中学校の部活動

一昔前ほど、中学校の部活動が「強制」をもとなっていませんが、それでも、(多分田舎ほど)中学校の部活動は暗黙のルールとして、半ば強制的にさせられているのが現実です。

 部活動自体は、私は悪いものではないと思っています。中学生というエネルギーが有り余っている時期に、スポーツを含め、何かに打ち込むと言うことはとても良いことだと思っています。それに、いわゆる教育的意義もとても大きいと感じます。

 でも、特にスポーツであれば、勝負がかかってくるので、いつの間にか「勝つこと」が目的になってしまいがちです。そこに大きな間違いがあるとは思うのですが、現場はそんなことにすら気がつかないほど、「勝つことで得られるカリスマ性」は媚薬なのでしょうね。

 さて、大阪では、その部活動が、中学校教諭の残業や過酷勤務状況につながっているとして、部活動の指導を民間委託できないか議論が始まったそうです。ニュースで街角の市民にインタビューしているところを見ましたが、一般市民は概ね賛成でした。「専門的な人に教えてもらう方が強くなるから」というのが主たる意見でした。

 つまりそういうこと。教師もそうだが、一般的にも「勝つこと」が最大目的になってしまっている。

 確かに勝つことも大切なファクターです。大きな動機になりますし、どうせやるなら、それを目指すべきだと思います。でも、だからこそ、私たち義務教育公務員は、義務教育の一環として行う以上、部活動を行うことに「勝つこと」以上に大切な「意義」について明確に認識する必要があるのだろうなあと思います。

 いずれにしても、現場を知らない人たちの議論で決まってしまうのは、ちゃんちゃらおかしい・・・だって、橋下さん、あなたは、自分の意見に反論や質問をしようとすれば、すぐに、「関わったことがない人には分からない」とか「専門でもないのに口を挟むな」的な事をすぐにおっしゃられるのにね・・・橋下さん、あなた教育現場、知らないでしょう?

 まあ、それはさておいて・・・ちなみに、私のつとめている地域の学校でも、中学校では基本的に全員、なにかしらの部活を行う事が基本となっています。そして、残念なことに、「部活動命」の先生がいるのも事実。(それは本分の授業をおろそかにしてまで・・・という意味。一番悲しいのはそれを本人が意識していないと言うこと)また、最悪なのは部活動の成績が、則発言力につながったり、周りからの評価につながって、全てを凌駕する免罪符のようになってしまう空気があること。

 あほか!って言いたい。

 ただ、部活動にも、本来の仕事にも一生懸命がんばっておられる方もたくさんおられるのも事実ですのでご安心を。

 ちなみに、私は小学校なんで、部活動はありませんが、小学校でも残業は中学校と変わりない感じです。

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