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一条工務店 仮契約解約1

仮契約解約

前回の入居宅訪問より2週間弱。設計を進めない方針に決めた。
GW中に古い友人や還暦を超えた昔のお客さんに家づくりの相談に乗ってもらい、その中で現状の問題点と将来について向き合った結果、出した結論だ。

最初の手続きは5/9(木)23:30頃、公式ホームページの何でも相談室のフォームから仮契約解約を申し込んだ。

解約依頼と詳細な手続き方法、返金額、返金時期、私の顧客番号を記載した。

問い合わせた内容くらい記載して欲しい

このフォームの返信メールは書き込んだ内容の記載がないので具体的なことは失念している。

営業担当者のLINE WORKS宛に直接連絡することも可能だが、フォーム経由とすることでシステム的に会社側にも通達されることを期待した。

翌日、営業担当者と電話で会話し、解約の理由を尋ねられた。仮契約はそのままにしないかと言われたが、ノータイムで解約手続きを進めるようリクエストした。

解約に至った理由

決定的な何かがあったというより、複合的な理由によるところが大きい。

間取りと外観で本当に悩んだ。そして自分で答えが出せなかった。

間取りは元々、将来的にパートナーや子供を授かった時に備えて部屋数や大きさを考慮したものの、本当に正解なのか?と自信が持てなかった。

それから手付金を入れた分譲地周辺には一条工務店の家が数軒建っており、同じ分譲地内にはすでに3件建つことになっていた。外観の似通った建売感を無くしたく、特に外観は悩みに悩んだ。

業務後に間取り図面を書いてパースを起こしたり、休日はいくつかの分譲地を訪れ、一般家庭の住宅を見て回り、外観のアイデアを得るために必死だった。

他社のモデルハウスを何度も訪問したり、とにかく実物を見て、実寸大の家としてイメージを落とし込むことを考えた。

さらに一条工務店のモデルハウスは市内や加古川も訪問し、出張で東京に行った時は新宿のモデルハウスも訪れた。自分なりに建設的に進めたい思いはあった。

不信感の募り

一条工務店の方針、営業担当者への不信感も募っていた。

仮契約金を銀行のフリーローンで賄った

100万円。
解約を決めた今、正気か?と自分を疑った。坪単価固定のため結んだ仮契約だが、持ち合わせがないと断ると営業担当者は銀行のフリーローンを勧めてきた。

株の含み損を決済してまで100万円を用意したくなかったためにフリーローンを利用したが、借金してまで結ぶ必要があっただろうか。

当時の私は坪単価固定という目先の利益のため飛びつき、設計に進まなければ特にペナルティなしに満額返金されるということでとりあえず締結してしまった。

このフリーローンのせいで他行での融資額は返済ありきで回答があった。よってこの融資を返済し終えないとほぼ他行の選択肢がなくなり、金利や融資額の選択肢が大幅に減る。こういった後の苦労を考えておらず、冷静な判断ではなかった。しかしこれは自分の選択だ。

提案全般

展示場で案内を受けると、住設や床暖房、太陽光発電のメリットは熱心に伝えてもらえるだろう。

ただ、それらも大事だが、実際に住む上での間取りについては全く提案されない。この時は知らなかったものの、まず土地を決め、仮契約をしないと設計士による図面提案を受けられないようだ。

ただ、その提案力は他社に比べると格段に弱い。さらに営業担当者から具体的な間取り案は出てこない(おそらく会社の方針で出さないようにしているのだろう)。それでも悩んでいると相談すると、参考外観や内装の写真をたくさん頂けたことには感謝している。

仮契約後、私が提示された設計士の図面の外観はザ実家の印象を持ってしまった。
間取りはデッドスペースありき、トイレに行くまでに2つ扉を開ける必要があったり動線も悪く、無駄に坪数が増えたものでとてもがっかりした。

さらにこの図面を元に初回設計打ち合わせを行い、図面の更新を行うと構造計算し直す必要があるというので、次回打ち合わせは3週間程開くようだ。

他社の場合

一方で比較のため他社の提案プロセスを記載する。
各社いずれも共通なのは費用なしにまずはどういう家にしたいかをヒアリングの上、間取りや外観、必要な住設(キッチン、バス、トイレ、収納等)を見積もってくれる。
外構は特に要望しなければ一般的な費用で見積もってくれる(私の場合は150万、少ないと思う)

こうやって実際に契約に進んだ時の費用増を限りなく抑えられるよう考慮し、わざと高めの見積にしてくれる。
そうすると予算に応じて取捨選択していけば良い。ここまで予算どりしておくと安心して契約に進めることが出来る。

仮契約で結んだ間取りが他人の図面

一条工務店と仮契約を結ぶために資金計画表が必要だ。私の場合はその見積元となる間取りは、他顧客図面を流用したもので、西玄関を東玄関に変えただけのものだった。

しかもCADではなく手書きの平面図。外観はさっぱり分からない。
ここで突っ込まなかった私はどうかしてた。なぜ立面図を確認せずに手書きのラフで進めるのに合意したのか。

住設等のオプションも何となく選択したもので、本当に必要なものは考慮していなかった。資料はもらっていたものの何が標準で、オプションで何を選べるのかを理解していなかった。

この時点で自分の要望する間取り及び坪数が反映されていない状態であったため概算見積は正確ではなかった。
反省としてはバイクガレージ以外に間取案や住設イメージを持った上で仮契約に臨むべきだった。

仮契約時はガレージにしか意識のなかった私はこれでOKを出したものの、設計時に予定坪数を大きく上回る図面が出てきて、オプションも増えて当初の予算より500万程オーバーしていた。

今更だが初回設計打ち合わせ時に見積書をもらっていない。どうせ設計が変わるから提示しない方針なのか。初の設計提案なのだから、せめて参考価格として出してくれないものだろうか。

あと、設計に進むまでに何度か見積修正があったものの、データで送られてきて、プリンタを持っていないので都度コンビニへ印刷に出掛けたのも面倒だった。

初期の間取り

仮契約時の図面。
バイクガレージのスペースがあることで他のチェックがおざなりになっていた。

東西に長い直方体の総二階建て。
建坪約29坪のため土地43坪に建てると、車が3台置けるスペースが出来るくらい土地が余る。
間口は7マス弱で5.4m。狭小住宅を彷彿とさせる貧弱な外観に感じてしまった。1人で住むには十分ではあるが。

メジャーで間口を測り、かなり小さな印象を持ってしまい、この時も計画を見直したい旨を伝えた。

だがすぐ諦め切れず、自分で図面を書いて、どのくらいの坪数と費用アップになるかを概算し、自己資金で賄える金額だったため、間取り含め改善の余地ありと判断した。

引き延ばされた初回設計日

2月末に仮契約を結び、その後、私の会社のフルリモート方針が揺るいだことがあり(結果、リモート継続になった)、解約を匂わせたことがある。

仮契約時点では3月設計開始だったものが、4/15初回設計打ち合わせとなった。

私が解約を匂わせたことにより、営業担当者判断で設計開始時期を4月に延ばしていた。
この時は本当に解約になった時、少しでも設計が進むと仮契約金が満額返ってこなくなるからという理由だったそう。

おそらく藪蛇で解約のリスクを恐れ、上記説明をしなかったのだろう。しかし選ぶのは私であり、その選択肢は提示して欲しかった。

カタログ

興味を持った客にはとりあえずカタログを渡す、というのは通例ではないだろうか。
仮契約を結んで1ヶ月ほど待っていたが、こちらから催促してようやく送付された。ただ、手書きの手紙が同封されていたのに驚き、ちょっとうれしかった。

設計の不自由さ

注文住宅を謳っている割に間取り等の制限が多過ぎる。自由設計と呼ぶのだっただろうか。モデルハウスが標準仕様と謳っているものの、個人差はあれど実際に必要となる住設はオプションがかなり多い。次は私が不満に感じたものの一覧だ。

  • 構造上外せないタレ壁による美観を損ねる

  • 大開口を採用出来ない(おそらく耐震性の問題)

  • 吹き抜けの幕板を外せない、または幕板を意匠に見せられない

  • ハイドア不可(グランセゾンならOK)

  • スキップフロアも作れない、せいぜい一般的な畳コーナーくらいならOK

  • Ⅱ型キッチン採用不可(キッチンハウス製品は導入出来そうなものの、大手HMと違い非提携のためかなり費用高になりそう)

  • 外観のタイルに選択肢がほとんどない、貼り方のパターンも画一的、オプションのグレイスタイルは面積あたりの費用が高額になる(例えば6マス程度の間口全面採用だと100万では収まらない)

※一部制限はグランセゾン等、在来工法を採用すれば叶うものもあるが、気密性や断熱性が落ちる

※外観のタイル張りは一条ブランドだとポジティブに捉える人もいるが、私は違った

営業担当者のキャパ不足

かなりの顧客数を抱えているようで、一人一人に時間を割けない印象を持った。何でも質問してくれとのことだったが、私の細かい質問にも応答してくれて確かに頑張ってくれてはいた。

ただ、見積書は修正の度に建物単価が変わっていたり(仮契約による坪単価固定とは何だったのか)、費用の決まっている土地の額が変わっている時は心底驚いた。結局誤記だった。
こういうレビューを客側でする事の負担も辛かった。

私の場合、親族割引を利用していたものの、最初の計算方法はオプション含む建物費用全体から割り引かれていたのに、途中から建物費用のみに適用され、オプションをたくさん採用していたのもあり、想定していたより費用が膨れてしまった。

外観に差を出すため採用したグレイスタイルなんて、「一式」とだけ記載があり、実際の設計で出てきた見積額は+80万程に膨れており目を疑った。
仮契約後でこの費用増のため予算を確定出来ない。

他にもあるだろうが思い出せるのはこのくらい。
外観、間取りが決まらないストレスから食が進まなくなり、2月から5月にかけて6kg程体重が落ちた。

今年は仕事の負荷が大きく、この状態でまともな判断は難しく、住宅を計画するにはリスクが高い。
良い提案をしてくれるハウスメーカーであれば契約を続けたかったのだけれど。

解約に至った経緯

複合的な理由であったものの、解約に思い至ったのは、何となくの間取りで家が完成した後、1人で住む未来に虚しくなってしまった事だ。

展示場で聞こえてきた夫婦の会話、「私たちは予算の都合でハグミーやi-smileしか選べないけど、一緒に住める事がうれしい」

設計ストレスや他不満を抱えながら、このやり取りを思い出してしまい結果、心が折れてしまった。土地は気に入っていたのに何もかもリセットしたくなり、仮契約を解約することにした。

ただ、今回の決断は登山に例えると悪天候の中、登頂出来ても戻れない事を選ぶより、機会を伺って再度登頂を狙う、とポジティブに捉えている。

明日は土地屋に訪問し、今後の方針を説明してくる。
一条工務店の仮契約解約手続きはまた記事にする予定。展示場で行うらしい。

土地屋との会話

5/11(土)土地屋を訪問した。
結果、建設的なご提案を頂けた。

土地を手付金放棄で手放す意思を伝えると、融資否認の場合は手付金は満額返せる(印紙代は除く)と回答があった。
だが、現状数社で事前審査が通ってしまっている状況では否認される事は難しいだろう。

また、住信SBIのように土地先行融資、建物融資は後実行のような銀行の中でも、ある銀行は建物融資は土地融資実行から2年以内というところもあるそう。

2年猶予があれば、この間に土地だけ押さえて計画することも可能だが、土地融資の返済は始まる。そう、土地は気に入っているので返済が始まるのは問題ない。

しかしながら、現状の融資額が昨年の源泉徴収額を元にしている点があり、今年の方が昨年より収入が増えていることを加味すると、来年事前審査を受けた方が良い回答を頂けそうなので、来年計画するのも悪くない。

今回は意思を固めるためにも土地は手放す方向で調整を依頼した。

あとは一条工務店の仮契約解約がどの程度早く終えられるだろうか。早く白紙に戻したい。

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