滑舌をよくしたいと思った

発声や滑舌は技術であり、つまりは練習であり、口周りの筋トレであるらしいのだ。滑舌もそうだが、筋トレで声がよくなるなら声もよくしたい。俺もイケボになりたい!

いいとおすすめされていた本を参考に毎日練習すればいいらしいのでやってみる。​録音しながらやると大変よろしいらしい。

順序としては必ず順番にやるのが重要らしい。ではGO!

ウォーミングアップ

「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」

やはりこの順番に発音するが口の筋肉のナイスなストレッチになるらしい。

美しい響きトレーニング

響き①

「イ」の発音の口の形で息を吸いながら下記を順番に発音。吸いながら発音し、息を吐く時は「ハッ」と空気だけ出す。響きを感じながら3回繰り返しましょう。

「イーーー」ハッ
「エーーー」ハッ
「アーーー」ハッ
「オーーー」ハッ
「ウーーー」ハッ

響き②

今度は鼻と口から同時に息を軽く吸いながら発音する。口の形は通常のものオーケー。こちらも響きを感じながら3回繰り返しましょう。

「アーーー」ハッ
「エーーー」ハッ
「イーーー」ハッ
「オーーー」ハッ
「ウーーー」ハッ

母音の練習

苦手な母音は特に集中的にやるといいっぽいです。自分が簡単に言えるやつは結構削ってあります。また逆に自分はか行さ行た行が苦手なようなので、言いにくいと感じた早口言葉を調べてきて追加してあります。

あ行

「向こうの赤壁に 赤蛙がかき上がって 三かき上がる」
「飯島石七郎の言い分に偽りがある」
「相生、葵瓜、家葵、野葵。
 (アイオイ、アオイウリ、イエアオイ、ノアオイ。)」
「絵姿になる江差追分」
「上野から魚河岸まで」
「縁は異なもの(えんはいなもの)」
「老いては負うた子に教えられ」
「青は藍より出て藍より青し」
「阿波へ藍買い、甲斐へ繭買い」

か行

「貨客船の旅客
 中小商工業振興会議
 乗客の訓練
 栗の木の切り口
 規格価格が駆け引き価格か
 危険区域区画区域」
「隣の客はよく柿食う客だ」
「この杭の釘は引き抜きにくい」
「機械かのような 快活な滑舌に 観客驚愕」
「観光課か 企画課の課長が 区画整理区域に来た」
「東京特許許可局では 東京特許許可局局長が 今日も勤務中」
「究極の吸血鬼が 究極の航空機で 急遽長期夏期休暇」

さ行

「新設診察室視察
 生産者の申請書審査
 行政観察査察使
 在社必死の疾走」
「桜咲く桜の山の桜花(さくらばな)
 咲く桜あり
 散る桜あり」
「四百四病(しひゃくしびょう)で死なぬ信心の力」
「書写山の社僧生(しょしゃざんのしゃそうじょう)」
「ジャズ歌手 シャンソン歌手
 新春シャンソンショーにシャア少佐出場」
「ししゃもを死守ササミも死守し主席で卒業式」

た行

「この竹垣に竹たてかけたのは
 竹たてかけたかったから
 竹たてかけた」
「その土の特質をもう少し秩序立てて語ってください」
「買った肩たたき器は 硬かった、
 高かった肩たたき器は 温かかった」
「突如 父を立て続けに トトと呼んだ弟」

な行

「親に似ぬ子は鬼子
 練り絹に平絹
 生麦生米生卵
 殿様の長袴
 京の生ダラ 奈良の生のイワシ」
「笑みの柔和な四人の女人(にょにん)」
「布の上の野撫子(のなでしこ)」

は行

「是々非々主義
 候補者放送
 東北地方の特派員
 広島の紐で火鉢を縛る
 百尺百里百薬」
「加湿と加筆し、保湿と補筆した」
「伝染病予防病棟の 伝染病予防病室に 重病人」

ま行

「気ままなママは 気ままママ、
 メモ魔なママは メモ魔ママ」
「脈々と脈拍をはかるミャンマー人」
「梅の実のみの飲み物、桃の実のみの飲み物」
「ミューズの神の脈搏とは妙な話」

や行

「闇の山 謡曲熊野(ゆや)
 雪の夜景 ゆずゆの夢
 八日の夜の夜回り 夜通しよろよろ」
「お綾による揶揄は ややこしい揶揄やら
 お綾らしい揶揄やら 色々な揶揄だ」
「やや由々しき事態なので、ヒマラヤで平謝り」

ら行

「楽焼(らくやき)で蘭を楽に焼きつける」
「ヨレヨレのロリロリしたフリル」
「呂律が回らず 叱られる瑠璃子」
「利口 理不尽 無理
 アンリ・ルネ・クレマンの流浪者の群れ」
「このリュクスなクレームブリュレは
 誰のクレームブリュレ?」

抑揚や演出の練習をする

外郎売り(ういろううり)を読む。
(または外郎売りに慣れてしまったらニュース記事を読む

「傾城買」とともに古今二大難ゼリフとされるものの一つ「外郎売り」を読んで抑揚とか演出の練習するのもいいみたいです。読み方のガイドみたいなのがついてる原稿をゲットしましょう。

YouTubeとかで有名な声優さんとかがやっているのがあるので参考になるかと思います。(うますぎるので凹むだけだったりして)

それではゴー!

拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、
御江戸を発って二十里上方、相州小田原 一色町を御過ぎなされて、
青物町を上りへ御出でなさるれば、欄干橋 虎屋藤右衛門、
只今では 剃髪致して 圓斎と名乗りまする。

元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで
御手に入れまする此の薬は、
昔、珍の国の唐人 外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から 此の薬を深く込め置き、
用うる時は一粒(いちりゅう)ずつ
冠(かぶり)の隙間より取り出だす。

依って その名を帝より 「透頂香」 と賜る。
即ち文字には 頂き・透く・香ひ と書いて透頂香と申す。

只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、
イヤ 小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと 色々に申せども、
平仮名を以って 「ういろう」 と記せしは 親方圓斎ばかり。
もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、
又は伊勢 御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。

御上りなれば右の方、御下りなれば左側、
八方が八つ棟、表が三つ棟 玉堂造、
破風には 菊に桐の薹(とう)の御紋を御赦免あって、
系図正しき薬で御座る。
イヤ 最前より家名の自慢ばかり申しても、
御存知無い方には 正真の胡椒の丸呑み、白河夜船、
されば一粒食べかけて、その気味合いを御目に掛けましょう。

先ず此の薬を 斯様に一粒 舌の上に乗せまして、腹内へ納めますると、
イヤ どうも言えぬわ、胃・心・肺・肝が健やかに成りて、
薫風喉より来たり、口中微涼を生ずるが如し。

魚鳥・茸・麺類の食い合わせ、その他 万病 即効在る事 神の如し。

さて此の薬、第一の奇妙には、舌の廻る事が 銭ごまが 裸足で逃げる。
ヒョッと舌が廻り出すと 矢も盾も堪らぬじゃ。
そりゃそりゃ、そらそりゃ、廻って来たわ、廻って来るわ。
アワヤ喉、サタラナ舌にカ牙サ歯音、ハマの二つは唇の軽重。
開合爽やかに、アカサタナ ハマヤラワ、オコソトノ ホモヨロヲ。

一つ へぎへぎに、へぎ干し・はじかみ、
盆豆・盆米・盆牛蒡、
摘み蓼・摘み豆・摘み山椒、
書写山の社僧正。

小米の生噛み、小米の生噛み、こん小米のこ生噛み。
繻子・緋繻子、繻子・繻珍。(しゅす、ひじゅす、しゅす、しゅちん)
親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親嘉兵衛・子嘉兵衛、子嘉兵衛・親嘉兵衛。(かへい)
古栗の木の古切り口。
雨合羽か番合羽か。
貴様の脚絆も革脚絆、我等が脚絆も革脚絆。

尻革袴(しっかわばかま)のしっ綻びを、
三針針長(みはりはりなが)にちょと縫うて、縫うてちょとぶん出せ。

河原撫子(かわらなでしこ)・野石竹(のせきちく)、
野良如来、野良如来、三野良如来に 六野良如来。

一寸先の御小仏に 御蹴躓きゃるな、細溝にどじょにょろり。
(ちょっとさきの おこぼとけに おけつまづきゃるな)

京の生鱈、奈良 生 真名鰹、ちょと四、五貫目。

御茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ。
茶立ちょ、青竹茶筅で御茶ちゃっと立ちゃ。
来るわ来るわ 何が来る、
高野の山の御杮(おこけら)小僧、
狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。

武具、馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具、六武具馬具。
菊、栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗、六菊栗。
麦、塵(ごみ)、麦塵、三麦塵、合わせて麦塵、六麦塵。

あの長押の長薙刀は誰が長薙刀ぞ。
向こうの胡麻殻は荏(え)の胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそ本の真胡麻殻。
がらぴぃがらぴぃ風車。
起きゃがれ小法師、起きゃがれ小法師、昨夜(ゆんべ)も溢してまた溢した。
たぁぷぽぽ、たぁぷぽぽ、ちりからちりから、つったっぽ、
たっぽたっぽ一干蛸(いっちょうだこ)。

落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬ物は、
五徳・鉄灸、金熊童子に、石熊・石持・虎熊・虎鱚。
中でも東寺の羅生門には、茨木童子が腕栗五合 掴んでおむしゃる、
かの頼光(らいこう)の膝元去らず。

鮒・金柑・椎茸・定めて後段な、
蕎麦切り・素麺、饂飩か愚鈍な小新発知(こしんぼち)。

小棚の小下の小桶に小味噌が小有るぞ、
小杓子小持って小掬って小寄こせ。

おっと合点だ、心得田圃(こころえたんぼ)の
川崎・神奈川・程ヶ谷・戸塚は走って行けば、
灸(やいと)を擦り剥く 三里ばかりか、
藤沢・平塚・大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、
早天早々、相州小田原、透頂香。

隠れ御座らぬ貴賎群衆(きせんぐんじゅ)の、
花の御江戸の 花ういろう。

アレ あの花を見て、御心を御和らぎやと言う、
産子・這子(はうこ)に至るまで、
此の外郎の御評判、御存じ無いとは申されまいまいつぶり、
角出せ棒出せぼうぼう眉に、
臼杵擂鉢 ばちばち桑原(ぐわら)桑原桑原と、
羽目を外して今日御出で(こんにちおいで)の何茂様(いずれもさま)に、
上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せい引っ張り、
東方世界の薬の元締、薬師如来も 照覧あれと、
ホホ 敬って 外郎はいらっしゃりませぬか。

おわりに

継続は力なり、とのことなのでまあ最低半年はやってみたいと思います。

練習は毎日時間を決めてやるとして、週末に録音をするのをタスクに追加しておきました。

それではイケボになった暁にはイケボの地にてお会いしましょう。

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