朝起きる

昨日は仕事から帰って夜ご飯を食べた後に気がついたら寝ていた。日が変わる前に1度目を覚ましたけれど、そのまま眠り続けた。
夜中の2時半頃にまた目が覚めて、ソファの上でぼんやりと考えた。この世界にこの時間に起きている人はいるのかどうか。同じ世界線で同じ時間を過ごしているということを考えた。考えているうちに目が覚めて、放置気味になっていたスマホゲームをやることにした。
また頭がぼんやりとしてきたが、手元のゲームは捗っている。どんどんステージを突破していき、今開催されているイベントがクリアできる未来が見えた。未来が見えた瞬間にやる気をなくし、活気に溢れるゲームの画面を閉じて私は耳にイヤホンをつける。静かな部屋でイヤホンをつける瞬間が私は大好きだ。

私は知っている。なぜ一人暮らしの家の中でもイヤホンをつけるのか。そこにしかない世界に行くためである。現実逃避のようなものだろうか。
それと同時にアラームをつける。未来の自分への保険。ど平日の真夜中に行う行為ではないことはわかっているけれど、そんな自分を許すのだ。後悔しないように、寝坊しないように、今の私が未来の私を守ってあげなければならない。

そして音楽を聴きながら私はホップステップジャンピングする。実際に体を動かしたかは覚えていないが、頭の中はライブ会場だった。
そして6時。アラームが鳴る30分前。予定的にイヤホンの充電タイムを組み込まないといけないので一旦お風呂に入る。お風呂の途中でアラームが鳴り、この時間のタイムリミットを感じながらお風呂を出る。
そしてお風呂から出たらイヤホンを装着し、ストレッチをする。髪を乾かしながら頭を縦に振る。
綺麗になった体とハイになった精神を手に入れた私はなんでもできる気分になっていた。普段食べない朝ごはんを食べようとする。そして気分ではないのでやめる。

そんなことをしていると、普段セットしているアラームたちが鳴り始める。現実へと引き戻されていく。確かに少しずつ体がだるくなってきている。多分眠たいのだろう。
そんな気がするけれど、気がするだけなので変わらず私はイヤホンをつけ続ける。このまま会社まで付けたまま向かうんだ。社会人7年目だがそれなりの頻度でこんな日がくる。
会社で真面目に仕事してる人だって、夜中ちゃんと寝ているかなんて分からないのだ。そんなことを思うと面白いなって思う。毎日同じ日なんてきっとない。自分が同じことをしても、何かが違うはずだ。だって涼宮ハルヒのエンドレスエイトだって少しずつ違うんだから。

あと20分、このnoteを書いたら私に残される時間。8時になったら着替えて外に出るんだ。もう少しこの時間が続いてほしいけれど、しばし我慢のときだ。

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