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あわてんぼうのサンタクロース

10月、ハロウィンとかこつけて多くのグループが正規の衣装と異なるコスプレ姿でのライブ出演を行うことがあったのも束の間、11月に入れば世間はクリスマス模様へと染まっていく。

資本主義に塗れた信仰の原型も無い有様である。

などというありきたりな経済批判を行うことが当記事の目的ではない。

本記事では、そんな興行上早期から現れた素敵なサンタさんを紹介しよう。

※可読性のため敬称略とします。

概要

要するに、生誕ライブのレポ記事となる。

昨年はイヴの夜にやっていた生誕がなんと今年は12月上旬。なんとも早い聖なる夜である。(もっとも、このグループは毎年12月いっぱいはサンタ服でのライブが恒例となっている。今年のサンタ衣装一発目はこの日となる)

グループについて

アドベントカレンダー企画ということで、普段とは違う方に記事を見てもらうことが多いと思われる。そこでこのグループ、C;ONについての説明を挟もうと思う。

C;ONは2016年にスタートしたグループで、現在はメンバー5人で活動中。
最大の特徴としてはボーカル2名、サックス1名、キーボード1名、ユーフォニアムorバストランペット二刀流1名という編成でありながら平然とアイドル対バンに出演することだろう。

古くにはオリジナル曲に加えてクラシックのアレンジ楽曲をしっとり演奏していたが、2019年あたりを機にポップス寄りな路線を開拓。ボーカルのみならず楽器奏者も踊りながらパフォーマンスを行う。

さらにはカバー曲も普段から取り扱っており、昭和後期から平成初期くらいにかけての名曲を、独自のアレンジで演奏している。
筆者はC;ONのカバーだと「め組の人」がお気に入りだ。ライブでは「エロティカ・セブン」の披露がカバーの中でも多いと感じる。

ボーカル2名は「しおん」「絹井愛佳」、この二人はグループの初期メンバーでもある。
サックスは「石橋佳子」、ユーフォニアム&バストランペットは「聖奈」でありこの二人は同期となる。
キーボードは「杏実」、石橋佳子とは同郷で高校が同じだったらしい。

今回の生誕メンバーは聖奈である。

ミュージックビデオ

この日のセットリストに入っていた楽曲のミュージックビデオ・ライブ映像を以下に示す。

セットリスト

Kiss me 愛してる/℃-ute (Vocal:聖奈、しおん、Sax:佳子)

Right in the Night(※演奏と歌唱を含むが、SEのような位置付けの楽曲)
Masquerlady(聖奈が作詞した楽曲である)
Drowning in Love
(MC)
曖昧≠Libido
INVADER
等身大ガール
(MC)
Bambina!!
Bon Bon Boooon!!
Noisy
(MC)

(アンコール)
Strang/Sonna Rele(Eup.聖奈)
Officially Christmas/Dan + shay(B.Tr.聖奈)

Christmas in New York/Lea Michele(Vates. with あみ)
※Vates.とは絹井愛佳と聖奈のユニット。ここではそれに杏実を加えたもの。

偶然のかけら
イキルイミ

振り返り

特別な歌唱

聖奈は本来なら楽器奏者であり、ライブ中に歌唱は行わない。
しかし昨年もそうだったが、生誕では限定的に歌唱を行うことがある。

昨年ではしおんと共に℃-uteの会いたいロンリークリスマスを歌唱した。今年も同じく℃-uteの楽曲となっている。
しおん生誕においてもJuice=Juiceの「一人で生きられそう」って それってねえ、褒めているの?を聖奈と二人での歌唱があった。二人はハロプロ好きなのだろう。

なお私はハロプロといえばしばしばカバーされる初恋サイダーの偏った知識しかない。キスをあげるよ\イタダキマス!/

特別な楽曲

聖奈の生誕といえばMasquerladyは欠かすことができない楽曲だろう。彼女自らの作詞楽曲であり、なおかつこの楽曲の歌詞にある「誰にも真似できないステージへ」という文言は2021年2月に恵比寿LIQUIDROOMにて行われたワンマンライブの表題ともなっている。私にとってもC;ONを強く象徴する楽曲の一つだ。

しかしながら、C;ONの傾向としてセットリストは直近の新曲を中心に構成される。MasquerladyはMy Yardというアルバムに収録されている楽曲であり、最新シングルのRe:takeの前のアルバムの等身大ガールの更に前である。
セットリストにMy Yard収録曲が見られるのはもはや非常に稀である。(それが悪いとは別に思っていない。たまに寂しくはなるが)

そんな、思い入れの深い、いわゆる"レア曲"が確定演出なイベントという点で私にとって強い実利のあるイベントでもあった。

月は出ているか?

生誕ライブでは生誕メンバーに有志のファンから花束やケーキを贈ることが多くのグループで通例となっていることだろう。このライブでも当然それらの贈り物があったのだが、なんとそれに加えて月の土地の権利書が贈られた。

メンバーも困惑していたし、私も困惑した。

え?月?

地球が住むに耐えない星になったとしたら月までC;ONを追えるような身分になっておきたいものだ。多分地球がオワってたら月もオワってるだろうが。

単独公演ということ

C;ONはいわゆる煌びやかで華やかで可愛らしい、いかにもな"キラキラアイドル"とはジャンルが異なる。故に対バンや、節目のワンマンライブで見せる姿は威風堂々たるものであり、ともすれば人によって近づき難い印象すら与えることもあるだろう。

しかし、生誕のようなホームグラウンドな環境の単独公演では、そんな"他所行き"な姿ではなく、和気藹々とした朗らかなC;ONを拝むことができる。
貴重な機会である。

まとめ

12月の初頭に現れた慌てん坊のサンタクロース達の紹介は以上となる。

C;ONは12月中限定のクリスマスカバーメドレーがある。All I want for Christmas is youとLast Christmasから構成されるメドレーだ。
今回は披露しなかったが、12月中の対バンを中心に演奏されていくだろう。

興味をお持っていただけたなら足を運んでいただければ幸いである。

追伸

今回、撮影可能チケットがあった。#聖奈る夜の舞踏会 で検索すればファンが撮影した写真が出てくるだろう。

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