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水道橋博士著・藝人春秋Diaryを読んだ。

ビートたけしの弟子であり、たけし軍団の一員、お笑いコンビ浅草キッドの水道橋博士。
「博士さん」って博士に「さん」付けは変な気分なので、リスペクトしてますが「博士」で。
藝人春秋は過去に3作発売されていて、全作読んでます。
毎巻面白いです。芸能界にいながら、芸能人の事を良く観察され、記録され、文章にされている。
それが、ただの文章ではなくて、新聞記者のようにシリアスなムードの文章に笑いが沢山詰まっていて、博士が通報する情報ばかり追っかけていると、不意に現れる「笑い」の部分に意表を突かれて笑ってしまう。
とにかく、博士の文章はリズミカルで面白い。

今回の「Diary」で全部面白かったんだけど、樹木希林さん、大竹まことさんと大瀧詠一さん、有名なカツラの人、最後に博士のお母様が亡くなられた時の話が心に残っています。

特にお母様の話を書き綴られた章は、きっと天国のお母様も、ご兄弟や親族の方も喜ばれていると思います。あの章は羨ましく思いました。
私も父を早く亡くし、ショックでした。
その時、思ったのは「父の死をより多くの人に知らせたい。少なくとも父の事を知っている人には。」だから、父とよく行った店や、場所へ繰り出し、「よく一緒に来ていた父が先日亡くなりまして…。」と話して回った。
その頃はSNSもなかったから、文章に残したりすることはしなかった。そもそも、その発想もなければ文才もない。
そして、今思えば、狂っている。他人からすれば。冷静に考えれば凄く身内な事だし。
でも、今回読んだ最終章の「藝人の墓」を読んで、「あぁ、なんか日記にでも買いておけばな…。」と思ったし、今回、それを包み隠さず文章された博士が羨ましく思った。

コンビニ夜勤明けで行った高校の卒業式


博士は時々、町山さんも呆れるぐらい言動や行動に裏テーマを込めてたりして、僕もついていけない時はあるけれど、藝人春秋は本当に読みやすくて楽しい本です。
水道橋博士は私の世代(40代前半)にとっては、たけし軍団の永遠の若手というイメージだと思う。
でも、今の若い人にとって、どうなんだろう?
僕は博士は、芸能人であり、芸能界の中にいながら芸能ルポライターであり、出身は岡山だけど東京生活をスタイリッシュにこなすシティーボーイだと思う。
同じ芸能界やアンダーグラウンドな著名人をインタビューしている吉田豪さんとは、また少し違う。(人間コク宝も名著!)お洒落な感じ。
だから、若者にはPOPEYEも読んで、水道橋博士にも耳を傾けて欲しい。その並びでイケると思う。

最後に僕が大好きなインディアンカレーの写真載せておきます。やっぱり、ここのカレーが1番好き!

マイインディアンカレー店舗は梅田の三番街





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