無意味について

僕は何をやっていたんだろう?
ふとそう思って、何もかもが嫌になってしまう、そんなときってあるよね。

やってきたことが無駄だった、評価されなかった、無意味としか思えなくなった。
そんな日もあるだろう。

しかし、そんなとき、こういうふうに思うことはできないかね?
”やってきたことが無意味だった”、その思いもまた、無意味である、と。

そう思ってみると、無意味もそんなに悪いやつじゃないと思えてくるんじゃないだろうか?

ああ、無意味、無意味、無意味…
全ては無意味だ。

君はそう、無意味に呟いているんだ。


こんな考え方は退廃的だ、と批判されるかもしれない。然り、それも無意味なり。
そんなこと言っているから、君は進歩できないんだ。然り、それも無意味なり。
君のことなんか、みんな嫌っているよ。然り、それも無意味なり。
無意味なり。無意味なり。無意味なり。

それなら眼前に意味を提出してみたまえ。僕はそれを笑ってこういうだろう。無意味なり。
ああ、無意味だ…その甘美さに浸りながら、もう一杯のウイスキーを飲もうじゃないか?

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