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「話し方ドリル」の感想

私は、最近プレゼンする機会が増えてきました。(仕事は医療機関)同僚相手ならまだしも、相手は専門職や管理職。加えて、厚労省からの硬派な文書・説明を噛み砕いて端的に伝えろとのお達し。


そんな時に本書を目にし、すがる思いで手に取りました。今よりも堂々と、硬軟とりあわせて伝えるようになりたい、ちょっと切実な部分もありました。


さっそくフックとなったのが、リフレクティブリスニング。

相手の気持ちや考えを推察(少し先回り)し、言葉にするというもの。よくあるプレゼン手法「結論を先に端的に」をベースに、やや反対方向から『「それって、こうじゃないの?」と思われるかもしれませんね。』と、複数の視点補足を入れると、聞く側もうなづく場面が増え、興味を持ってもらえるなど、即戦力となったアプローチでした。


そしてプレゼンの苦手意識の一つが、「説明を読んでしまう」こと。

伝えたい事柄と、相手の反応を見ながら言葉をつなぐ部分にメリハリがなく、高速説明もしくはダラダラ説明になりがちなところに「囲み+ブレスマーク」を活用(伝えたいフレーズに助詞、副詞を含めてブレスマークをつける)することで、プレゼンに「サビ」が生まれました。


さらに本書を読み進める中で、いくつかのテクニックは即採用。中でも「言い換えBOX」「謙遜テクニック」は日頃の何気ない会話に潜む落とし穴の回避術として、会話の引き出しの取っ手のように常に意識しておきたいと思います。


実際、愚痴会話は弾みやすいけれど距離感も必要な場面も多く、また気遣って褒めてもらった相手の気持ちを損ねずに会話の着地点にうまくもっていくこともよくあるシーン。


所作として話しやすく、ステキだなーと思える人が自然と身につけている会話術やテクニックが満載。実際のプレゼンの場面や職場での何気ない日常会話をとおして体得することで私自身が人から「ステキだなー」と思ってもらえる、にはまだまだ本書での修行が必要ですが、一言一言を大切に過ごしていきたいと思いました。

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