Meister主催の模型飛行機コンテストに参加してみた
はじめに
Meister主催の新入生向け模型飛行機コンテストに参加しました.
(Meister:弊学の鳥人間コンテスト出場チーム)
本記事では,何を思って参加し,どういう作戦を立て,何が起き,何を学んだのか,記しておきます.
参加のきっかけ
空を飛ぶって…
かっこよくないですか?
かっこいいですよね?
そう,かっこいいんですよ!!
「空に憧れて,空を駆けていく」
この詞好きです.
ということで,もひこんスタートです!
製作
計画
一番飛ぶ機体を作りたい
↓
よっしゃ揚力大きくしよ
↓
そのためにはでっかい主翼とでっかいアスペクト比や!
↓
巨大化!!!!!
はい,なんでしょう?
脳筋設計ですね,しかも悪い意味の脳筋です.
設計
Inventorで設計しました.SOLIDWORKSから乗り換えて初めての設計だったので,結構時間かかりました.
ここで自重による強度計算は行ったのですが,着地の衝撃に対する強度計算を忘れています.これが今回の最大の失敗です.まったくもって恥です.愚かです.ぱっと見て折れそうなこと一目瞭然なんですけどね.
追記:後に高専の先輩にお会いした時,もひこんの話になりました.恥ずかしすぎてこの事実を完全に隠して話しました.あー冷汗かいた….
加工,組み立て
リブ(主翼の形)はリブ切り台(糸ノコ盤のノコを電熱線に変えたようなやつ)で,根本等の構造部品は3Dプリンタで作成しました.
主翼は,前縁はクリアファイル,後縁はケント紙です.中央はフィルムを貼って,ヒートガンでシワを除きました.
3Dプリンタパーツの印刷設定をミスり,追加工で仕事を増やしてしまったのは大変申し訳なかったです.
バランス調整
以下3点を調整しました.
重心の前後位置が,空力中心(主翼の中心からわずかに少し前くらい?)になるように調整
重心の左右位置が,中心に来るように調整
左右それぞれの主翼の横方向の空力中心(左右2点)を支持したときに,上反角が過度につかないか確認
完成
完成!
そして練習したら,案の定根本から折れました…
(着地の衝撃を考慮していないので当たり前←は???)
結果,前後型の複葉機(?)になりました(??????)
結果
結果は,最大飛距離14.96mで,第3位でした.
重心の調整だけでは飛行姿勢は制御できないのかな….難しかったです.
振り返り
良かった点
3回の競技フライトに耐えられた.
ゆっくりと安定した滑空を拝めた.
改善点
強度解析を自重のみしか行っておらず,着地の衝撃を考慮できていなかった.あまりにも愚か…
フィルムの張力を過小評価していたため,端部のリブが曲がってしまった.(下図参照)
主桁の反りを考慮していなかったので,想定した上反角以上に沿ってしまった.
感想
今回,容積比の計算や失速する迎角を多少は考慮したつもりでした.しかし,実際には思ったよりも早く失速してしまったり,頭から突っ込んでしまったりと様々なトラブルがありました.飛行機の難しさを知り,鳥人間の機体や旅客機などの設計者への尊敬の念が強まりました.
謝辞
本コンテストでは,同じチームとなった新入生の皆さん,諸先輩方には大変お世話になりました.
休日返上で作業に携わってくれたK君,前日に折れた主桁を買いに行ってくれたY君,設計相談に乗ってくださったHさん,Oさん.
心より御礼申し上げます.ありがとうございました.
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