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【基礎】 RUNES 初心者ガイド

ルーンとは?

ビットコインは、UTXO(Unspent Transaction Outputs)と呼ばれる小さな金庫に資金を保管する巨大かつ安全な金庫のようなものだと考えてください。これらの金庫の中に、ルーンと呼ばれる特別なデジタル通貨を保有することができます。ルーンは他の仮想通貨と同様にトランザクションに利用可能なデジタル資産ですが、多くのトークンがイーサリアムなど他のブロックチェーン上に構築されるのに対し、ルーンはビットコインブロックチェーン上に直接存在します。つまり、ルーンはビットコインが提供する高いセキュリティと分散化の利点を享受できるのです。

ルーンの仕組み

ルーンは「ルーンプロトコル」と呼ばれるシステムで動作しており、主に3つの機能があります。

  • Etch:新しいトークンを作り出すことです。名前、分割単位、シンボルなど自由に決められます。

  • Mint:一度発行(Etch)したルーンを増やすことができ、これを「Mint」と呼びます。現金を印刷するようなものです。

  • Tranfer:ルーンを他者に送金できます。これはビットコイン・トランザクションの中で行われます。

重要な用語

  • ルーンストーン(Runestone):ルーンの定義やそのEtch、Mint、Transferなどの指示が記載されたビットコイン・トランザクションのことです。

  • UTXO:未使用トランザクションアウトプット、つまり資金が保管される場所です。

  • OP_RETURN:データを保存することができるビットコイン・トランザクションの一部で、ルーンストーンがここに保存されています。

ルーンの特長

  • 合理化された規格:ルーンは、代替可能なトークンの発行を容易にすることを目指すビットコイン上のトークン規格です。

  • UTXOベース:これにより、ビットコインの既存システムと円滑に連携し、ブロックチェーン空間を効率的に使用し、適切なUTXO管理が促進されます。

  • ライトニングネットワーク対応:他のトークン標準とは異なり、ルーンはライトニングネットワーク上での送受信が可能で、トランザクションをより速く安く行えます。

BRC20と比較すると、容易にルーンの特徴を理解することができます。

ロードマップ

活性化日:2024年4月19日頃のビットコイン半減期(ブロック高840,000)にルーンは活性化される予定です。このタイミングは、プロトコルがビットコインの主要な節目に統合されることを示しています。カウントダウンはこちらをご覧ください。https://www.ord.io/runes

なぜルーンが注目されるのか?

ルーンは、ビットコインにデジタル資産(トークン)を作成する機能を加えるため、注目されています。イーサリアムのようなさまざまなアプリケーションがビットコインのネットワーク上でも構築が可能になり、おそらくより安価で安全に行えるでしょう。

ルーンの始め方

  • 学習:このガイドを読むことで、すでに第一歩を踏み出しています!

  • 対応ウォレットの入手:まだすべてのウォレットがルーンに対応しているわけではありません。

  • ルーンの購入または発行:他者から購入するか、ローンチパッド(下記参照)で試すか、直接ビットコインコアを使うこともできます(簡単ではありませんが)。


Runes Ecosystem (original chart by @Ordinal_News)
  • 実験:最良の学習方法は実践です。ルーン活性化までは、SignetTestnetXverseのTestnetで試せます。そうすれば本番での利用に備えられます。

注意すべき一般的な落とし穴

  • 手数料の失念:通常のビットコイン・トランザクションと同様、手数料の支払いが必要です。十分なビットコインを用意しましょう。

  • アドレスの誤入力:ルーンの送受信時は、アドレスを必ず確認しましょう。失念は大損失につながります。

  • ルーン作成の誤り:ルーンの作成・変更時にエラーが起こることがあり、「Cenotaphs」と呼ばれます。コードのバグや情報の誤り、認識不能が原因です。

  • ユーザーセキュリティ:信頼できるウォレットを使い、プライベートキーを安全に保管しましょう。ルーンはビットコインネットワークで保護されますが、ウォレットのセキュリティはユーザー次第です。

面白い事実

ご存知でしたか?ルーンプロトコルが発表された日に、最初のルーントークンがすでに作成され使用されていたのです。人々はビットコインの新しい活用方法に夢中になっていた証しと言えるでしょう。
ルーンのおかげで、ビットコインは単なる送金の手段を超えて、ビットコインブロックチェーン上で新種のデジタル資産を生み出し活用できるようになりました。ビットコインが楽しい進化を遂げたと言えます。誰もが資産を自ら保存できるだけでなく、新しいトークンで遊ぶことも可能になったのです。

ALEX & RUNES

ALEXは、ビットコインにルーンプロトコルなどの新機能を付加するプラットフォームです。エコシステムが発展するにつれ、ALEXで可能になることが広がっていくでしょう。

Layer-2ソリューションへのブリッジ

XLINKを使えば、手数料は安く高速なLayer-2ソリューションへルーンをブリッジできます。高いトランザクションの処理能力が必要な洗練されたDeFiアプリなどに役立ちます。

AMM

ALEXのAMMへのインテグレーションにより、分散型取引所を介してルーンを直接スワップできるようになります。要は、CEXを介さなくも異なるルーンや他のトークン間の交換が可能です。

IDO

ALEXは近い将来、ルーンにおける新規プロジェクトのIDOの促進を行います。トークン分配と分散型の透明な仕組みでの流動性調達に役立つ重要な機能となるでしょう。
ビットコイン資産の新領域に革新を求める、投資をしたい、あるいは単に探求したいのであれば、ALEXはルーンエコシステムに関与するための頑健なプラットフォームとなります。


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ALEXについて

2021年に旧Goldman Sachs、Morgan Stanley、J.P.Morganの業界ベテランによって設立されたALEXは、ビットコイン上のDeFiの先駆者です。このプラットフォームは、ビットコイン上で分散型かつ安全な取引を可能にし、Layer-2のスマートコントラクト機能を活用することで、DEXやローンチパッドなど幅広いDeFiアプリケーションを提供します。さらにALEXは、ブリッジやオラクルなどの重要なインフラの開発、ビットコイン上で発行される多様な資産の範囲を広げることで、ビットコイン上の完全な金融レイヤーを目指しています。ビットコイン上でDeFiを直接探求したい人々に最適なプラットフォームといえるでしょう。

ビットコインスペース内の主導的DeFiプラットフォームとして知られるALEXは、TVLにおけるリーダーシップを確立しています。基本的な提供物を超えて、ALEXはビットコイン全体で戦略的に流動性を集約し、Layer-1メタプロトコルと新興のLayer-2ソリューションの両方を活用しています。このアプローチは、ビットコインDeFiのアクセシビリティと機能性を高め、ALEXがより相互接続され効率的なブロックチェーン・エコシステムの進化に取り組んでいることを示しています。

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