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北欧メンタル治療日記

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スウェーデンで受けたカウンセリングと自身の変化過程の記録。日本で生きづらさを感じているどなたかの元に届いて、何かのきっかけやインスピレーションになればいいなと願い綴っています。
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#適応障害

環境を変えられないときは薬に頼って良いと思う

新しい部屋、新しい町に住み始めて一ヶ月半ほどが経ちました。スウェーデンに移って8年、これまでずっと間借り生活で、やっとやっと!自分で自分のアパートを契約することができました。独りで一からやり直して5年、たくさんの友達、好きな仕事を得て、念願の自分の城を手にすることが叶い、未だに少し夢のような気分です。 自分で選んだ新しい家具やセカンドハンドで見つけたときめくもの、植物(お世話が楽で見た目も好きなサボテンや多肉植物を集めています)、ポスターや雑貨…自分の好きなものだけで自分の

薬をやめると決めたなら

トータル二年ほど服用した抗うつ剤、セルトラリン。経済状況や生活環境が落ち着いて楽しく暮らせるようになったことを機に、いよいよ薬を手放す方向で日々のルーティンを見直しました。 前回、薬を飲むのは良くないという偏見が抜けきらない状態で、焦って唐突に服用をやめてしまい大変な目に遭ったため、今回はかなり慎重に自分の健康状態と相談しながら進めていきました。 50mgだった容量をまず25mgに減らして一カ月、その後二週間ほどを50mgと25㎎を一日交替で、それからさらに一週間を25㎎

薬をやめた後の自分との向き合い方

抗うつ剤セルトラリンを完全にやめてから5カ月ほどが経ち、初めての秋冬を迎えました。やめてからも日々の気分や体調の移り変わりを手帳に記録し続けているのですが、やはり精神状態の浮き沈み、振れ幅は大きくなったと思います。ただ、今は薬でホルモンバランスを制御していた頃の自分の状態を知っていて、カウンセリングや独自に勉強して得た知識もあるため、落ち込んでいる時の自分を客観的にとらえることができるようになったし、そのままズルズルと落ち込み続けずに踏みとどまることができるようになりました。