第百五回 Gt 虎|MOVIE TORAVIA「ドウェイン・ジョンソン」(後編)からの『ワイルド・スピード』シリーズ分析

第百五回 Gt 虎|MOVIE TORAVIA「ドウェイン・ジョンソン」(後編)からの『ワイルド・スピード』シリーズ分析

ドウェイン・ジョンソンをテーマにしながらも、その前置きとして、この人がプロレスラー時代にスーパーヒーローとして君臨していたWWF。俺がめっちゃ好きだった頃のWWFの話をし出したら、前回はプロレスの話が止まらなくなっちゃったんで、プロレスに興味ない人は読んでてなんのこっちゃだったと思うんですが。まあでも、こういう背景があるというのを分かった上でドウェイン・ジョンソンの映画を観ると、見え方も違ってくると思うんで。前回も話したように、この人はプロレスラー時代から、所属してたプロレス団体の中で俳優みたいなことをやってたような人だから、俳優に転身しても本人はそんなに苦労はしなかったと思うんですよ。だから、僕のようにレスラー時代からザ・ロックのファンであっても、そのイメージをまったく損ねることなく彼はプロレスの枠を飛び越えていって。そのままの感じでスクリーンに出てるって普通に思えたんです。

でね、この人がスクリーンにも出始めてから、プロレス団体の方は一時期廃れたんですよ。それは何でかっていうと、まず、それまで使ってた「WWF」という名前に環境保護全団体(WWF)からクレームがついちゃって(笑)、名称を「WWE」に変えざるをえなくなるという問題が起こったんですね。その辺から、ドウェイン・ジョンソンを始め団体のトップレスラーたちが次々と俳優業をやり出したんですよ。当時WWFで大人気だったストーン・コールド・スティーブ・オースティン、ジョン・シナまで俳優をやり出してしまったもんだから、団体の方は大変で。彼ら以上にパンチを持ったプロレスラーがまだ居なかったんで、そこからWWEはちょっと低迷期に入っちゃって、僕もまったく観なくなったんですよ。最近はまた盛り返してるっぽいですけどね。映画からドウェイン・ジョンソンやストーン・コールド・スティーブ・オースティン、ジョン・シナを知ったという人には、彼らがプロレス界でスーパースターとして輝いていた時代のリングでの映像をYouTubeで探して観てみるのも面白いと思いますよ。本当にみんな素晴らしいエンターテイナーだから。

そして、ドウェイン・ジョンソンが俳優として不動の人気を確立した作品といえば『ワイルド・スピード』シリーズ。なので、ここからはこのワイスピシリーズを僕なりに分析してみたいと思います。このシリーズは『ワイルド・スピード』から見始めました。

ワイルドスピード画像

『ワイルド・スピード』(2001)

僕は元々ヴィン・ディーゼルが好きで。『トリプルX』という映画を観て、彼のことが好きになったんですけど。

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『トリプルX』(2002)

だからワイスピも"彼が出てる映画なんだから観とこうか"ぐらいの気持ちで観たんですよ。そうしたら『トリプルX』とはまた別の意味で面白い映画だなと思って。僕はそんなに車が好きなタイプではないんですけど。そこまで興味が湧かないから未だに車の免許も持ってないんですけどね(微笑)。でも、車の映画を観るのは嫌いではないんですよ。『頭文字D THE MOVIE』とかも好きですから。意外と。

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『頭文字D THE MOVIE』(2005)

だから、車に詳しくない訳ではないんです。車のことでいうと、ワイスピって基本、日本車を褒めてくれるんですよ!そこがワイスピのいいところで。日産のスカイラインGT-Rとか、日本製の車をめっちゃ褒めるんですよね。劇中にはたくさん車が出てくるんですけど、中でも日本の名車、カーマニアに人気の車が多く使われてるんですよ。それで面白いのがね、これはアメリカあるあるなんですけど、劇中の前半は日本製の車を「これいいね」「最高だ!」みたいなことを言いながら使うんですね。でも、ラストのレースシーンでは「結局はアメリカだ」って言わんばかりにアメ車が必ず勝つんです(笑)。ヴィン・ディーゼル演じる主人公のドミニクが、最後は「ダッジ」っていうアメリカの車に乗ってレースで追い抜いていって「やっぱアメ車っしょ!」って勝つ。ワイスピはそれに尽きる映画で(笑)、"最後はアメ車が勝つ"という内容の映画なんです。そんな中、劇中で日本の車にたくさん乗ってくれてたのが、事故で死んじゃったブライアン・オコナー役を演じてたポール・ウォーカーなんですよね。『ワイルド・スピード』の初レースシーンでこの人が乗ってたのが黄緑色のド派手な三菱エプリプスだったんですけど。後半はトヨタのスープラに乗って。『ワイルド・スピードX2』では、冒頭のストリートレースで初めて日産BNR34スカイラインGT-Rに乗ってるんですね。

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