王女になるか女王になるか

元日から忙しかったです。
印象深いお客さんは、今年の4月に大学を卒業して就職する予定のお嬢さんです。
身長160以上で体が大きいですが、しなやかで顔が端正で肌がツルツル、家族に可愛がられている女の子らしい愛嬌がたっぷりの子でした。
きれい目でしっかりしたウールコートを持っていなかったようで、コートに袖を通すと、「かっこいい」と連発して笑顔が溢れていました。ホワイトグレーは上品で女の子らしい、愛されるタイプ。ブラックは引き締まってクール、独立した大人タイプ。
お母さん、お兄さん、男友達に囲まれて、どれを着ても絶賛されていました。コートのベルトを整えてあげながら、「強く美しく行こうよ」とわたしはつぶやきました。わたしの内心では、彼女に自分の人生の主人公である女王になって欲しかったです。なぜなら、洋服を選ぶことは、人生を選ぶことにかなり等しいとおもうから。王女のように、かわいいから可愛がられるのもいいですけれども、やがて自分で道を切り開いて、自分から愛して行くパワーを持たないと、人を期待して失望することもあります。女性が強いから愛されない心配は要りません。つまり、女王になる気概を持ってほしい。
彼女も同じことを思ったのかしら。ブラックを決めていただきました。
「お兄さんが買ってあげますよ」、体格のいいお兄さんが、妹が可愛くてしょうがない溺愛の笑顔を浮かべながら「例の魔法ですよ。お金は使うほど増えてくるのです。」と言いました。
ちなみに、お母さんだけは時々広東語を喋って、子供たちは聞き取れるようで、かたごとの北京語しか喋れません。日本育ちの子供達ですね。わたしの子供もそうなるのかしら。
以下はこのコートの名前と豆知識です。
【ウールナイロン スタンドカラーコート】

着こなしを楽しむスタンドカラーコート
スタイリングを格上げしてくれるスタンドカラーコート。デイリーからセレモニーやフォーマルシーンにもおすすめ。ベルトでアレンジすれば、きちんと感とこなれ感を両方演出できるマルチコートです。

■素材
程よい光沢感で軽く柔らかいウールナイロン素材。

■デザイン
プリンセスラインで切り替え、前開きはボタンを配したフェミニンなデザイン。程よく体にフィットしつつ、裾に向かって広がるAラインが女性らしいエレガントなシルエットを描きます。また、付属のベルトでマークアップすればコーデのメリハリにも◎。ボタンの開け閉めで違った表情になり、デザインを生かした着こなしができます。