ドキドキしながららじらーを聞いた日

今週末いっこも予定がなかった。予定がいっこもない土日が久しぶりだったので、なんとなく落ち着かなくて、近々会いたいなと思っていた友達に連絡をして、会ってもらうことにした。

どこでご飯しようか、となって、その子が前に一度行ったことがあるという東銀座の路地裏にある小さなビストロに行くことになった。 東銀座駅周辺は、銀座の大通りの華やかさが間近に感じられるのに人の往来が落ち着くので、土日のランチにはとてもいいエリアだな、と学んだ。軽いコースのランチで、メインは黒トリュフのオムライスだった。食べ終わるのが悲しいくらいに美味しかった。先に入っていた五人組のお客さんが出た後は私たちだけの貸切状態で、2人だけの店員さんが丁寧におもてなしをしてくれた。 路地の石畳のようなところにあるお店で、その風景がちょっとドラマのセットみたいで、非現実的でよかった。

そのあと桜を見るために日比谷公園まで歩いた。 銀座から日比谷へかけての通りはすごく春！って感じがして みんなが幸福そうでとてもよかった。 これぞ休日という景色だった。 散りかけにして今年初のお花見。

今日のらじらーでリクエスト曲を流す間、ハッシュタグをつけて桜の写真を投稿してね！という企画があるので、わたしはそのために桜の写真が撮りたかった。 ギリギリで間に合ってよかった。

そのあとオープンしたばかりのミッドタウン日比谷をひやかした。 あのあたり、日生、クリエ、宝塚劇場、シャンテ、立地の割に夜は妙に静かでひっそりした空気になるところが好きだったんだけど、 これからは全然ちがう雰囲気になるんだろうなとおもった。 建物が１つできるだけで街は別の街になる。都市開発ってすごい仕事だな。。

東急プラザに移動して、地下のタリーズでお茶。らじらーサタデー9時台安井くんとゆうぴとでの放送が今日で最後だったらどうしよう、というのは、ここでは割愛しますが様々な事情から最近ずっと密かに抱えていた不安で 2人でジュニアの話をしているとなぜか、なぜか何の話をしても結局「今日でらじらー最後だったらどうしよう。。」に辿り着いてしまい、わたしはずっとソワソワしていた。

東京駅でお別れして家に帰った。 あまりお腹が空いてなかったのもあって、スーパーで刺身とビール（水曜日のネコ）を買って軽く済ませた。 めちゃイケ最終回。終わるのかこれ。終わっちゃダメだろめちゃイケは…というきもち。まだ信じられない。思えばわたしの、男性がつくる青春を信仰する体質は、物心ついた時からめちゃイケを見ていたことに由来するのかもしれない、と、なぜか最終回にして気づいた。

9時になった。らじるらじるを起動した。 ニュースの時間。 9:03ごろから手が震えた。 9:05。はじまった。 ごく普通に。

途中、突然ふたりが改まったかと思ったら安井くんが「お手紙が届いています」と言う。まじで心臓が止まった。怖かった。

が、そのお手紙は先週の担当ディレクターからの謝罪のお手紙（安井くんが横アリらぶ単独でタオルを回す曲とドリームオンをやる、といったのを、タオルを回す曲=ドリームオンと勘違いしたスタッフが、先週の放送でドリームオンをかけたときにタオルを回していて、 そのことについての謝罪だった。愛しい…）だった。

終盤、今週のテーマリクエストのコーナー。今週のテーマは「お花見のとき聴きたい曲」みたいなもので、それで、ケツメイシのさくらが流れた。 それに合わせて、#nhkらじらー をつけて桜の写真をリスナーが一斉にツイートする、という企画がはじまった。

普段から9時台を聞いている人以外にも、私の桜の投稿を見て便乗してくれた人が何人かいて、それは、もう、すごく綺麗なタイムラインだった。 らじらー９時台のジングルの１つに、ゆうぴが「ラジオをつければひとりじゃないよ。けんちゃんと一緒に待ってるからね。」って言うジングルがある。 わたしはそれが好きで、 今日、その桜で埋め尽くされたタイムラインを眺めて、 ほんとにそうだな、と思った。

ラジオは人の人生に寄り添うメディアだとおもう。 わたしにも、夢中になれるラジオがあって、生活に組み込まれるくらい好きなラジオがあってよかったと、ゆうぴを好きになってらじらーを聴き始めた一年前から今日までの間で、何度もおもった。 今日また、本当にそう思った。

先日レコメンから村上さんが卒業したとき、 普段あまり昔のことを話さない人たちが一斉に、言葉を詰まらせつつも絞り出すように昔のことを語るようなツイートをしていて、わたしは、ただ、あー、いいな。と思った。中高生とかの頃に夢中でレコメンを聴いていた人たちの言葉は、有無を言わせず素敵だった。わたしは今もう思春期ではないので、らじらーを通してそういう体験はできないけれど、 この一年、社会に出てガラッと変わった生活の中で 朝仕事に行く電車の中や疲れて1人になりたい昼休み、頭が働かない帰り道とか、いつもいつもらじらーを聴いていた気がする。

この一年、毎日にらじらーがあった。来週からも、そのようであり続ける。 社会人生活一年目、三月最後の日、改めてらじらーサタデー9時台が大好きだとおもった。