南フランスに暮らす 続き



これは、2018年9月に、書いたものである。

「女2人旅 プロヴァンス」の著者ふたりは22日目、レイルヨーロッパで予約した切符を使い1等車に乗って、パリへ出かけている。レイルヨーロッパとはなにか。

Train tickets in Europe - Search & Book on Rail Europe

早速、このサイトを使って10月23日1等車の日帰り往復運賃を調べよう。出発時刻によって大きく料金が異なる。

6時59分マルセイユ発なら1万3400円、所要時間3時間20分。8時41分になると、最安値の7100円、3時間4分。

帰りはパリ、リヨン駅20時19分発が最安値の7100円。3時間22分。そうすると、往復で1万4200円。いづれもフランスの誇る新幹線TGVである。

気になるのは、この価格はグーグルフライツに対抗できるのかどうかである。残念ながら、鉄道検索はできなかった。検索欄にパリ、リヨン駅が出てこない。

飛行機を利用するなら、マルセイユ6時20分発、帰りはパリ、オルリー空港発18時20分の便なら1万2938円。所要時間は、行きが1時間20分、帰りが1時間15分。エール・フランス便。

空港から市内までの電車やバスの料金を考えると、さして料金は、変わらないのではあるまいか。それに時間が大幅に短縮されるので、航空機を使うほうがいいとも考えられる。

列車に話題を戻すと、1等車は座席が横3列だが、2等車は4列なので、1等車の座席のほうが少しだけゆったりしているだけのようだ。あと国境を超えるとき、1等車の乗客には食事が出る。

TGVの座席を英語で予約できるサイトを見つけた。これを使ってレイルヨーロッパで調べた価格と比較してみよう。

Train tickets - Book cheap train tickets - SNCF Connect (sncf-connect.com)

同じ10月23日、前と同じ時間にマルセイユを発ち、帰りも同じ時間にパリ、リヨン駅を発つとき、往復運賃は96ユーロ、およそ1万2480円。レイルヨーロッパに比べて1700円ほど安い。

しかも、このサイトでは、どの車両にするか、1階と2階のどちらにするか、座席の位置、テーブルを挟んだ向い合せの席にするかどうかも、きめ細かく選択できる。4人で向い合せに座れば、トランプをして遊べるという利点がある。

高速鉄道の料金は、出発時刻によっても異なるが、日によっても大きく違う。11月を例にとると、パリ・マルセイユ間の2等車、片道最高値は2日と4日の42ユーロ、最安値は1日や30日をはじめとした全部で18日間ある25ユーロ。

2日と4日の42ユーロが最高値といっても、その日のうちでは最安値である。例えば、11月2日の最高値は9時59分発の86ユーロ。しかも、これはマルセイユに着くのに5時間51分もかかる。リヨン・パール=ディユ駅で2時間10分も待たされるからである。

どうして、最速3時間の倍近い5時間51分もかかる列車が、1日のうちで最高値になるのか、どうにも解せない。

このサイトが優れているのは、列車ごとにネット無線接続ができるかどうか、食堂車があるかどうか、車椅子で乗車できるかどうかを明示している点である。

予約は最大3ヶ月先までしかできない。

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