見出し画像

地球と自分

あまりにも急ぎすぎた。
どの生物との関係性も支配ー被支配の上下関係になりすぎた。
そして人間だけで完璧になろうとした。
これでは共生にならない。
これでは個になるのみ。
個になるとどうなるか、全てが敵になる。
だからこんな状態に陥るのだよ。
人間だけがおかしいくらいにあたふたしている最近。

46億年間、地球は生きている。
地球が誕生してから大量の生物達が、
そして地球自身が、
じっくりじんわり恐ろしいくらいそれぞれのペースで生を育み今に至る。

その間、地球内部・外部の変化に伴い、大量の生命絶滅を繰り返す。
起きる出来事に対応して、
絶滅しながらも、
どうにか生きながらえた生物達。
環境に体を合わせてきた種のみ生き延びた。
今に至る生物達は皆、
地球の環境に自分の体を変えてきた。
だけど、人間はどうだろう。
周りの環境にではなく、
自分達に全てを合わせようとしてきた。

共生することは本来我慢の連続。
野生動物や自然災害や寒暖差など、
その全てと共に生きるのだから。

現代の人間は、
その共生すべき動物達を家畜にしたり、実験に使う。
化石燃料・熱帯雨林・森林・海・山・川・空・水、あらゆる自然そのものを自分達の私利私欲のために際限なく使い、
厳しい自然を見て美しい自然に変えてきた。
道路を作り、車を作り、あらゆる建物を建て、見えない中で育まれてきた地球活動を目に見えるモノに変えてきた。
人間主体の善悪で全てを決めてきた。
そして、共生できていないが故、
その綻びがあらゆる形で出ている。
それが今の現状。
"なんでこんなに我慢しなきゃいけないの?"
は本当は人間以外の地球全体が言いたいセリフだろうね。
私達は今一度、
どれだけ支配ー被支配の関係に周りをさらしているか、
この機会にじっくり見直すべきだと想う。
経済以前にまずそこだろうね。
完全に依存しているのに、
偉そうに生きていないかということ。
どれだけ個で生きてきてしまったか、
1人で生きれていると想いながら、
そんなこと不可能なんだという周りの支え、繋がり、存在を、
しっかりと見つめる時間。

昔から変わらず、
生物はウィルスや菌や微生物との共生関係にある。
種によっては、ウィルスで大量に死を招くけれど、
その種を絶滅させるほど、ウィルスは生物を殺さない。
ウィルス自身も死んでしまうから。
それ故、そのウィルスに抗体を持ち始め生物達は体を変えて生きていく。
生物が共生を始めた21億年前から、
互いに生死を繰り返しながら、
ゆっくりゆっくりお互いのペースで耐性を作り、また殺されても耐性を作りを繰り返してきた。

生きることは死ぬこと。
生死でひとつ。
生物全体で今まで一緒に地球に生きながらえた生物を一としてきたものを、
人間は個として切り離して見始めた。
更に人間の中でも自分という個として切り離す。
あたかも、自分1人で今まで生きてこれたかのように。
個で見るが故、
生と死も別個のモノとして見る。
だから死を恐れる。
生と死は繋がっていると見れば、
また巡ってくることがわかるのに。

病気に対して医療が発達していった。
死への恐怖がその一因でもあるはず。
ペニシリンが使われてから4年後には、ペニシリンに耐性を持つ細菌が出現し、
更にそれを上回る多剤耐性菌に対応するメチシリンを使ったら、1年後には耐性を持つ細菌が出現する。
この繰り返し。

今までは自然に抗体を作ってきた。
ゆっくり時間をかけて、
生死を繰り返しながら。
そしてそうやって共生をしていく。
無理ない地球での生き方。

現在は自然に抗体を作ることを待たずに、ワクチンでどうにかする。
それに合わせてウィルスも菌も耐性力をつけてきた。
人間はあらゆるものを急激に、
人工的に変えすぎた。
その結果が今回のコロナウィルス。
結局自分達で招いた結果でしかなく、
今までの考え方・生き方が招いた結果でしかない。

あらゆる天変地異や、
地球の環境変化や、
地震や台風やウィルスを経験しても、まだ自然が起こしたことだと想う?
明らかに人災でしかない。
これだけ体験してもどこかの誰かのせいにできる無関心さはもういらない。

最近の人間は個にこだわり過ぎている。
縄文時代の平均寿命は約14.5歳、
江戸時代は約20.3歳、
大正は約40歳、
昭和20年代は約50~53歳、
現在約83~86歳
(全て日本の平均値)

医療の進歩というより、
人間という本来の生き物から完全にかけ離れた新たな人間という種でしかない。
人工的人間。

個にこだわりすぎているが故に、
死ぬのが怖い。
無駄に命を延ばして地球の自然を不自然に変えることばかり続けるのなら、
私達はこんなにも長く生き続ける必要があるのだろうか。

人間以上に共生を重んじる見えない命達、微生物や菌類や細菌やウィルスの方が、全生物との調和や共生ができている。
本当に私達は進化しているのか?
最初は純粋に命を救うための医療の進歩に、私達の思考や行動は完全に浅はか過ぎるのではないか。

私達は今すぐ、今までの行動や思考を変える必要がある。
今家に居てできることばかり。
むしろ、今までの全てを見つめ直しなさい、という時間なんだと想う、今。

感謝と幸福感。
私達が感じるべきはこれで、
今あなたのそばにいつでもそれは存在するということ。

あなたが食べるそのお米、
誰が田植えして、稲刈りして、あなたの場所まで運んでくれた?
それ以前に、稲も命。生きている。
人間のために生きているのではなく、
この世に与えられた命が私達の生命になる。
私達と全く同じ命だということ
全ての生命を支配ー被支配の関係ではなく、横の同じ繋がりとして見る。
それを知ったら、必要以上に食べようと想う?
その一粒を無駄にできる?
お米を買えたからあなたは自活できていると思っている?
どれだけの人の手が加わってあなたの口に入るのか?

今だからこそ、
その一口を想い、想いを馳せて頂く。
それだけで充分幸せなことじゃないかな。
食べるってそういうこと。 
自分に辿り着くってとんでもなくたくさんの手が命が加わっているということ。
当たり前に毎日しているけれど、
毎食毎食、ベジタリアンであろうが命を頂くことに変わりはないのだから。

あなたが着ている服は、
誰が作って、誰がお店に運んで、
誰が売ってあなたに辿り着いた?
お金を出して買ったから自分がすごい?
セーターだったら、羊から毛を頂いている。
丸刈りにされて、刈るときに血を流す羊もいる。
刈るのに一苦労で、そこから毛を洗い、洗い、汚れを洗い落とし、
そこから丁寧にセーターを作り出す。

全ての服を綿から栽培して、
羊が生まれるところから育てて、自分で作っていたらいい?
それであっても綿を育てるのは土だし、太陽だし、水。
そして種あっての綿。

その一枚の服にどれだけの時間が使われている?
想いが込められている?
その服を飽きたから、流行じゃないから、で平気で捨てられる?
ものすごくたくさんの方々の手が加わってあなたの元に辿り着く。
1着でもすごい人が関わっているのに、
それをあなたは何着持っている?

ご飯を食べる食器も、
毎日飲むお茶やコーヒーも、
お風呂のお湯も、浴槽も、
履いている靴も、
乗っている車も、
住んでいる家も、
全部全部ぜ~んぶ、
あなた1人で産み出せた?

一生かかっても無理なくらい、
生きるって本当は相当時間かかること。

それを今さ、自粛だから何も出来ない?
いやいや、時間足りないくらいたくさんやることあるよ。
そしてこんなときだからこそ、
一つ一つの行動を見直そうよ。
ゆっくり自分のペースで生きようよ。
せっかく自分といれるんだから。

洗濯物一つ一つ、洋服を自分と想ってたたんでみる。
食器の一つ一つをゆっくり自分だと想って洗ってみる。
想いを込めて、ゆっくりと。

"全てを自分として捉える"

今私達に必要なのはその目線じゃないかな。

あなたがコロナウィルスだったら?
人間が自分達を悪者にして、
消そう消そうとしてきたら?
自分は誕生したからそう在るだけなのに、戦う姿勢でこられたら?
さぁ、どう想う?
私だったら攻撃されたらさらに攻撃しちゃうよ。
それがさ、ワクチンを作っても作ってもすぐにウィルスも反撃を辞めずに抗体を作る永遠の戦いになるんじゃないかな。

じゃあ、
一緒に生きようよって声をかけられたらどう想う?

私はどんな戦争も本当はたった一言、

ごめんね、や、ありがとうや、
一緒に生きようよ、
で解決すると想うの。

自分がとんでもない間違いをしたとして、
それを思いっきりぼろくそに怒られるのは承知の上でも、そこで優しい一言をかけられたら、
私、きっと人を怒ることじゃなく、優しさで導いていけるようになると想う。
怒るより、優しさが世界を救うと想う。

私達に必要なのは、優しさ。
まずはじっくりと自分と会話する時間を。
そして自分の周りとそして自分自身がいかに周りの見えない支えによって生かされているかを知ること。
そして知るからこそ、感謝や幸福感が生まれること。
ゆっくりと自分のペースで物事を進めること。

地球は46億年間、
ただただ自然の営みで育まれてきた。
私達の周りはいかに人工的であるか。
今一度見直すための時間とし、
改めることをゆっくりと開始していく。
きっと今の経済活動ストップ状態は地球を地球のリズムに戻してくれる。

私達は地球全体で一であることを心に留め、今できる見つめ直しを深々とするべきとき。

死ねば終わることじゃない。
私達は死なない。
38億年間生命が形を変えて今まで生命を育んできたように、
この体は終わってもまた生まれてくる。
輪廻転生。
そのときに生きていたい地球だろうか。
今回自分が全部やったことをまた先の未来でもやらなければいけないことになる。
だったら今できるところまで、
地球が自分なんだと、
今すぐ出来ることを始めればいい。

誰もが出来ること。
やったことが返ってくる。
地球はあなた。
あなたがされて嬉しいことを純粋な気持ちでしていくのみ。

いつだってすべてすぐ近くに在るのだから。

2021.4.11の私より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?