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64Pad音楽メモ - 5 - コード進行

NovationのLaunchpadを買ってノートモードで遊ぶために音楽理論をかじってみることにしました。
(※断りがなければCメジャースケールでメモっています)

確認サイトつくりました!

コードの役割(和声分析)

キーを変えてもコード間の距離は変わりません。なのでコード進行がどうなっているかを分析するのにルートのコードから番号を振って管理します。(度数表記 degree name)
下記の表はキーがCです。

注目して欲しいのは機能のところです。

  • T - トニック (安定した感じ)

  • S - サブドミナント (ちょっと不安定な感じ)

  • D - ドミナント (不安定な感じ)

機能は上記の三種類あります。
機能というとなんのこっちゃ?という感じですが、曲を一つの物語としてとらえると役割みたいな感じです。ずっと同じ人だけが出てくる物語だと単調で退屈です。ですが、いろんな役割の人が入れ替わり立ち替わりでてくることによって物語に変化が起きるわけですね!

そしてⅠとⅣとⅤが主役級の人たちです。

また、ⅠとⅣとⅤ以外のカッコでくくられているコードは「代理コード」といって主役たちとは違って複数の役割を担ったり、主役たちよりも弱いものの代役を務めたりします。

どんな順番ででてくるといいんでしょうね?

カデンツ

そこで出てくるのがカデンツという分類です。
カデンツとは「Ⅰ」のトニックからはじまり、別のところに行って帰ってくるまでのひとまとまりのことをカデンツ(英語だとcadence)といいます。ドミナントからサブドミナントにいかないルールがあるのでパターンは下記の三つ。

T=トニック D=ドミナント S=サブドミナント

  1. T → D → T (安定 > 不安定 > 安定)

  2. T → S → D → T (安定 > ちょっと不安定 > 不安定 > 安定)

  3. T → S → T  (安定 > ちょっと不安定 > 安定)

え、これしかないの?って感じですね。
ただ実際はこれの長さをかえたり、主役を代理コードで入れ替えたりと、どんどん拡大解釈して曲が作られています。分析・分解してみたらこのパターンに大体あてはまるって感じのようですね。

定番進行

先人たちに習って定番と呼ばれるものを見ていきましょう!

Ⅰ、Ⅲ (トニック)始まり

カノン進行(1563・4145)

  • 度数

    • Ⅰ → Ⅴ → Ⅵ- → Ⅲ- → Ⅳ → I → Ⅳ → V

  • 役割

    • T → D → (T) → (T/D) → S → T → S → D

  • キーがCの時のコード

    • C → G → Am → Em- → F → C → F → G

最後Dで終わってますがまた先頭に戻るので、カデンツのどこかに当てはまりますね。

Let It Be進行(1564進行)

  • 度数

    • Ⅰ → Ⅴ → Ⅵ- → Ⅳ

  • 役割

    • T → D → (T) → S

  • キーがCの時のコード

    • C → G → Am → F

ビートルズのLet It Beに使われていたコードで別名「感動コード」!

1625進行

  • 度数

    • Ⅰ → Ⅵ-7 → Ⅱ-7 → Ⅴ7

  • 役割

    • T → (T) → (S) → D

  • キーがCの時のコード

    • C → Am7 → Dm7 → G7

ジャズっぽい感じ。
「Ⅱ-7 → Ⅴ7」の部分から先頭の「Ⅰ」に戻るところは「ツーファイブ(ワン)」というやつです。(この組み合わせなんか気持ちいい系)

3456進行

  • 度数

    • Ⅲ- → Ⅳ → Ⅴ → Ⅵ-

  • 役割

    • (T/D) → S → D → (T)

  • キーがCの時のコード

    • Em → F → G → Am

エモい。

Ⅳ(サブドミナント始まり)

4156進行

  • 度数

    • Ⅳ → Ⅰ → Ⅴ → Ⅵ-

  • 役割

    • S → T → D → (T)

  • キーがCの時のコード

    • F → C → G → Am

サブドミナントから始まるのでおしゃれ感高いらしい。

Just The Two Of Us進行(4361)

  • 度数

    • ⅣM7 → Ⅲ7 → Ⅵ-7 → Ⅰ7

  • 役割

    • S → (T/D) → (T) → T

  • キーがCの時のコード

    • FM7 → E7 → Am7 → C7

別名「丸の内サディスティック進行」。セブンスやノンダイアトニックの多様でやたらオシャレに聞こえる!

王道進行(4536)

  • 度数

    • Ⅳ → Ⅴ → Ⅲ- → Ⅵ-

  • 役割

    • S → D → (T/D) → (T)

  • キーがCの時のコード

    • F → G → Em → Am

JPopの王道的なパターン。サブドミナントの後にドミナントに行くので4156進行より劇的な感じする。

Ⅵ (代理トニック)始まり

63451進行

  • 度数

    • Ⅵ- → Ⅲ- → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ

  • 役割

    • (T) → (T/D) → S  → D → T

  • キーがCの時のコード

    • Am → Em7 → F→ G → C

まとまり感ある感じ。

小室進行(6451)

  • 度数

    • Ⅵ- → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ

  • 役割

    • (T) → S → T → D

  • キーがCの時のコード

    • Am → F → G → C

90年代のTKサウンドですね!

6415進行

  • 度数

    • Ⅵ- → Ⅳ → Ⅰ → Ⅴ

  • 役割

    • (T) → S → T → D

  • キーがCの時のコード

    • Am → F → C → G

小室進行の最後の二つを入れ替えただけなのになんか違う!

定番進行の使い方

まずはこれを土台にしてコード構成を考えるのがいいみたいですね。
定番というのは長い間にわたって先人たちが試行錯誤して発見してきた良い感じのセットのこと。下手に外すより、ここから少しずつ手を加えて変えていくのが近道!その変更するのに音楽理論を使う、というのがいいみたいですね!

まとめ

押さえてて思ったけど、ノンダイアトニックコード入ってない進行ならクロマチックモードよりスケールモードの方がめっちゃ楽ですね。指の形がずっと一緒だもん。。。

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