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祝開業!西九州新幹線 長崎→博多

はじめに

2022年9月に開業した西九州新幹線。
佐賀県の武雄温泉駅〜長崎駅の66kmの区間が新規開業を迎え、武雄温泉駅で在来線特急に乗換えると福岡県の博多駅までアクセス可能。

今回は開業したばかりの西九州新幹線の「かもめ」と、武雄温泉駅からの在来線特急券「リレーかもめ」の乗車レポートをお送りする。

インターネット予約限定きっぷを使えば、
長崎→博多を3,200円で移動できる

長崎駅

長崎市の玄関口である長崎駅は、今回の西九州新幹線開業を受けて、駅周辺は再開発の真っ最中。新築のMICE施設、行政機関、放送局が集積している。

新しい長崎駅舎は2025年に開業予定
春節のランタンフェスティバルに合わせて、
駅構内もランタンで飾り付けられていた
お土産屋やご当地グルメを楽しめる飲食店が入居
ドーム型の屋根がおしゃれな新幹線ホーム
銀座線の渋谷駅に似ている

かもめ

長崎駅から「かもめ」に乗車。
武雄温泉駅までは、25分間の短い旅。
途中、諫早駅、新大村駅、嬉野温泉駅に停車した。

かもめには、N700Sを使用
JR九州のコーポレートカラーの赤が映える
指定席は、2+2の座席配列
普通車指定席の2+2座席配列は、JR九州の十八番
木目調の肘掛けが、落ち着いた印象を与える
乗車時間が25分と短いため、テーブルも小さめ
トンネル区間が多い
トンネルの切れ間から、大村湾が見える

武雄温泉駅

あっという間に武雄温泉駅に到着。
25分間の乗車時間は想像以上に短い。

新幹線が到着したホームの向かい側に、「リレーかもめ」が停車している。3分間の乗換時間であるため、このタイミングでの買い物は難しい。

左の新幹線から、
右の在来線特急に乗り換える

リレーかもめ

在来線特急「リレーかもめ」に乗車。
武雄温泉駅と博多駅を57分で結ぶ。

新幹線に乗車した後だと、「リレーかもめ」は揺れを感じやすい。走行中に車両内を歩いて移動する際には、転ばないように注意が必要。

787系車両を使用
無骨な先頭車両がかっこいい
普通車指定席
4人用のボックスシートが設置されている
佐賀県内は、のどかな景色がつづく

博多駅

定刻通り博多駅に到着。
長崎駅からは、1時間25分間の旅路であった。
九州最大の都市らしく、博多駅にはたくさんの人で溢れかえり、コロナ前を思わせる観光客の多さを感じた。

まとめ

華々しく開業した西九州新幹線であるが、あくまでも長崎駅〜武雄温泉駅の暫定開業という形であり、武雄温泉駅〜新鳥栖駅は未整備区間という状況。
この未整備区間が開業した場合、長崎駅〜博多駅の所要時間は、51分間と更に短縮され、途中乗り換えも不要になり、利便性は大きく向上する。

長崎県ホームページより引用

ただ、この未整備区間を通る佐賀県は「新幹線を整備するメリットがない」として、未整備区間のフル規格での整備に強く反対している状況が続き、新幹線から在来線を直通できるフリーゲージトレインも、技術的に困難として、開発が断念されている。

フリーゲージトレインとは、新幹線(標準軌)が在来線(狭軌)に直通運転することができるよう、車両の車輪幅を軌間(ゲージ)にあわせて自動的に変換する電車。
国土交通省ホームページより

そうしたことを考慮すると、しばらくは現状の暫定状態が続くと考えるのが妥当で、西九州新幹線の完成を見ることはないのではないかと考える。

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