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3つの与えて欲しい知恵

”神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。”

アメリカの神学者、倫理学者ラインホールド・ニーバーが伝えた「二ーバーの祈り」の一節より。

ここでは3つの与えて欲しい要素が出てきます。
1.変えられるものを変える勇気
2.変えられないものを受け入れる冷静さ
3.変えられるものと変えられないものを見分ける知恵

これ、このコラムを書きながら気付いたんですけど
「3.変えられるものと変えられないものを見分ける知恵」を
一番最初に考えたほうがスムーズにいくと思うので
まずはそのお話をします。

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【変えることと変えられないことを識別する知恵】
「自分の」行動、発言、考え方、物事の捉え方、未来への選択
自分の責任で自分に影響する事は変えられます。

どこからどこまでが自分の問題で、どこからが他人の問題なのか、お互いに介入するからややこしくなるのです。

私自身、メサイアコンプレックス*があり
(*メサイアコンプレックス...誰かを救いたい、そうすることで自分も救われて自我を保ちたい)
占い師という職業も相まって、他人の悩みや問題を自分の事のように捉えてしまう傾向にあります。

私が出来ることでその人が少しでも生きやすくなるのであれば。
でも効いてるのか効いてないのかよく分からんサプリみたいなものか、プラシーボ効果を与えることを出来たとしても、
根本原因を取り除くことは自分自身にしか出来ない。

変えられることと変えられないことを「正しく」見分けることは難しい。
絶対に変えられないと思っていたことも、受け入れることで意外とあっさり変わったりします。
正解がないからこそ正しさにとらわれすぎないでください。

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【変えられるものを変える勇気】
過去・他人・他人の未来はどうにも出来ません。
自分のことであればいくらでも変えることが出来ます。

自分を変えたいと思ったことはありますか?
本当のどん底を味わって、そこから抜け出したいともがき苦しみ、生きるか死ぬかの選択を迫られるほど追い詰められても
次の日から別人のように人が変わるということはないでしょう。

何十年染み付いてきた考え、習慣、性格、植え付けられてきた常識やしがらみが邪魔をしてくるので
変われない言い訳がいくらでも出来るからです。
でもどん底まで落ちないとなかなか大きく変われません。
だけど一気に変えようとしないでください。

性格は変えられなくても思考はすぐに変えられます。
思考が変わると行動が変わり、行動が変わると人生が変わります。
それを知って受け入れると、現実世界は1mmも変わっていなくても
季節が移ろいゆくように気付いたら周りの景色が変わっていることでしょう。

運命を変えるための7ステップは長くなるので別の機会に詳細を書こうと思いますが
【1.無意識→2.意識→3.意図→4.行動→5.習慣→6.人格→7.運命(人生)】

ひとつひとつ順を追ってクリアしていけばいいだけなんです。
立ち戻ってやり直してもいい。

性格を変えることで自分のアイデンティティも失われてしまうのではないのか、
自分が自分らしくありたい、ありのままを受け入れて欲しい。
つまりは人格を全否定されるような感覚になるかもしれません。
ですが、考え方や選択肢はいくらでも増やすことが出来ます。
あとはそれをどう使うのか。占いもツールのひとつ。
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突然ですが、マスカットの食べ方と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
そのまま食べてもよし、パフェやタルトにしてもよし、
ドレッシングやお洒落なソースにしてもいいかもしれませんね。

そんなありきたりな食べ方しか知らなかったので、
「マスカットの白和えを食べに行かない?」と誘われたときは、
自分の価値観が全て崩れるような衝撃を受けました。
生ハムメロンみたいなオードブルならまだしも、白和えて何。

あとはフレンチおでんもインパクトありましたね。
ダシの染みた大根の上に、ポルチーニ茸のソースがかかってるやつ。

なんだかお腹が空く話になりましたが、伝統や固定概念を壊すのにとても勇気がいったと思います。

そんな風に全部ぶち壊して新しいものを作ることだけが変わることだと思っていませんか?

サナギがアゲハ蝶に変わっても自分は自分。
みかんはリンゴになれないけれど、
枝葉を付けて実がなって色づいていくような変化。

アプリのどこが変わったのか分からない「軽微な修正を行いました」
くらいの些細なアップデートでいいんです。
大型アップデートには膨大な労力が必要です。
めちゃくちゃエネルギーが必要な作業なので、心のカロリーの消耗が激しくてすぐにヘタってしまう。
そしてヘタった自分はダメな存在なんだ......と自己嫌悪に陥り、負の悪循環になってしまう。

長い歳月と綿密な計画をもってしても大ヒットするとは限らない。
それでも変わりたい!と思って勇気を出した時点ですでに意識が変わっている。
だから現実が1mmも変わっていなかったとしても、
あなたの内面では大きな革命が起こっているのです。

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次に【変えられないものを受け入れる冷静さ】
宇多田ヒカルも「Wait & See ~リスク~」の中で
「変えられないものを受け入れ、
受け入れられないものを変える力が欲しい」
みたいなことを歌っています。

「過去・他人・他人の未来は変えられない」
これは、正確に言うと他人に影響を与えることは出来ます。
そしてその人が変わるかどうかはその人自身です。

自分が変わるにも軽微なアップデートの繰り返しで大変なのに、他人を変えるのなんてもっと労力がいります。

そして他人の人生に大きな影響を与えることの重大さ。
芸能人は存在だけで大勢に多大な影響力がありますよね。推しは生きてるだけでファンサ。

過去は現在の原因
現在は未来のために今、出来ること、
未来は現状のまま進んだ結果でしかないのです。

結婚したら変わるはずとか、子供が生まれたら変わるはずなんて話をよく聞きますが、9割が変わりません。
変わる「べき」だよね、という期待の押し付けや
変わってくれるよね、というコントロール。
これは自分が他者に求めること。

人から言われていることが恐らく正論だと分かっていながらも、何も変わらない、同じ過ちの繰り返し。
受け入れられないことを我慢して飲み込み続けること。
これは他者から自分が求められること。

いずれにしても辛いですよね。
もう一度二ーバーの祈りを見てみましょうか。
「変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。」

拒絶が伴うとどうしても冷静さを失ってしまうことにお気付きでしょうか。
まあ、冷静でいたところで無理なものは無理なんですけど。
変えられないものを変えようとするから苦しいのです。
でも少なくとも「受け止める」ことは出来ると思います。
一旦受け止めたうえで、どう扱うのか。
受け入れる力があれば、多少は平穏でいられるのではないでしょうか。

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ここまで変えることについてお話してきましたが、
まずは「変わってもいいんだ」「変えられるんだ」と自分に許可を出すところから始めてください。

そして絶対に変えたくないことは何か、ご自身が一番大切にしていることを再確認してください。

すぐに変われる柔軟性がある人も、頑固でなかなか変えられない人も、
それは個性であり特性なのでどちらがいいとか悪いというわけではありません。

ただ、何か変わるタイミングの際に
・変えられるものと変えられないものを見分ける知恵
・変えられるものを変える勇気
・変えられないものを受け入れる冷静さ

この3つの要素を思い出して少しでも生き辛さが解消されたら幸いです。
有栖川兎月でした。

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