春になると気がおかしくなる。
お前は元からおかしいという人も居るでしょうが、それでもより、おかしくなる。

花粉にやられてダウナーな日々が続き、天気の良い日や花の香りで超自然的にトリップしてしまう。
薬物や大麻も必要無く、超絶な浮かれ気分になる。
心なしか、街にも独り言を呟いているような、やばい人も増える様な気がする。

例に漏れず春先の軽度の鬱々とした感情に襲われており、「これはまずい」と思った挙句、先週の土曜日に一切の他者からの期待や思いやりを放り出して生駒登山に出掛けた。

途中前々から行ってみたいと思っていた生駒山上廃墟群の方に赴いてみた。
期待していた程の建物としての感動は無かったけれども、自分以外誰も居ない場所を真っ昼間に1人きりで歩くのはとても心地良くも恐ろしかった。

平群の千光寺の行者道を歩いた時にも同じような感情に襲われて、やっぱり定期的にこういった感情を摂取しなければならないなぁと改めて思った。

そんなこんなで今週は割と精神的にもいい感じであり、平日の夜にも音楽作業をする事が出来たので、結果的に先週の生駒登山はかなり功を奏したのである。

軽く読書をする様な心の余裕も生まれたので、昔に読んだ以下の本を読み返しました。

「わら一本の革命」福岡正信 著
発行:春秋社

「波止場日記」エリック・ホッファー 著
発行:みすず書房

両者で共通しているのは、人生の大きな転換を迎える節目で体験した出来事がその後の人生に大きな影響を及ぼしている事であろう。

松岡正剛さんの波止場日記の書評を見ると、エリック・ホッファーという人はなんて自分と同じ考え方をしている人だろうとウルっと来る程です。

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