフォルムが変わってしまうのではないか、と。
しかしぬいぐるみ病院さんの『できるだけ雰囲気を残せるように全力を尽くします』という言葉を信じて、またマイアちゃんの健康が１番というわけでお願いすることにしました。
さらば、カタイヌイなマイアちゃん…
メンタルケアのスタッフさんが寄り添ってくれています。
エステサロンもあるぬいぐるみ病院
さて基本治療と縫合手術をすることになったマイアちゃんですが、ぬいぐるみ病院にはエステサロンなんかもあります。
基本治療でもお風呂に入れてくれますが、今回はうんと贅沢させようということでプレミアムトリートメントをお願いすることにしました。
また、毛並を更にふわふわにするふわふわブラッシングケアもお願いしました。
他にも美容室で髪型を変えたり、シミをシワを取るアンチエイジングケア、毛玉やゴマ取りなどのオプションケアなんかもあります。
長い付き合いのぬいぐるみを若返らせたい方は是非ご検討してみてください。
そして、治療が終わり…
そして、しばらくして手術が終わりスタッフさんが写真を送ってくれました。
わかりますか？ずっと気がかりだった首元の傷がまるでもとからなかったのかのようにキレイになっています。
毛並みも治療前より格段にすごくなっていて…感動です！
そして、治療が終わったあとは他の患者さん達と交流パーティです。
マイアちゃんとミニペンちゃんがどこにいるのかわかりますか？
愛され患者さまの交流会！
— ぬいぐるみ病院®︎& フモフモランド (@cocoro_bz) January 27, 2023
ご退院おめでとう🎉
今週は楽しくみんなで豆まきパーティ！
鬼役のけろーにょ院長も張り切っていました！
お待ちいただいている患者さまに1日も早くお越しいただけますようスタッフ一同全力を尽くします！
会場はこちらhttps://t.co/0jN6ELhMn0 pic.twitter.com/wXufZqPEGy
マイアちゃんを治療してくれたスタッフさん方
ふたりと友達になってくれたぬいぐるみの皆様
本当にありがとうございます。
ただいま
交流パーティの後は、いよいよお箱バスに乗って退院。
家に帰ります。
退院のお知らせが来た次の日、無事にマイアちゃんとミニペンちゃんが帰ってきました。
帰ってきたマイアちゃんは、見違えるほどふわっふわになっていました。
もちろん首元の怪我もしっかりと治されていました。
お箱バスには、化膿止めのお薬や花束、退院後の手引も入っていてアフターケアもばっちりです。
そして『フォルムが変わってしまうかも』という不安に対しても、何の問題もありませんでした。
ウレタンが入っていたときと何ら変わらないフォルムで、改めてぬいぐるみ病院さんの技術はすごいなと思いました。
今回の治療費と入院期間
さてマイアちゃんとミニペンちゃんが無事帰ってきたのでまとめに入りたいですが、やはり気になるのは治療費じゃないでしょうか。
もちろん愛するぬいぐるみの為なら糸目はつけない！という方もいるでしょうが、事情は人によって様々です。
マイアちゃんの場合は
基本治療費（ハムスターさんクラス）
プレミアムトリートメント
ふわふわブラッシング
縫合手術
お箱バスの交通費
付き添いさんの交流パーティ参加費
お土産の絵本『ハイ！こちらぬいぐるみ病院です。』
写真データ集
以上を持ちまして、合計３万６０００円ほどでした。
（2023年1月現在）
入院期間は、大体３週間ほどでした。
しかしこれはマイアちゃんがエステメインだからなので、患者さんによっては１ヶ月以上、重症の場合は半年かかることもあります。
ぬいぐるみ病院では「そんなに長く離れるなんて嫌！」という方の気持ちも汲み取ってくださるので、入院せずに帰るという選択肢もあります。
どのみち、気になることがあればTwitterやメールで遠慮なく聞くのが良いと思います。
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？