最強のプレイヤー足り得る要素【among us】

ゲームをやりすぎているせいで、すぐに最強ランキングだの場面場面の最適解について考えてしまう。とくに対話系ゲームにおける最強プレイヤーを決めるのは難しいことだと思う。対話ゲームとして長い歴史を持つ人狼は、有名プレイヤーの好き嫌いこそあれど「最強は○○でFA」という段階まで達していないし、完全実力ゲームとしてよく例に出される将棋でさえ「最強は藤井聡太」と全員が口を揃えていうわけではないから当然といえば当然と言える。のだが、俺個人としては藤井聡太が最強だと思っているし、人狼は古川洋平が最強だと思っている。

対話ゲームにおいて最強を決定しづらいのは「インポスターのときの喋り方っぽい」とか「この人が敵陣営だったら怖いから殺しておく」といったメタ的な要素が意図的/無意識的に関与するからだと思っていて、逆に言えばそういった感情的な要素を排除させられる能力をもっており、かつ正しいことを言い続けられるプレイヤーは、最強の候補に上がると考えている。among usは結局のところ票取りゲームであり、どういった理由であれ「この人はインポスターではない」と思わせることができれば勝てるのである。

つまり「感情」と「論理性」の2軸を支配すれば最強プレイヤーになれるのではないか。メンタリストのDAIGOは人狼でボコボコにされていたし、片方ではおそらく駄目である。

またこれは俺が勝手に思っていることであって、最強の定義であったり、今回軸にしている「感情」と「論理性」以外のものを軸に最も強いプレイヤーを考えてる人もいるだろうから、あくまでも個人の見解である。

一口に「感情」「論理性」といっても色々あるので、その中でも重要と思われるものを挙げていきたい。

1.怒り

状況的にインポスターが濃厚であっても「インポスターではない」と言い張って怒っている人に投票しづらい経験は誰しも味わったことがあるだろう。本人にその気があるかないか、は別として「ゲーム内で投票されづらくなる」という効果は非常に大きい。

2.冷静さ

1へのカウンターとして全員が持ち合わせておくべきスキル。でないと、怒った人が絶対に議論で勝ってしまうからである。また「この人がインポスターだったら怖いから」という感情投票を抑制する意味でも、冷静さは必須かと思われる。

3.不貞腐れ

あぁはいはい、のような態度はヘイトを買いはするものの「インポスターではなさそう」という一定の評価も得ることができる。というのも、連戦することが前提のamong usにおいて「インポスターで不貞腐れるプレイヤーとはあまり一緒にプレイしたくないから、流石にクルーメイトだろう」という思考に落ち着くからである。

ただし、クルーメイトの多くがこのような感情を顕にした場合はインポスター側が勝利することが非常に難しくなるので、演技として取り入れておいたほうが良いと思う。これは「怒り」にも共通して言える。

4.謝罪

「これ見間違えだったらごめん、戦犯です」のような発言も、発言者への投票が遠のく。クルー透けの一種のようにも感じるが、インポスターサイドもセルフの際に「これ間違えてたら俺戦犯だわ」などと謝罪を織り交ぜていくことは可能。身内でのamong usでクルーが透けるのは、インポスターがこういった発言ができていない(感情をコントロールできていない)ことが問題とも考えられる。

5.記憶力

論理的な発言をする上で最も重要なのが記憶力である。当然だが、色の見間違えなどによるクルー同士の対立は大きな負け筋となるので、論理的な発言をする前提として必要な能力とも言える。

6.沈黙

議論が白熱してクロストークが発生すると、何を言っているかわからない状態になるので、話すべき人物がいる際は沈黙に徹するのも論理的発言の一種だと考えている。「話していないから怪しい」というフィーリングによる票誘導が場合によって発生するものの「疑われてないから話していない」「話すべき人物が他にいるから黙っていた」という正解の回答があるので、メンバーの実力が高くなるにつれてそのような質疑応答すらなくなるだろうと思っている。

7.推理力

記憶力をもとに、誰がインポスターである可能性が高いかを推理する能力も当然必要である。

最後に

そもそも論として、表面化した感情をすべて度外視して考察する卓であれば感情面の技術は必要ないのかもしれない。だが、無意識下で「Aに負けるならBに負けたほうが気が楽」という考察が進む可能性は誰も否定することができない。よって最善を尽くすのであれば、クルーであれインポスターであれ感情も武器にして議論をしていくべきだと思っている。

また、among usは人狼ゲームと違いキル時にアクション要素を挟むため、殺されづらいプレイングや、偽のロジックを作りやすいキルスキルも最強を論ずる際に必要な気もするが、定跡じみた動きはかえって無意識化のメタに繋がってインポスター特定の一助になるような気もする。

ただインポスター特定不可盤面の舌戦を行う上では上記した1〜7の技術が割と重要なのではないかと思っている。他にも重要なテクニックがたくさんある気もするけど、疲れたのでここらへんで終わります。

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