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わたしのこと③

もう二度と帝王切開はできない(精神的ダメージがひどかった)し、自然分娩で産めない(手術したところが破裂する可能性があると言われた)なんて、取返しのつかないことをしてしまったんだと後悔していた。
でも、こどもが無事に産まれたのだから、そんな罰当たりな考えはいけないことだと自分を戒めた。

母乳は出にくく苦労した。すぐに乳腺炎になり、ズキズキ痛む。手術後の傷は痛いし、手術中に使った薬の副作用で首が痛み頭がしばらく上げられなかった。

いま思い返せばバカバカしいのだけど、毎日赤ちゃんの体重を測り記録させられて、重さが足りなければ粉ミルク作ったり必死で寝ずにおっぱいをあげていた。

大部屋に4、5人のママがいて、赤ちゃん産んだママがわたしだけだったときは、夜赤ちゃんが泣けば、周りのベッドから溜め息と寝返りを打つ音が聞こえ、身体に針やら管やら点滴やらなんか機械をぶら下げたまま、傷の痛みなのか副作用なのか乳腺炎なのか疲れなのか痛いところだらけで、うまく動けないのと、初めての赤ちゃんで慣れないのに早く泣き止ませないとという焦りで、実に実に辛かった。

助産師さんからお腹の痛みは「後腹」(産後の子宮の収縮)だと言われた。「中田さん、出産(この場合自然分娩のこと指してたと思う)経験してないからねー」とも。

つづく

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