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思えば、小さい頃から、周りの目を気にしてビクビクしていた。
小学校のとき、先生に怒られないように優等生として振る舞おうとしていたのをよく覚えている。
誰かが怒られていると、自分も次に怒られやしないかと、ビクビクしていた。
登校中に、宿題か何かの先生への言い訳を考えていたのをよく覚えている。

あれから数十年が経った今でも変わらないこの心理的作用は、目上の人や上司などに対して強く生じる。自分を賢く見せよう、よく見せようと思ってしまうのである。

自分で自分を認めてあげることができないからなのだろうか?
そのままの自分を、そのまま受け入れることが果たして自分にできるのだろうか?

それは、諦めでもあるし、慰めでもあるような気がして、自分の中でまだうまく折り合いをつけることはできないのである。
口で言うのは簡単であるが、本当の意味において、自分を自分で認めてあげるのは難しい。
これは理性の問題でなく、経験の問題である。
そのままの自分を素晴らしいと思える経験、(それは頭を強く打ちつけられるような衝撃を備えていなくてはならない)が必要である。

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